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祝、応用情報技術者試験(AP)合格!勉強法と所感についてまとめてみました!

2023.12.28

こんにちは!営業統括本部の神野です!

年の瀬に入り、弊社は年末年始の休業期間に入りましたが、弊社ブログは年中無休で稼働中です!

さて、10月8日に試験を受け、12月21日正午に合格発表があった応用情報技術者試験に合格することができました。勉強法や、そもそもなぜ受験しようと思ったかなどについてまとめてみましたので、今後受験を検討されている方はお暇なときにでも読んでいただければ幸いです!

そもそもなぜ受験しようと思ったのか

今期の目標の1つとして、応用情報技術者試験の合格を掲げており、自己啓発系の目標は、8月に受験した「AWS Certified Solutions Architect - Professional」、そして「AWS Certified DevOps Engineer - Professional」と「AWS Certified Security - Specialty」を含む計4つの資格取得でした。クラスメソッドで働く上でAWSの認定資格に関しては、

  • AWSに精通している社員が多く、AWSの知識のキャッチアップがしやすい
  • 会社として取得を奨励しており、受験費用は会社負担
  • 全員が合否に関わらず受験結果を共有し、チャレンジを賞賛する文化が整っている

というような状況のため、必要な資格の取得を行うモチベーションが持ちやすい環境です。私自身、こういった環境の後押しもあり、上位資格の取得を目標としています。一方で、IPAの試験は、AWSの認定資格ほど会社として取り上げられてはおらず、受験費用などへの補助もありませんでした。(今期からIPAの試験の受験費用も会社負担となりました!私はタイミング的に自己負担となってしまいましたが、、、)そのような中で、私が受験をしようと思った理由は下記の2点です。

  • 「IT業界で働く上では、応用情報技術者は一般教養として取得しておいた方が良い」と、識者に助言されたこと
  • IT業界のベースの知識が不足していると感じたこと

前者は、私がクラスメソッドに入社する前、非IT業界からIT業界への転職を検討していた際に、ITコンサルで働く方との会話の中でいただいた助言です。その助言を受け、入社前に基本情報技術者の資格は取得しましたが、その後はAWS認定資格の取得を優先していました。しかし、クラスメソッドの営業として業務に従事する上で、AWSのレイヤーだけではなく、ITのベースの知識不足を感じる瞬間が多々ありました。元々受験する意志があったこと、業務上での知識不足を感じたことから、2023年の年始に今期の目標として掲げ、受験を決意しました。

試験概要

内容

詳細はこちらのIPAのHPをご確認いただければと思いますが、簡単に言うと、ITを活用した戦略立案からシステム運用までの幅広い範囲での知識や技能について、選択式(午前)と記述式(午後)で出題されます。

下記の図のように情報処理技術者として、応用的かつ専門性を持つ前段階のベースの知識として位置付けられています。そのため、幅広い範囲での知識が要求されます。

試験区分一覧

引用元:情報処理推進機構 試験区分一覧

午前問題は、選択式で80問出題され、各1.25点の100点満点で、60点以上で合格となります。

午後問題は、記述式で下記の11分野から5問を選択して回答します。情報セキュリティは必須問題のため、実質的には4問を自分で選んで回答します。各問20点満点で、合計100点満点、60点以上で合格となります。

  • 情報セキュリティ
  • 経営戦略
  • プログラミング
  • システムアーキテクチャ
  • ネットワーク
  • データベース
  • 組込みシステム開発
  • 情報システム開発
  • プロジェクトマネジメント
  • サービスマネジメント
  • システム監査

午前問題と午後問題の両方で60点以上を取得することが合格の条件です。

開催時期やスケジュール

応用情報技術者試験は年2回、春期(4月)と秋期(10月)に実施されており、試験日の約3ヶ月前から1ヶ月間が申し込み期間です。私は秋期に受験を決め、7月下旬に申し込みを行いました。令和5年度の秋期試験のスケジュールは以下の通りです。

申し込み 受験票の到着 試験日 解答例の公開(午前) 解答例の公開(午後) 合格発表
7月上旬〜8月上旬 9月下旬 10月8日(日) 10月8日(日) 10月8日(日) 12月21日(木)

引用元(一部):情報処理推進機構 応用情報技術者試験スケジュール

勉強法

本格的に勉強を開始したのは8月中旬頃からで、利用した教材と学習時間は下記の通りです。

教材

学習時間

  • 平日:平均1時間
  • 休日:平均3時間
  • 合計:約100時間

学習の進め方(ざっくり)

