知らず知らずのうちにVPCの詳細画面に「関連リソース」タブが増えていたので確認してみた
こんにちは、クラスメソッドの長澤です。
2026年2月4日、Amazon EC2コンソールおよびVPCコンソールのセキュリティグループ詳細画面に「関連リソース」タブが追加され、一般提供が開始されました。
この機能により、特定のセキュリティグループとの関連が検出されたENIやEC2インスタンス、各種AWSサービスのリソースを一覧で確認できます。
2026年7月30日にVPCコンソールを確認したところ、VPC自体の詳細画面にも、同名の「関連リソース」タブが表示されていることに気づきました。
少なくとも、セキュリティグループ向け機能を案内した上記のAWS What's Newには、VPC自体の詳細画面への追加について明示的な記載は見当たりませんでした。
本記事では、VPCの「関連リソース」タブでどのような情報を確認できるのか、実際に操作した結果を紹介します。
気づいたきっかけ
VPCコンソールの「お使いのVPC」一覧は、これまでと変わりません。

一覧からVPCを選択すると、画面下部に詳細ペインが開きます。
ここでタブの並びを確認すると、「タグ」と「統合」の間に、「関連リソース」タブが表示されていました。

「関連リソース」タブを確認する
「関連リソース」タブを開くと、画面上部に次のメッセージが表示されます。
9 related resources, of 95 AWS resource types investigated
今回選択したVPCとの関連が検出されたリソースが9件あり、95種類のAWSリソースタイプが調査対象になっていることを示しています。
タブ内は、さらに次の2つの子タブに分かれています。
- リソース(9)
- 調査対象リソース(95)

「リソース」タブ:検出された関連リソース
「リソース」タブには、選択したVPCとの関連が実際に検出されたリソースが表示されます。
表示形式は、次の2種類から選択できます。
- All resources:すべてのリソースを1つのテーブルで表示
- By service:サービスごとのカードに分けて表示
All resources
「All resources」では、関連が検出されたすべてのリソースが1つのテーブルに表示されます。
テーブルの列は、次のとおりです。
- リソース識別子
- Name
- サービス
- リソースタイプ
今回の環境では、合計9件の関連リソースが表示されました。
サービスごとの件数は、次のとおりです。
| サービス | 件数 |
|---|---|
| EC2 | 8件 |
| Route53Resolver | 1件 |
| 合計 | 9件 |
EC2として表示された8件の内訳は、次のとおりです。
| リソースタイプ | 件数 |
|---|---|
| Subnets | 3件 |
| Security Groups | 1件 |
| Route Tables | 1件 |
| Network ACLs | 1件 |
| Internet Gateways | 1件 |
| VPC DHCP Options Associations | 1件 |
| 合計 | 8件 |
また、Route53Resolverとして、リソースタイプが「Resolver Rule Associations」の関連リソースが1件表示されました。

リソース識別子には、サブネットIDやセキュリティグループIDなどが表示されます。
なお、「VPC DHCP Options Associations」のリソース識別子には、起点となったVPC自体が「このリソース」として表示されていました。
By service
「By service」では、検出されたリソースがサービスごとのカードに分けて表示されます。
今回の環境では、EC2とRoute53Resolverの2つのカードが表示されました。
EC2のカードには、関連が検出されたサブネットIDやセキュリティグループIDなどのリソース識別子が表示されます。

Route 53 Resolverの自動定義された関連付けも表示される
Route53Resolverとして表示されたのは、リソースタイプが「Resolver Rule Associations」の、VPCとResolverルールとの関連付けです。
リソース識別子は、次のような形式でした。
rslvr-autodefined-assoc-vpc-xxxx-internet-resolver
AWS CLIのドキュメントにも、同じ形式の関連付けIDが掲載されています。
ドキュメントの例では、関連付けのNameが「System Rule Association」、関連するResolverルールIDが次の値になっています。
rslvr-autodefined-rr-internet-resolver
Route 53 Resolverのドキュメントによると、「Internet Resolver」はVPC Resolverが自動的に作成する再帰ルールです。
今回表示されたのは、ユーザーが作成したカスタムルールではなく、VPC Resolverが自動作成した「Internet Resolver」ルールとVPCとの関連付けと考えられます。
普段は意識する機会が少ない関連付けですが、このようなリソースも一覧に表示される点は興味深いところです。
関連リソースの詳細画面へ遷移できる
一覧に表示されたリソース識別子はすべてリンクになっており、クリックするとAWSマネジメントコンソールの関連画面へ遷移できます。
サブネットIDやセキュリティグループIDなどは、該当リソースの詳細画面へ直接遷移できました。関連リソースを確認し、気になったリソースの詳細をすぐに確認できるため、複数のサービス画面を行き来する手間を減らせます。
一方で、すべてのリンクが該当リソースの詳細画面へ直接遷移するわけではありませんでした。今回確認した範囲では、リンクをクリックするとEC2コンソールのトップ画面へ遷移し、対象リソースの詳細が表示されないケースがありました。
「調査対象リソース」タブ:AWSが調査したリソースタイプ
「調査対象リソース」タブには、関連リソースとして実際に検出されたものではなく、この機能が調査した95種類のリソースタイプが表示されます。
リソースタイプは、次のようにサービス単位でグループ化されています。
- EC2:29種類
- RDS:6種類
- Redshift:4種類
- Neptune:3種類
- Route53Resolver:3種類
- VPCLattice:3種類
- AppStream:2種類
- その他

