[RSGT2017 レポート] Kaizen in Action
はじめに
2017年1月12日〜13日に大崎ブライトコアで行われたRegional SCRUM GATHERING Tokyo 2017のセッション "KAIZEN in Action" のレポートです。
登壇者
原田 騎郎さん(@haradakiro)です。 2016年12月に新会社であるアトラクタを設立されました。
Kaizen is a Japanese word that means continuous improvements.
However, people usually find that make one improvement is easy but having improvements continuously is not that easy and rarely could keep them continue.
In this session, we present Kaizen patterns where teams can use to help themselves to achieve continuous improvements.
スライド
レポート
- 例えば自転車に補助輪をつけたり、親が後ろを持ってたりすると自分で学習するのが遅くなる。 [改善など何かを教えこむ時は 学習を遅くするような手助けをしない 事に注意。]
- 改善に終わりは無い、なぜなら 完全なチームは無い から。[外的要因でも状況は変化する、歳も取る]
- ”充分ではない、もっとたくさん、もっとできる”は危険な考え方。自分は既に頑張っているのが分からなくなって、やり過ぎてしまう。スポーツのプロのコーチは休息を取らせる責任がある。自分たちも同様。
- トヨタの織機(1924年〜) 90年間も使えている。これは問題を検知すると織機自身が止まるようになっている。なので、作業者が常に監視している必要がない。オペレータはいつでもトイレや休憩が出来き、一人で60台もの織機を扱うことができるようになった。[改善した結果、生産性が上がった]
- 自分自身は2年前にタイムゾーンの異なる地域への旅行で睡眠が少なくなり体を壊した。ICUに入ったし、ヘルシープログラマを読んだ。だから今は睡眠時間を計測している。[計測して改善のActionが効いたかどうかを測る]
- 自身やチームにムリがある状態では始められない。まず必要なのは ゆとり (slack)。アイスクリームでも用意すれば集まる。[皆好きだし今食べないと溶けちゃう)、ゆとりと顔を合わせて話す場ができる]
- まずは事実はどうなっているか、意見を出して設計、デプロイ、計測。計測できない課題は解決しかたどうかがの判断ができない。[課題の計測できるポイントを見つけよう]
- バリューストリームマッピング[p.42] や 星取表[p.43] [これらの代表的な客観的に計測可能なツールがある]
- 小さな実験を一つづつ行う事が大事。変動要素を一つに絞る [何のアプローチが効いたのかをわかるようにするため]
- 見える化する、セットベース思考
- ECRS
- Eliminate(排除) 誰も読まないドキュメントを消すなど
- Combine(統合) デプロイまでに多数のチームを渡り歩くのに時間がかかるなら統合して一緒にやるなど
- Rearrange(順番の変更)
- Simplify(簡素化) if文を使わないなど
- 瑕疵を見つける。ブレーキパッドは減ってくると不快な音を発生させて人に気づかせる仕組みがある。[事故るまえに早く気づく仕組み]
- 品質の作り込み。最初は出てきた瑕疵を分析するろことから始める
- Dynamic Stable Process(動的に安定)[物事を安定させるためには改善を続ける必要がある、何かしら変動要素があるので新しい課題は必ず出て来る]
- よいチームプラクティスを書き留めて共有する、学び続ける、他のチームと自慢大会も良い
- 改善はパターン。一番最初に余裕(slack)が必要
- 戦時中の米国労務省がECRSを作成した。 仕事を安全に楽にできる ようにするための文章 -> 日本に輸入された
- 健康大事
- ゆとりが無いなら30分でも1時間でもとると生産性上がる
QA
- Q. ゆとりは何時つくるとよい?
- A. 始業前ウォームアップの時間を作るのが大切
- Q. 日本企業とか厳しい企業でSlackは難しい?
- A. 職務は忙しいことではなく、良い仕事をすること。例えば4時間くらいまで減らすと生産性上がる。スクラムで1スプリントやってみよう。
まとめ
セットベース思考(Set-Based Design)など後からググった事もたくさんあり、自分にとってはブログを書くために見返したことでより理解ができました。改善にまつわる一次ソースに触れられます。 まずは 健康 と ゆとり を確保して適切なアプローチを。