Route 53 で登録済みドメインを別 AWS アカウントに移管してみた

Route 53 で登録済みドメインを別 AWS アカウントに移管してみた

Route 53 で管理しているドメイン登録を別の AWS アカウントへ移管する方法を、実際の手順とともに紹介します。移管元での申請から移管先での承認まで、10 分程度で完了する簡単なプロセスを確認してみました。
2026.09.03

はじめに

テクニカルサポートの 片方 です。
AWS アカウントの統合や組織変更に伴い、Amazon Route 53 で管理しているドメイン登録を別の AWS アカウントへ移したくなることがあります。
今回は、Route 53 に登録済みのドメインを、移管元とは異なる AWS アカウントへ移管してみます。

本記事で扱うのは、ドメイン登録(Registered domains)の AWS アカウント間移管です。Route 53 では、ドメイン登録を別 AWS アカウントへ移管できます。
一方で、ドメインに対応する Public Hosted Zone は自動では移管されません。ただし、ドメイン登録と Hosted Zone が異なる AWS アカウントに存在しても、既存の Hosted Zone を参照し続ける構成であれば DNS 名前解決には影響しません。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/Route53/latest/DeveloperGuide/domain-transfer-between-aws-accounts.html?utm_source=openai

今回使用する test-hp.link では、DNSSEC 署名は有効化していません。そのため、本記事では DNSSEC の KSK や DS レコードの切り替えは扱わず、Route 53 のドメイン登録を別 AWS アカウントへ移管した場合に、どのリソースが移管され、どのリソースが移管されないのかを確認します。
なお、Route 53 の AWS アカウント間移管には、移管先アカウントでの承認が必要です。移管リクエストは、移管先アカウントで 3 日以内に承認しなければキャンセルされるなどの留意点があります。

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やってみた

今回は、Route 53 に登録している test-hp.link のドメイン登録を、移管元 AWS アカウントから移管先 AWS アカウントへ移管します。
なお、test-hp.link の Public Hosted Zone は移管元 AWS アカウントに残したままとします。Route 53 の AWS アカウント間移管では、ドメイン登録に関連付けられた Hosted Zone は自動で移管されません。一方、ドメイン登録と Hosted Zone が別アカウントに存在していても、DNS 名前解決には影響しません。今回の作業は、以下の流れで実施しました。

  1. 移管元 AWS アカウントで移管を開始する
  2. 移管用パスワードを取得する
  3. 移管先 AWS アカウントで移管を承認する
  4. Route 53 のリクエスト画面でステータスを確認する

移管元 AWS アカウントで移管を開始する

まず、移管元 AWS アカウントで Route 53 コンソールを開き、Registered domains を選択します。
対象ドメインである test-hp.link を選択し、画面上部の Transfer out から Transfer to another AWS account を選択しました。
続いて、移管先 AWS アカウント ID を入力して移管を開始します。

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移管を開始すると、Route 53 から移管用パスワードが発行されます。このパスワードは、移管先 AWS アカウントで移管を承認する際に必要です。

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移管先 AWS アカウントで移管を承認する

次に、移管先 AWS アカウントへ切り替えます。
Route 53 コンソールの Requests を開くと、test-hp.link の移管リクエストが表示されました。リクエストを選択し、Action から Accept (承認) を選択します。

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続いて、移管するドメイン名を入力します。チェックをクリックし、
移管元アカウントで発行された移管用パスワードを入力した後に、利用規約を確認して移管を承認しました。

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移管リクエストのステータスを確認する

移管の承認後、Route 53 の Requests 画面で移管処理のステータスを確認しました。
移管元・移管先の両アカウントでリクエストの状態を確認し、最終的に処理が完了したことを確認します。Route 53 Domains API を利用する場合は、GetOperationDetail などで移管操作の状態を取得できます。

https://docs.aws.amazon.com/cli/latest/reference/route53domains/get-operation-detail.html?utm_source=openai

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なお、移管元のアカウントでは以下のようなエラーが出力され、登録済みドメインでも該当ドメインは削除 (表示なし) されていました。

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これでドメインの移管は完了です。お疲れさまでした。

補足

念のため、移管元 AWS アカウントに Hosted Zone が残っているかを確認しました。
ドキュメント記載の通り、test-hp.link の Public Hosted Zone が、移管後も移管元 AWS アカウントに残っていることを確認できました。
もちろん、移管先 AWS アカウントの Hosted zones には、test-hp.link の Hosted Zone は表示されませんでした。これは、今回実施した操作がドメイン登録の移管であり、Hosted Zone の移行は含まれていないためです。

また、ドメイン登録の移管だけでは、Hosted Zone に割り当てられているネームサーバーは変更されません。
移管前に控えていたネームサーバーと、移管後に Route 53 の Hosted Zone に表示されているネームサーバーを比較しました。結果として、移管前後で同じネームサーバーが設定されていることも確認できました。

まとめ

移管完了までは 10 分程度であり、非常に簡単でした。
本ブログが誰かの参考になれば幸いです。

参考資料

クラスメソッドオペレーションズ株式会社について

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