サービスの行を展開すると、リソースタイプ単位で調査結果が表示されます。
例えば、EC2を展開すると次のような結果を確認できました。
| リソースタイプ | 応答 |
|---|---|
| Network Interfaces | 成功(0) |
| Instances | 成功(0) |
| Subnets | 成功(3) |
| Security Groups | 成功(1) |
| Security Group Rules | 成功(0) |
| Nat Gateways | 成功(0) |

ここで表示される「成功」は、対象リソース自体が正常な状態であることを表すものではなく、関連リソースの調査処理が成功したことを示していると考えられます。
例えば「成功(0)」は、調査処理には成功したものの、そのVPCとの関連が検出されたリソースは0件だった状態です。
該当するリソースが0件だったリソースタイプも表示されるため、どのリソースタイプを調査したうえで9件が検出されたのかを確認できます。
幅広いAWSサービスが調査対象になっている
調査対象は、EC2やデータベース関連のサービスだけではありません。
画面をスクロールすると、次のようなサービスも表示されました。
- Auto Scaling
- Elastic Load Balancing
- Lambda
- Network Firewall
- SageMaker
- Bedrock AgentCore
- QuickSight
- CloudFront
- EKS
- ElastiCache
- OpenSearch Service
- Amazon MSK
- Amazon FSx
- Transfer Family
- WorkSpaces Web



SageMakerやBedrock AgentCoreのようなAI/ML関連サービス、QuickSightのようなBIサービスまで調査対象に含まれている点が印象的でした。
セキュリティグループ側の調査対象も増えていた
VPC側との比較のため、2026年7月30日にセキュリティグループの「関連リソース」タブも改めて確認しました。
セキュリティグループの関連リソースタブを紹介した記事では、2026年2月6日時点の調査対象リソースタイプは69種類でした。
今回、同じ2026年7月30日にセキュリティグループ側を確認したところ、調査対象は132種類に増えていました。

