[レポート] MAE202: CGスタジオ on クラウド:AWS上でのコンテンツ制作 #reinvent
開催中の AWS re:Invent 2018 会場より、本日( 11/26 現地時間)行われた下記セッションをレポートします。
セッションタイトル
- MAE202 Studio in the Cloud: Producing Content on AWS
概要
Learn how AWS and its partners are helping studios work with the best talent around the world to produce some of the most popular, award-winning content for the big and small screen. We cover several in-depth post-production topics around real-world VFX studio pipelines in this customer-focused session. AWS customers will present their hybrid model architecture for burst cloud compute as well as a cloud-first studio where there is no storage or compute on-premises any more. Fake news, or can this be a reality in 2018?
Speaker
- Mike Owen - AWS Thinkbox, SA
- Jeff Bell - COO, Producer, and Co-Founder, Tangent Animation
- SAMUEL REID - Head of Technology, Untold Studios
資料
内容
AWSでのメディア・エンタテインメント
- 必要なパーツがそろっている
- AWS コアサービス(EC2、ストレージ、セキュリティ、CDN、機械学習、DB ...)
- AWS グローバルインフラストラクチャ(19リージョン、57AZ)
- AWS グローバルネットワーク(+ 150 POPs、93 Direct Connectロケーション)
- EC2
- 多種多様なインスタンスタイプ
- 課金オプション(オンデマンド、RI、Spot)
- ストレージ
- EFS (File)、EBS,MVNe(Block)、S3,Glacier(Object)
- OSS、マーケットプレイス(NetApp, WEKA ...)
ハイブリッド構成のレンダリングファーム例
- 最近のアップデートでさらに容易になった
- Thinkbox Deadline レンダーマネージャ(AWSマーケットプレイス)
- 商用ライセンスもオンデマンドで対応できるものも
事例 1: Mikros Animation
- 450万時間のレンダリングを EC2 スポットインスタンスで実施
- ピークで 17万 vCPU コアを使用
- レンダリングロケーションは 3 箇所
- オンプレミス(パリ)
- AWS 2リージョン(欧州内)
- オンプレでは難しい大規模なスケーラビリティが得られた
- 創作時の試行錯誤が 3倍高速に
事例 2: Milk Visual Effects
- 流体シミュレーションにより、シーンごとに 100TB が必要だった
- Thinkbox Deadline を使い、オンプレミスとEC2を管理
- ピーク時 13万 vCPUs/日、平均で 8万 vCPUs/日
- 10週間に及ぶレンダリングジョブ
- 小規模チームでも完了することができた
事例 3: Tangent Animation
(登壇者交代)
- Tangent Animation 社紹介
- Netflix 配信の「Next Gen(邦題:ネクスト ロボ)」制作
- Next Gen | Netflix Official Site
- 3つの異なるバージョン
- フルHD解像度
- 固定カメラ・ショットなし
- パストレーシング(レイトレーシング)レンダラ
- 群衆シーン
- 沢山の VFX
- 使用するソフトウェアは Blender
- オンプレ試算で 7.65ヶ月
- これを AWS 上で 36 日 / 3000インスタンス(ピーク時)で完了
- Thinkbox Deadline レンダーマネージャを使用
事例 4: UNTOLD STUDIOS
(登壇者交代)
- Untold Studios
- VFX スタジオ
- 冗長化された Direct Connect を2箇所の POPsへ接続
- 10Gbps x2
- 二重化されたファイアウォール、ルーター
- AWS 上では WEKA.IO ストレージを使用
所感
例えば Azure には レンダリングファームサービスがある一方で、AWS にはそういうものはないのかな、と思っていたわたしにとって非常に興味深いセッションでした。Deadline や WEKA.IO など気になるキーワードも拾えたので、今後少しずつ調べていきたいと思います。