Salesforceの認定アドミニストレーター試験を受けてみた

Salesforceの認定アドミニストレーター試験を受けてみた

Clock Icon2020.09.09

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Hola〜こんにちは! Salesforceを担当している清水です。

先日あるセミナーで、「Salesforce認定資格がキャリアにもたらす効果」といったお話を聞き、受験してみようと思ったので今日はSalesforceの資格について、お伝えしたいと思います。Salesforceの資格を取得したことにより、

  • 給与査定で給与が上がった
  • 転職の際に評価してもらえた
  • 個人で仕事をもらいやすくなった

などといったメリットを知り、興味を持ちました。そして試験を受けようと思ってから二週間ほどで合格することができました!

 

ご存知の通り弊社はAWSの資格保有者は多数いるのですが、Salesforceの資格に関しては保有者が少ないです。

私のこれまでのSalesforce歴から言いますと、ざっくりこんな感じです。トータルで今現在、Salesforceに携わっている期間は一年半ほど。

以下、Salesforceの経験値

  • 前職でSalesforceと、その他のCRM製品の比較検討
  • Sales Cloudの契約
  • まっさらな状態からオブジェクトの構成を考える(本当に契約直後は、英語のサンプルデータのみ入ったデータが渡された)
  • 各オブジェクトに業務で必要な項目を、どんどん作成
  • 自動化が必要な箇所は、都度プロセスビルダーで設定
  • ある程度ページレイアウトや必要な項目が固まったら、既存CRMからデータをエクスポート
  • データローダーを使って、Salesforceにデータをインポート
  • 運用開始し、ユーザーに使い方をレクチャー
  • クラスメソッドに移って、引き続きシステム管理者

上記の内容を一人でやったのは結構ヘビーでした。規模の小さな企業だったので一人でなんとか行けましたが、もちろんクラスメソッドや、さらにもっと大規模組織ではとても出来なかったと思います。(一人で契約から最後に、運用まで走り抜ける経験はなかなかできないので、その点ではラッキーでした)

資格取得までの道のり

Salesforce認定アドミンの資格取得された方々のブログを、色々読んでみましたが、受けてみて思ったのは、やはり暗記だけでは難しい試験だと思いました。

問題文を読んでいる最中で、「この内容はXX設定箇所のXXだな」といった具合にイメージができるようになっておかないと、点数が取れないです。なので、実際にSalesforceの設定がある程度できるようになってから受けた方がいい試験だと思います。

またSalesforceに携わったことがあれば、ご存知の方も多いと思いますがSalesforce社では「Trailhead」という優れた学習ツールを用意してくれています。これをやってから受験したという方のブログも拝見しましたが、私はほとんどやりませんでした。どういった問題が出てくるのか、問題慣れをするために、ポイントスタディを受講後に、過去問をひたすら解きました。(過去問は有志の方が作成してくれた過去問ですので、各自検索していただけると助かります)

参考:アドミニストレーター認定試験に向けた学習 | Salesforce Trailhead

では私がSalesforceを全く知らない状態から、今に至るまでどうやって知識を増やしていったのかご紹介します。前職でSalesforceを小規模ながらも使ってみたい要望があったので、以下のように進めました。(この方法が正解かわかりませんが、開発業者も利用できずあくまでSalesforce初心者であった管理者が1人で進めた方法です)

  1. 現場からSalesforceでは、このような感じで顧客情報を登録していきたいといった要件を都度もらう
  2. それを元に、各オブジェクトの項目をどんどん作成していく
  3. 数式や入力規則の設定の仕方が、ヘルプ記事を読んでも最初はさっぱりだったので、先にやりたい要望をテクニカルサポートに伝えて数式の回答をもらう
  4. また自動化したいといった要件が必ず出てくるので、その都度プロセスビルダーの設定内容も、ゴールから伝えて設定内容の回答をもらう
  5. 参照関係や、主従関係、オブジェクトの構成といった複雑な部分は、Salesforceの自習室やベンダーの自習室で都度、ゴールから説明して実現方法を確認する
  6. あとは、要件にはないけれど、より良い使い方を学ぶためにアクセラレーターという各オブジェクトのスペシャリストのWEBセミナーも、営業担当者などと一緒に受講