  • 8月中旬:教本1周目
  • 8月下旬:教本巻末の過去問(午前/午後共に)
  • 9月上旬:教本2周目
  • 9月中旬:過去問サイトの午前問題の過去問(2期分程度)
  • 9月下旬:過去問サイトの午後問題+理解の足りない部分の補習
  • 10月上旬:教本3周目
  • +移動時間等にUdemy

勉強をする中での個人的なTipsとしては、「午前問題と午後問題の学習は分けて、午前問題に比重を置く」と良いと感じました。

主な理由としては、下記の通りです。

  • 午後問題は読解と記述のため、1問解くのにもかなりの時間がかかること
  • 知識よりも問題文を理解し、設問を読む能力が重要なため、使う思考が異なること
  • 上記に通じるが、午前問題の勉強を行っていれば、午後問題を解くための前提知識は身につくこと

また、午後問題は選択式のため、「自身が選択する分野に絞って過去問に取り組む」のが良いと感じました。私は下記の5つに絞って勉強をしていました。(技術的な領域は得意ではないため、自ずとこの5つになりました。笑)

  • 情報セキュリティ
  • 経営戦略
  • プロジェクトマネジメント
  • サービスマネジメント
  • システム監査

試験

午前試験は、80問に対して9:30から12:00までの2時間半(150分)の試験時間がありましたが、1問あたり2分弱しかかけられないため、時間に余裕がない印象でした。回答が終了した人は途中退出が可能ですが、私はフルに時間を使い切り、途中退出する余裕はありませんでした。

進め方としては、問題文をさっと読んで、分かるものはすぐに回答し、分からないものや時間がかかりそうなものは、マークをつけて後で戻るようにしました。応用情報技術者試験では問題用紙に記入が許可されており、試験終了後に持ち帰ることができます。自己採点も考慮して、まずは問題用紙に回答を記入し、その後で回答用紙に転記するのが良いでしょう。

12:00から13:00は昼休みで、昼食を取りながら自己採点を行いました。速報サイトがあり、そこである程度の精度で回答を確認できるため、午後試験に向けての復習やモチベーション維持のために自己採点を行うことをお勧めします。私はこの時点で65%から70%程度の正答率で合格ラインギリギリの見込みでしたので、少し落ち込みましたが何とか持ちこたえました。

午後試験は13:00から15:30までの2時間半(150分)で、1問あたり30分程度かけることができ、午前試験よりは余裕のある印象でした。私は試験時間を30分ほど残して、5問の回答を終えました。残りの時間でシステムアーキテクチャなどの回答も試みましたが、体力と気力が残っておらず、最終的には回答を変更することはありませんでした。

午後試験の回答は速報サイトで早く反映されないため、自己採点は後日行うしかありませんでした。午前試験よりも感触は良くなかったため、2ヶ月以上結果発表を待つ間、少し不安な気持ちでいました。

結果

結果発表は12月21日(木曜日)正午でしたので、会社で昼食を取りながら確認しました。IPAのマイページで「合格」という文字を確認した時は、大きな喜びと、再試験を受けなくて良いことへの安堵を感じました。

試験結果1

試験結果2

結果としてはまずまずでしたが、得られた気づきは以下の2点です。

  • テクノロジ系が弱点であることを再認識
  • マネジメント系や非技術領域での午後試験の結果が予想以上に良く、得意領域である可能性がある

所感

試験で取り上げられる項目が広範囲にわたり、勉強自体は大変でしたが、ITの基礎知識を体系的かつ実践的な視点で身につけるには非常に有用だったと感じています。IT業界で働く上で「応用情報技術者は一般教養として持っておくべき」という助言が理解できる経験でした。(私自身の実務への活用はこれからですが…)

もちろん、資格取得が目的ではありませんので、実務経験で既に同様の知識や技能を習得している場合には、資格を新たに取得する必要はないかもしれません。しかし、非IT業界からのスタートで知識不足を感じている方には、試験に挑戦してみることをお勧めします。

私自身、営業として事業会社様との会話が多い中で、事業や業務に紐づいたシステムの動きや課題を理解し、共通の視点で会話をすることの重要性を感じています。午前試験でストラテジーやマネジメントの知識を学び、午後試験でユースケースに対して想像力を働かせて言語化する経験は、営業やエンジニア以外の方にとっても価値ある学びになると考えています。

今回の学びを実務に活かせるよう、年明けからの業務に一層励みたいと思います!

残りの目標である「AWS Certified DevOps Engineer - Professional」と「AWS Certified Security - Specialty」の取得にも挑戦していきたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました!このブログが資格取得を目指す方の一助となれば幸いです!

それでは、皆様良いお年をお迎えください!