AWS CLF受験体験記:3回目で合格するまでにやったこと
こんにちは。リテールアプリ共創部でPMをしているオシオです。
今回は、AWS Certified Cloud Practitioner(以下、CLF)に3回目で合格するまでの受験体験をまとめます。
AWSを案件でまったく見たことがないわけではないものの、自分が関わっていたのは請求書のレポートを確認する程度で、設計や構築に入っていたわけではありません。オンプレミスのWeb・DBサーバー、ロードバランサー、ファイアウォールなどの違いは分かるものの、エンジニア経験もはるか昔に1年ほどです。
そんな状態から受験を始めて、合格までに3回受験し、学習時間は合計50時間かかりました。内訳は次の通りです。
- 1回目:7時間
- 2回目:14時間
- 3回目:29時間
遠回りした分、自分に合う勉強法を改めて実感できた気がしています。
これからCLFを受ける方、特に私のように「AWS実務は浅いが、業務上理解しておきたい」という方の参考になればと思います。
CLFを受けようと思った背景
CLFはAWS公式でクラウドサービスの基礎レベルの内容として位置づけられており、ITやクラウド経験が少ない人や、営業、マーケティング、プロジェクト管理などの職種にも向いた資格として紹介されています。
自分自身、AWSを深く扱うエンジニアではありません。一方で、案件や会話の中でAWSのサービス名が出てくる機会は増えており、最低限の前提知識は持っておきたいと感じていました。
また、言葉として知っているだけではなく、「そのサービスが何をするものか」をある程度イメージできる状態にはしておきたいと思い、受験を決めました。
1回目の受験:7時間で挑戦して落ちた
1回目は、Ping-t の問題集だけで受験しました。今回使った問題集は以下です。
問題演習を通じて、CLFがどういう形式で出題されるかがつかめました。
ただ、この段階ではかなり「正解を覚える」寄りの勉強になっていたと思います。
問題を見て、「見たことがあるサービス名だな」と感じても、それが何をするものか、似たサービスと何が違うのかを説明できない。そういう状態のまま受けたので、やはり本番では迷う問題が多く、結果は不合格でした。
今振り返ると、1回目は試験の雰囲気を知る回でした。
2回目の受験:14時間で再挑戦して落ちた
2回目は、同じ問題集に加えてテキストも読みました。
1回目よりは、主要サービスの輪郭やクラウドの基本的な考え方が少し整理された感覚がありました。ただ、結果としてはここでも不合格でした。
原因は、理解したつもりになっていたことだと思います。
特に苦手だったのは、次のような部分です。
- サービス名は聞いたことがあるが、用途の違いが曖昧
- 選択肢を見たときに、消去法でしか答えられない
- 料金、責任分界、セキュリティ、可用性などの頻出テーマを、自分の言葉で説明できない
問題数をこなすことで慣れは出ます。
ただ、自分の場合はそれだけでは、合格ラインを越えるところまで理解が深まりませんでした。
3回目の受験:29時間でようやく合格
3回目も、ベースは同じ問題集です。新しい教材を増やすより、まずは同じ問題集を繰り返して、どこで自分が迷うのかをはっきりさせる方がよいと考えました。問題集として使ったのは引き続き Ping-t です。
ただし、3回目は勉強の仕方を変えました。
一番変えたのは、間違えたキーワードをそのままにしないことです。
具体的には、問題集を解いて間違えたサービス名や用語を、ChatGPT に「これは何をするサービスか」「似たサービスと何が違うか」という形で解説してもらい、自分が理解できる言葉に置き換えていきました。
このやり方で特に効果を感じたのが、サービス名を英単語の意味からイメージすることでした。
サービス名を固有名詞として丸暗記しようとすると、どうしても似た名前が混ざります。
一方で、英単語の意味や語源から「これはこういう役割を持っていそうだ」とイメージできて、記憶が定着しました。
自分の場合、3回目でようやく、単なる暗記ではなく「意味を持って覚える」感覚に近づけたと思います。
その結果、29時間かけてようやく合格できました。
自分にとって効果があった勉強法
今回の受験で、自分に合っていたのは次の3つでした。
1.同じ問題集を繰り返す
教材を次々増やすより、まずは同じ問題集を繰り返す方が、自分には合っていました。出題形式に慣れますし、自分がどのテーマで迷っているのかが見えやすくなります。
2. 間違いキーワードを放置しない
重要だったのは「なぜ間違えたか」を潰すことでした。
知らない単語や曖昧な違いをそのままにすると、次回も同じようなところで迷います。
3. サービス名をイメージで覚える
非エンジニア寄りの立場だと、サービス名を丸暗記するのはなかなか厳しいです。
英単語の意味や語源を手がかりにすると、役割をイメージしやすくなり、似たサービスの違いも整理しやすくなります。
例えば、こんな具合です
- Textractとは
- 「Text」を「Extract」する = 文書から文字を抽出
- 試験問題にて「紙の請求書から自動で文字情報を抽出したい」 →Textractを選択
これからCLFを受ける方へ
AWS 公式でも、CLFはクラウド未経験者や、営業・マーケティング・プロジェクト管理などの職種に向いた認定として紹介されています。
その意味で、私のように「AWSを日常的に設計・構築しているわけではないが、前提知識として理解したい」という立場の人にも相性は良いと思います。
一方で、個人的には問題集を回すだけでは限界があるとも感じました。
特に、似たサービスの違いで迷いやすい人は、
- 問題を解く
- 間違えた理由を確認する
- 自分の言葉に置き換える
- サービス名をイメージで覚える
この流れを作ると、理解が進みやすいと思います。
おわりに
今回は、CLFに3回目で合格するまでの体験をまとめました。
一発合格ではなかったですが、その分、自分に合う勉強法を再確認することができました。以前はAWSのサービス名がかなり“記号”に見えていましたが、今回の学習を通じて、少しずつ役割をイメージできるようになった感覚があります。
例えば、以下のような内容をイメージできるようになりました。
- S3(Simple Storage Service) = AWSが提供するシンプルなストレージサービス。ここに画像ファイルを保存するんだな、というイメージ
今後はこの基礎理解を土台にして、より実務に近い知識も少しずつ広げていきたいと思います。時間はかかりましたが、新しい世界を知るのは楽しいことだと改めて実感しました。これからCLFを受ける方の参考になれば嬉しいです。