※5、6の内容は契約時のプランでBasic Success Planではなく、1つ上のPremier Success Planに入らないと参加できないので、予算と相談になるとは思います。(ちなみにBasic Success Planでもサポートは利用できますが、Premierの方が回答が早くなります)

参考:プランを比較する

これらの内容をひたすらやった後に、Trailheadをやってみると、最初はわかっていなかったのにいつの間にか概念がわかるようになっていました。最初に、Trailheadで概念を勉強してからでも良かったのですが、1人で全てやらなければいけなかったのでとにかく時間がありませんでした。

自分の会社では、一から構築できるような要件はないから手を動かせないといった場合は、Developer Edition(無料)でアカウントを作成して、なんでもいいので小規模なシステムを構築してみるといいと思います。

ポイントスタディの受講

このようにベースが出来上がった上で、認定アドミニストレーターのポイントスタディを受講しました。

検索してみると、昔は7万円と非常に高額だったようですが、私が受講した時はなぜか無料で受けることができました。このポイントスタディからも、試験に沢山重要と言われていた箇所が出てきたので、Salesforceを普段から沢山触っている人は、ポイントスタディと過去問で合格できると思います。

Salesforce Certification Days

そしてポイントスタディに参加すると、期限つきですが試験受講に使える半額クーポンがもらえます。なので、受けたほうがいいと思います!

ちなみに、このセミナーはオンラインで受講できますが、平日の9時半から18時まで、お昼休憩以外ぶっ通しで受けないといけないので、業務の調整は必要かもしれないですね。

試験について

私が受験したSalesforce認定アドミニストレーター試験は、基本資格なので、こちらを取らないとさらに上位資格は受験できないようです。

しかし費用が2万円(税抜き)と自腹では少し高いと思います。(IT系の資格はなんでもそうだと思いますが。。。)

幸い上長から、試験に合格したら費用持ちますよと許可をもらったので、良かったなぁと。

受験の申し込み

申し込みには、まずはこちらからアカウントを作成して試験予約を行います。

試験アカウントの登録と更新 - セールスフォース・ドットコム

受験場所は、いくつかあるようですが各都道府県にはなさそうです。

自分の受験したい場所を選び、お支払いに進みます。ここで、Certification Daysのセミナー受講時にもらったクーポンを入れます。

ありがたいことに会社持ちとはいえ、半額はでかい。。

 

無事に申し込みが終わったら、本人確認書類(運転免許書など)と送られてくるメールに記載されている認証コードを持参して、試験会場に行って受験します。

内容について

試験内容については、正解を選ぶ選択式で、実際にユーザーアカウントを作成したり、ページレイアウトの編集を行ったりなどはないです。

試験内容の出題範囲に関しては、公式のサイトでご確認ください。

 

時間は90分あったのですが、60分ほどで一通り解き終わりました。他の受験者の方も同じようなことを書いていたので、時間は余るのかなと思います。

ただし、問題の文章をよく読まないとひっかけもいくつかあったので、見直しした結果、答えを変えたものもありました。またメモ書き用の用紙とペンを渡されたので、よくわからない問題文は図に書いて頭で理解しながら解いて行きました。見直しを時間ギリギリまで行い、その場でPC上に結果が表示されました。

あとは、各セクションで何%正解したかといった割合は結果と一緒に表示されるのですが、具体的にどこが間違っていたかまではわからないので、もし試験に落ちて再受験する際には、不安な箇所を勉強し直すしかできないと思います。

最後に

Salesforceの資格は、転職の際に「ただ管理者やってました」と説明するより、Salesforceの理解度を証明できるものになりますので、取れて良かったと思いました。野良アドミンを卒業できることは大きいです。また今回資格試験の勉強をしていく上で、弊社で普段利用していないオブジェクトの概要も把握できて非常によかったです。

次はApexを理解できるようになって、Developerの方の資格にもチャレンジしたいです!

 

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