AZ障害時の緊急回避手段「zonal shift」が発表されました! #reinvent
AZ(Abailability Zone)の障害発生時に、特定ゾーンへのトラフィックをワンクリックで遮断する、zonal shiftが発表されました。
ALBから複数AZに対してトラフィックが発生している状態でAZ障害が発生した時、ワンクリックで特定ゾーン向けのALBからのトラフィックを排除することができる機能で、アプリケーションへの障害影響度を抑えることが期待できます。まずは、速報で概要をお届けします。
What's Newの更新情報サマリー
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アップデートのサマリー
- Amazon Route 53 Application Recovery Controller(ARC)の追加機能という位置づけ
- zonal shiftを有効化することで、
- 実際に実行するには、Amazon Route 53 Application Recovery Controllerコンソールにアクセスし、AWSアカウント内のAWSリージョンにあるロードバランサーのゾーンシフトを開始する
- AWS SDKを使用した制御が可能
- ゾーンシフトは、クロスゾーン構成が無効なALBとNLBで利用可能
- 2022年11月29日時点では、プレビュー扱いのため、動作内容やドキュメントが更新される可能性があります
料金について
ゾーンシフトの追加料金は特に無し
利用できるリージョンについて(2022年11月29日において)
- 米国東部(オハイオ州)
- 米国東部(北バージニア州)
- 米国西部(オレゴン州)
- ヨーロッパ(アイルランド)
- アジア太平洋(東京)
- アジア太平洋(シドニー)
- ヨーロッパ(フランクフルト)
- ヨーロッパ(ストックホルム)
- アジア太平洋(ジャカルタ)
関連ドキュメント
公式のローンチブログはこちら。
ドキュメントはこちら。
動作イメージ
クロスゾーンのロードバランシングをオフにすると、下記画像(公式ブログより引用)の通り、ロードバランサーゾーンはローカルAZ内のみにリクエストをルーティングするようになります。
zonal shiftを実行するには、上記クロスゾーンのロードバランシングをオフにする必要があり、さらに、ここからzonal shiftの有効化により、特定AZへのトラフィックの遮断を実現できます。
実際に設定してみる動かしてみるには?
公式ブログの「Trying out zonal shift」で、デモ用に利用できるCloudFormationがダウンロードできます。
aws-samples/arc-zonal-shift-demo
公式ブログにはチュートリアル形式で、動作を確認する手順も記載されているので、関連リソースをデプロイ後、動作確認してみて体験してみるのが良さそうです。
ELBの進化がとまらない
しばらく前に、ELBでは以下の機能がリリースされていました。
Introducing Amazon Route 53 Application Recovery Controller | AWS News Blog
今回のゾーンコントロールは、上記機能の追加リリースという位置づけで、ゾーンを特定することで、さらに柔軟なトラフィックの制御を可能とするものです。
これらを利用して、より柔軟かつ回復性の高いALBとアプリケーションの運用が可能になるので、ぜひ皆さん一度試してみることをおすすめします。
それでは、今日はこのへんで。濱田(@hamako9999)でした。