6つのS3ストレージクラスの選択に迷った時みるチャートをつくってみた

6つのS3ストレージクラスの選択に迷った時みるチャートをつくってみた

Clock Icon2021.03.18

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ご機嫌いかがでしょうか、豊崎です。

S3のストレージクラスは現在6つあります。どういったユースケースでどのS3のストレージクラスを選択したら良いのか、整理したかったので、チャートを作ってみました。

それではまずはS3の種類からです。

S3の種類と特徴

執筆時点でS3には以下6つのストレージクラスが存在します。(正確にはAmazon S3低冗長化ストレージ(RSS)を含めると7種類ですが、推奨されていないため、除外し6種類と記載しています。)

  • S3 Standard
  • S3 Standard-IA
  • S3 Intelligent-Tiering
  • S3 One Zone-IA
  • S3 Glacier
  • S3 Glacier Deep Archive

6つのS3ストレージクラス

特徴

それぞれ以下のような特徴があります。

S3 Standard

  • 頻繁にアクセスされるデータ向け

S3 Standard-IA

  • 存続期間が長くあまり頻繁にアクセスされないデータ向け

S3 Intelligent-Tiering

  • アクセスパターンが変化、または不明な存続期間が長いデータ向け

S3 One Zone-IA

  • 存続期間が長くあまり頻繁にアクセスされない、且つ重要度の低いデータ向け

S3 Glacier

  • 取得時間が数分から数時間許容される長期アーカイブデータ向け

S3 Glacier Deep Archive

  • 取得時間が12時間許容される長期アーカイブデータ向け

特徴的な差異

S3のデータの耐久性(データロストの可能性)はこれら全てのストレージクラス共通で99.999999999%、いわゆるイレブンナインです。また、S3の可用性(利用可能な時間)は別に設定されていますので、可用性を含む差異を表に示します。※表で示した以外の詳細についてはAWSドキュメントを併せてご確認ください。

ストレージクラス Standard Standard-IA Intelligent-Tiering One Zone-IA Glacier Glacier Deep Archive
可用性 99.99% 99.9% 99.9% 99.5% 99.99% 99.99%
保存されるAZ 3AZ以上 3AZ以上 3AZ以上 1AZ 3AZ以上 3AZ以上
データ取り出し費用 なし なし あり あり あり あり
モニタリング費用 なし なし あり なし なし なし
オートメーション費用 なし なし あり なし なし なし

さて簡単に利用用途と特性が理解できたところでどのストレージクラスを選ぶべきかのチャートを書いていきたいと思います。

S3診断チャート

参考

Amazon S3 ストレージクラスを使用する

さいごに

意外と分岐なかったですねw。6つあるS3ストレージクラスのどれを選ぶのが良いのか?判断を迷う時にご参考にしていただけますと幸いです。

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