確認結果を整理すると、次のとおりです。
| 確認対象 | 確認日 | 調査対象リソースタイプ |
|---|---|---|
| セキュリティグループ | 2026年2月6日 | 69種類 |
| セキュリティグループ | 2026年7月30日 | 132種類 |
| VPC | 2026年7月30日 | 95種類 |
今回確認した環境では、セキュリティグループ側の調査対象が、2026年2月6日時点の69種類から、2026年7月30日時点では132種類に増えていました。
この結果から、セキュリティグループの関連リソース機能では、一般提供後も調査対象リソースタイプが拡張されていることがうかがえます。
一方、同じ2026年7月30日時点でも、セキュリティグループでは132種類、VPCでは95種類でした。
少なくとも、セキュリティグループとVPCでは、調査対象となるリソースタイプの範囲が異なることが分かります。
セキュリティグループの「関連リソース」タブとの違い
今回確認した内容を、セキュリティグループの「関連リソース」タブと比較すると、次のようになります。
| セキュリティグループの関連リソースタブ | VPCの関連リソースタブ | |
|---|---|---|
| 起点 | 特定のセキュリティグループ | 特定のVPC |
| 表示内容 | そのセキュリティグループとの関連が検出されたリソース | そのVPCとの関連が検出されたリソース |
| 表示されるリソースの例 | ENI、EC2インスタンス、各AWSサービスの設定など | サブネット、セキュリティグループ、Resolver Rule Associationなど |
| 調査対象リソースタイプ | 2026年2月6日時点では69種類、2026年7月30日時点では132種類 | 2026年7月30日時点では95種類 |
| 提供時期 | 2026年2月4日に一般提供開始が発表された | VPC自体の画面への追加時期は不明 |
| 主な用途 | セキュリティグループ変更・削除前の関連リソース確認 | VPCの棚卸しや、削除前の関連リソースの洗い出し |
VPC側に表示される「関連リソース」が、すべてVPCの削除を妨げるリソースとは限りません。
そのため、VPC削除前の確認に利用する場合も、表示結果を「VPC削除を妨げる依存リソースの完全な一覧」と捉えるのではなく、関連するリソースを洗い出すための初期確認として利用するのがよさそうです。
どのような場面で使えそうか
VPCの「関連リソース」タブは、次のような場面で利用できそうです。
VPC削除前の関連リソースの洗い出し
VPCを削除する前に、そのVPCとの関連が検出されたリソースを1画面で確認できます。
ただし、前述のとおり、表示されたリソースがすべてVPCの削除を妨げるとは限りません。
また、この画面に表示された結果だけでVPCを削除できることが保証されるわけでもありません。
最終的な削除可否を判断するためではなく、確認対象を絞り込むための入口として利用できそうです。
普段意識しにくい関連付けの確認
今回の環境では、Route 53 Resolverの自動定義されたResolver Rule Associationが表示されました。
このように、普段は意識する機会が少ない関連付けを発見できる可能性があります。
複数VPCの棚卸し
複数のVPCを運用している環境で、VPCごとに関連するリソースを確認する用途にも利用できそうです。
どのVPCに、どのようなAWSサービスのリソースが関連しているかを確認することで、不要なVPCの整理や構成の把握に役立ちます。
手作業による確認の削減
私個人としては、これが最も嬉しいです。
VPCに関連するリソースをサービス横断で確認する場合、これまでは複数のサービス画面やAPIを個別に確認する必要がありました。
「関連リソース」タブを入口にすることで、確認対象を絞り込める可能性があります。
気づいた点と制限
今回の確認で気づいた点と、利用時に注意したい点をまとめます。
95種類を調査した結果を確認できる
関連が検出されたリソースだけでなく、調査対象となった95種類のリソースタイプと、それぞれの応答を確認できます。
該当0件のリソースタイプも表示されるため、「95種類を調査した結果、今回は9件が検出された」ということが分かりやすく可視化されています。
検証環境によって結果は異なる
今回確認した環境は、デフォルトVPCに近い最小構成です。
検出された9件のうち、8件がEC2、1件がRoute53Resolverでした。
より多くのAWSリソースが関連付けられたVPCでは、検出件数や表示されるサービスの種類も異なると考えられます。
表示結果を削除依存関係の完全な一覧とはみなさない
この機能は、VPCとの関連が検出されたリソースを表示するものです。
表示されたリソースがすべてVPCの削除をブロックするとは限りません。また、VPC削除に関係するすべての要素が網羅されることも保証されていません。
VPC削除前の調査に使う場合は、この画面だけで判断せず、実際の削除処理で表示されるエラーや、各サービス側の設定も併せて確認する必要があります。
IAM権限によって確認できる範囲が変わる可能性がある
セキュリティグループ側の関連リソース機能については、関連リソースを取得する専用APIではなく、各リソースタイプを確認するAPIがコンソールから実行されていることが確認されています。
また、サービスリンクロールではなく、コンソールを操作しているIAMプリンシパルの権限でAPIが実行されるため、確認できる範囲はIAM権限の影響を受けます。
VPC側については今回CloudTrailまで確認していませんが、利用するIAMユーザーやIAMロールの権限によっては、すべての関連リソースを取得できない可能性があります。
「成功」以外の応答が表示されている場合は、権限不足などによって、一部のリソースタイプを正常に調査できていない可能性も考慮した方がよさそうです。
リソースによって詳細画面への導線が異なる
リンクとして表示されるリソース識別子は、クリックすると該当リソースの詳細画面へ遷移できます。
今回確認したリソース識別子は、すべてリンクとして表示されていました。
ただし、リソースタイプによって遷移先は異なり、対象リソースの詳細画面ではなく、EC2コンソールのトップ画面へ遷移するケースもありました。
関連リソースとして表示されても、必ず該当サービスの詳細画面へ直接移動できるとは限りません。
対象リージョンとアカウントの範囲は未検証
今回確認したのは、コンソールで選択中の1つのAWSアカウントおよびリージョンです。
別のAWSアカウントや別リージョンに存在するリソースが調査対象になるかについては、今回確認していません。
CLIやAPIで同じ結果を取得できるかは未検証
セキュリティグループ側では、関連リソースを取得する専用APIはなく、各サービスのAPIを組み合わせて調査していることが報告されています。
VPC側も同様の仕組みになっているか、AWS CLIやAWS SDKから画面と同じ結果を取得できるかについては、今回確認していません。
まとめ
VPCコンソールを確認したところ、VPC自体の詳細画面にも、関連するAWSリソースを一覧表示する「関連リソース」タブが表示されていました。
今回確認した内容は、次のとおりです。
- VPCの詳細画面から、そのVPCとの関連が検出されたリソースを一覧で確認できる
- 「リソース」タブと「調査対象リソース」タブの2段構成になっている
- 2026年7月30日時点では、VPC側で95種類のリソースタイプが調査対象になっていた
- Route 53 Resolverの自動定義されたResolver Rule Associationなど、普段意識しにくい関連付けも表示された
- 同日時点のセキュリティグループ側では、132種類のリソースタイプが調査対象になっていた
- 調査対象となるリソースタイプの範囲は、セキュリティグループとVPCで異なる
- VPC削除前の確認や環境の棚卸しにおける、関連リソースの初期的な洗い出しに利用できそう
ただし、表示されるのはあくまで「関連リソース」であり、VPCの削除を妨げるリソースの完全な一覧とは限りません。
また、操作するIAMプリンシパルの権限によっては、確認できる範囲が制限される可能性があります。
これらの点に注意しつつ、VPCの構成確認や棚卸しの入口として活用していきたいと思います。
どなたかの参考になれば幸いです。








