[Android Tips] コーチマークを簡単作成!ShowcaseView ライブラリを使ってみた
コーチマークを作ってアプリを分かりやすくしよう
スマホアプリの操作を分かりやすくするのって難しいですよね。直感的に使えるようにユーザビリティに配慮した UI を設計することももちろん必要ですけど、 どうしても説明を挟まないといけない場面もあると思います。
そんなときに活躍するのがコーチマークです。アプリに操作説明を挟みたいときによく使われる手法で、アプリの UI にオーバーレイで重ねて矢印とか説明文とか入れて使いかたを分かりやすく説明します。以下のような感じです(リンク先は iOS アプリのコーチマークのデザインですが)。
http://inspired-ui.com/tagged/coach_marks
iOSはこちらにあるようにいろいろライブラリがありますが、Android はどうなんだろーと調べてみたら ShowcaseView というライブラリを見つけたので、ちょっと使ってみました。Android 4.0のアプリ一覧で出てくるアレに似ているやつです。
https://github.com/amlcurran/ShowcaseView
コーチマークを表示してみる!
まずは普通に使ってみる
ライブラリのインポートは github から clone して Eclipse や Android Studio にインポートする、いつもどおりの手順で OK です。動作には nineoldandroid ライブラリが必須ですが、jar ファイルが同梱されているのでそのまま使えます。
ちなみにサンプルアプリも同梱されていますが、このサンプルアプリは ActionBarSherlock ライブラリを使っているので、サンプルアプリを動かしたい場合は ActionBarSherlock をインポートしてください。SupportPackageのバージョン違いでエラーが出る場合はすべてのプロジェクトの android-support-v4.jar を最新化すると直ります。
では早速使ってみます。適当なプロジェクトをデフォルト設定で作成し、ライブラリをインポートし、MainActivity.java の onCreate() で以下のコードを書きます。
ViewTarget target = new ViewTarget(R.id.button, this); ShowcaseView sc = ShowcaseView.insertShowcaseView(target, this, "タイトル", "メッセージ");
たったこれだけで表示できます。超簡単ですね!
ビルド時に Eclipse が OutOfMemory で固まってしまう場合、ShowcaseView の libs の Roboelectric ライブラリを削除してください。筆者、これでハマりました……… https://github.com/amlcurran/ShowcaseView/issues/108
ActionBar の MenuItem をターゲットにしてみる
続いて ActionBar の MenuItem に対してコーチマークを付けてみます。ちなみに以下は ActionBarSherlock を使った場合の実装です。
@Override public boolean onCreateOptionsMenu(Menu menu) { getSupportMenuInflater().inflate(R.menu.main, menu); ActionItemTarget target = new ActionItemTarget(this, R.id.action_settings); ShowcaseView.insertShowcaseView(target, this, "タイトル", "メッセージ"); return super.onCreateOptionsMenu(menu); }
ちゃんと表示できました!ちなみに ActionItemTarget クラスを使っていますが、これは ActionBar のアイテムが表示されていない状態 (android:showAsAction="never" とか) だと NullPointerException で落ちるのでご注意。ホームボタンやタイトルに付けたい場合は ActionViewTarget クラスを使います。
ちなみに ActionBarActivity で試した場合も問題なく表示できました(タイトルとアイテムだけ試してます)。
AlertDialog の View をターゲットにしてみる
お次は AlertDialog に置いてある View に対してコーチマークを付けてみます。どうなるこうなる。
public class SampleAlertDialogFragment extends DialogFragment { @Override public Dialog onCreateDialog(Bundle savedInstanceState) { AlertDialog.Builder builder = new AlertDialog.Builder(getActivity()); builder.setTitle("テスト"); View view = View.inflate(getActivity(), R.layout.activity_main, null); builder.setView(view); ViewTarget target = new ViewTarget(view.findViewById(R.id.button)); ShowcaseView.insertShowcaseView(target, getActivity(), "タイトル", "メッセージ"); return builder.create(); } }
あー。AlertDialog の後ろに出てしまいました。Activity の Window に重ねてるんでしょうかね。解決法あったらコメント欄で教えて下さい!
カスタマイズ
色とか円の大きさとかカスタマイズできます。
色のカスタマイズ
色はスタイルをあててあげると変わります。
<resources> <style name="AppTheme" parent="@style/Theme.AppCompat.Light"> <item name="showcaseViewStyle">@style/CustomShowcaseTheme</item> </style> <style name="CustomShowcaseTheme" parent="ShowcaseView.Light"> <item name="sv_backgroundColor">#3300A621</item> <item name="sv_showcaseColor">#00801A</item> <item name="sv_buttonText">Close</item> <item name="sv_titleTextAppearance">@style/CustomTitle</item> </style> <style name="CustomTitle" parent="TextAppearance.ShowcaseView.Title"> <item name="android:textColor">#00801A</item> </style> </resources>
円の大きさのカスタマイズ
円は Java ソースコードから変えることができます。
ShowcaseViews views = new ShowcaseViews(this); ShowcaseViews.ItemViewProperties properties = new ShowcaseViews.ItemViewProperties( R.id.button, android.R.string.ok, android.R.string.ok, 0.5f); views.addView(properties); views.show();
ちなみに上記のソースコードを見て分かる通り、一つの Showcase に複数の View をぶら下げることができます。その場合、OK ボタンを押したら次の View にコーチマークを表示する…といったようなアニメーションを付けてくれます。順番に手順を踏ませたいときに便利ですね!
まとめ
ということで、簡単にコーチマークを追加できるライブラリの紹介でした。「アプリの操作がちょっと分かりづらいかも…」とお悩みの場合はぜひ使ってみましょう!