[アップデート] AWS Toolkit for Visual Studio Code で SAM CLI の機能を GUI ベースで直感的に利用出来る Application Builder 機能が使えるようになりました
いわさです。
先日のアップデートで、AWS Lambda で Visual Studio Code と AWS Toolkit を使った開発者向け機能が強化されたとアナウンスがありました。
ざっくりいうと SAM CLI のほとんどの操作を Visual Studio Code 上から GUI ベースで行えるようになりました。
それによって SAM CLI の Local Invoke や Sync 機能などが導入しやすくなったということのようです。
触ってみましたので紹介します。
Application Builder 機能
AWS Toolkit for Visual Studio Code を最新にアップデートすると「APPLICATION BUILDER」という新しいパネルが表示されるようになっています。
こちらから新しい操作を行うことが出来ます。
大きくは SAM アプリケーション開発の準備を行うためのウォークスルーとアプリケーション操作の 2 つから構成されています。
ウォークスルー
ウォークスルーでは Application Builder を使うために必要なツールなどをインストールするガイダンスが用意されていたり、あるいはサーバーレスアプリケーションをテンプレートからの作成を開始できます。
例えば以下であれば必要な AWS CLI、SAM CLI のインストールなどをすぐに行うことができます。
私の場合は既にインストールだったためインストール済みかチェックされただけで終了しました。
新しく環境をセットアップする状態であれば、この画面から全て開始出来るので便利そうです。
続いてこちらはアプリケーションをテンプレートから生成する機能です。
開いてみると右側に Rest API、File processing などいくつかのテンプレートが選択できたり、あるいは Visual Studio Code 上で利用出来るビジュアルエディターなどから開始できます。
テンプレートを選択して「Initialize your project」を押すとテンプレートから新規アプリケーションの作成を開始することができます。
ほとんどの SAM アプリケーションのテンプレートは複数のランタイムから選択ができますので同じようにこのタイミングで指定を行います。
あるいは、「See more application example」を押してみると、ランタイムやテンプレートを対話形式で選択するモードに切り替わります。
このあたりはあれですね、sam init
でランタイムやテンプレートを選択する流れと同じです。SAM CLI に慣れている方はこちらのほうがやりやすいかもしれません。
「Iterate locally」では特に何か操作が出来るわけではありません。
作成されたアプリケーションに対して Application Builder から操作する方法が解説されています。
出来ることは大きくは SAM のビルドとデプロイ、あとは Local Invoke あたりになりそうです。
ウォークスルーの最後がこちらで、これはクラウドへアプリケーションをデプロイする際に認証情報が必要になるのでそのセットアップを行うことが出来る機能です。
やることはプロファイル名を指定してアクセスキーなどを入力するくらいなので、既に AWS CLI などを通してセットアップ済みの方はスキップして OK です。
アプリケーション操作
ではアプリケーションが作成されたので何か操作をしていってみたいと思います。
アプリケーション名のアイコンと、Lambda 関数のアイコンでそれぞれやれることが違います。
アプリケーションの以下のアイコンはクラウド上へデプロイするための機能です。
Sync と Deploy から選ぶことができます。
通常イメージするデプロイは Deploy です。Sync はローカルコードの変更をウォッチして変更が合った際にコードだけすぐにクラウド上へ反映させる SAM の機能です。
詳しくは、以前単体の機能で紹介したことがありますのでこちらをどうぞ。
デプロイログを見てみると、いつものsam deploy
のログに近いですね。なるほど。
以下のアイコンではアプリケーションテンプレートをビジュアルエディターで操作することができます。
これは Application Composer(現:Infrastructure Composer)を Visual Studio Code 上で表示出来るようになった去年の re:Invent の以下の機能ですね。
最後に、Lambda 関数の以下のアイコンでは Local Invoke を行うことができます。
こちらも元々 SAM で使えていた SAM Local の機能で、ローカルコンテナ環境上で Lambda 関数を開発中に実行出来る機能です。
さいごに
本日は AWS Toolkit for Visual Studio Code で SAM CLI の機能を GUI ベースで直感的に利用出来る Application Builder が使えるようになったので紹介しました。
SAM CLI が Visual Studio Code 拡張機能上で GUI で操作出来るようになった感じですね。
SAM GUI とでも呼ばせてもらおうか。
SAM CLI だと取っつきにくいなぁと感じていた方にはとても良いのではないでしょうか。