EC2のリザーブドインスタンスが適用できているか確認してみる

2022.03.28

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こんにちは、コンサル部@大阪オフィスのTodaです。

お客様から購入したEC2のリザーブドインスタンスが適用できるか確認したいとご質問頂きましたので確認方法と適用できていない場合確認する項目についてまとめてみました。
リザーブドインスタンスの詳細は下記記事を合わせてご覧ください。

ご注意頂きたい事項

確認方法は 非Organizations環境のAWSアカウント を想定しております。

確認する事

  • 購入したリザーブドインスタンスが利用できているか
  • 利用できていない場合、確認する項目について

適用できているか確認してみる

リザーブドインスタンスのご利用状況はAWS Cost Explorerにある予約の使用状況レポートにて確認が可能です。

Cost Explorerに移動

AWSマネージメントコンソールにログインをおこないます。
画面上部の検索枠にてCost Explorerを入力して表示されるメニューをクリックします。

Cost Explorerに移動

予約の使用状況レポート表示

右メニューから予約の使用状況レポートをクリックして画面を表示します。
グラフが表示されますので画面をスクロールして一覧が表示される状態にします。

予約の使用状況レポート表示

予約の使用率確認

一覧内に[予約の使用率]の項目があり、こちらが100%になっている場合、購入したリザーブドインスタンスがうまくご利用頂けていることを確認する事ができます。
サンプルの表示では C5.large の使用率が0%となっており未使用の予約時間も0以上の時間が記録されています。
この場合は、適用可能なインスタンスが存在せず、無駄になっていることがわかります。

予約の使用率確認

適用条件の再確認

リザーブドインスタンスは購入時に指定したインスタンスタイプ・スコープ・リージョンorアベイラビリティゾーン・プラットフォーム・テナンシーと同じ条件のインスタンスが起動している場合に自動適用されます。

先ほど表示していた予約の使用率一覧で詳細内容を表示して条件を確認します。
RIは購入した当時適用対象のインスタンスを確認して同条件のリザーブドインスタンスを購入していることが多いと考えますので適用を予定していたインスタンスとリザーブドインスタンスの条件が一致するか再確認します。

適用条件の再確認

適用がはずれる例

インスタンスファミリーが変更された場合

リザーブドインスタンスはインスタンスファミリーを変更した場合、他にRIが未適用で同じ条件のインスタンスが存在しない場合適用されません。
インスタンスファミリーは C5からC5a、M5からM5zn など別のファミリーになるため注意が必要です。

リザーブドインスタンスはスケールアップをした場合、決まった条件が合えばサイズに関係なく、インスタンスファミリー内のインスタンスの使用に適用されます。
詳細は下記ページの「インスタンスサイズの柔軟性」を確認ください。

リザーブドインスタンスの台数より条件に合うインスタンスが少ない場合

構成の変更などでインスタンスを停止・終了した場合に、リザーブドインスタンスの条件と同じインスタンス または 上記柔軟性の条件に入るインスタンスがない場合、適用できません。

その他適用条件が不一致の場合

リザーブドインスタンスは購入時に指定したインスタンスタイプ・スコープ・リージョンorアベイラビリティゾーン・プラットフォーム・テナンシーと同じ条件のインスタンス または 上記柔軟性の条件に入るインスタンスがない場合、適用できません。

さいごに

今回はEC2のリザーブドインスタンスが適用できるかの確認と、適用できていない場合確認する部分についてまとめていました。
少しでもお客様の対応したいことの参考になればと考えております。