6つのS3ストレージクラスの選択に迷った時みるチャートをつくってみた
ご機嫌いかがでしょうか、豊崎です。
S3のストレージクラスは現在6つあります。どういったユースケースでどのS3のストレージクラスを選択したら良いのか、整理したかったので、チャートを作ってみました。
それではまずはS3の種類からです。
S3の種類と特徴
執筆時点でS3には以下6つのストレージクラスが存在します。(正確にはAmazon S3低冗長化ストレージ(RSS)を含めると7種類ですが、推奨されていないため、除外し6種類と記載しています。)
- S3 Standard
- S3 Standard-IA
- S3 Intelligent-Tiering
- S3 One Zone-IA
- S3 Glacier
- S3 Glacier Deep Archive
6つのS3ストレージクラス
特徴
それぞれ以下のような特徴があります。
S3 Standard
- 頻繁にアクセスされるデータ向け
S3 Standard-IA
- 存続期間が長くあまり頻繁にアクセスされないデータ向け
S3 Intelligent-Tiering
- アクセスパターンが変化、または不明な存続期間が長いデータ向け
S3 One Zone-IA
- 存続期間が長くあまり頻繁にアクセスされない、且つ重要度の低いデータ向け
S3 Glacier
- 取得時間が数分から数時間許容される長期アーカイブデータ向け
S3 Glacier Deep Archive
- 取得時間が12時間許容される長期アーカイブデータ向け
特徴的な差異
S3のデータの耐久性(データロストの可能性)はこれら全てのストレージクラス共通で99.999999999%、いわゆるイレブンナインです。また、S3の可用性(利用可能な時間)は別に設定されていますので、可用性を含む差異を表に示します。※表で示した以外の詳細についてはAWSドキュメントを併せてご確認ください。
ストレージクラス | Standard | Standard-IA | Intelligent-Tiering | One Zone-IA | Glacier | Glacier Deep Archive |
---|---|---|---|---|---|---|
可用性 | 99.99% | 99.9% | 99.9% | 99.5% | 99.99% | 99.99% |
保存されるAZ | 3AZ以上 | 3AZ以上 | 3AZ以上 | 1AZ | 3AZ以上 | 3AZ以上 |
データ取り出し費用 | なし | なし | あり | あり | あり | あり |
モニタリング費用 | なし | なし | あり | なし | なし | なし |
オートメーション費用 | なし | なし | あり | なし | なし | なし |
さて簡単に利用用途と特性が理解できたところでどのストレージクラスを選ぶべきかのチャートを書いていきたいと思います。
S3診断チャート
参考
さいごに
意外と分岐なかったですねw。6つあるS3ストレージクラスのどれを選ぶのが良いのか?判断を迷う時にご参考にしていただけますと幸いです。