2023年4月にリリースされたSnowflakeの新機能・変更点まとめ #SnowflakeDB
さがらです。
2023年4月にリリースされたSnowflakeの新機能と変更点についてのまとめ記事となります。
※注意事項:本記事ではすべての情報についての記述はせず、特筆すべきだと感じた情報だけピックしております。基本的には以下の情報を参考にしておりますので、全ての最新情報を確認したい場合は下記のURLからご確認ください。
What's New
Account Replicationが一般提供
Snowflakeのデータベースではなく、ユーザーやロールも含めたアカウントをまるごとレプリケーション出来る機能が一般提供となりました!
アカウントのレプリケーションはBusiness Critical以上のプランが必須となりますが、万が一メインで使用しているアカウントに障害が発生したときにコマンド1つでフェイルオーバーも可能になります。
Pythonを用いたストアドプロシージャにおいてテーブル形式で返り値を指定が出来るように ※パブリックプレビュー
Pythonを用いたストアドプロシージャにおいて、テーブル形式で返り値を指定できるようになりました。※2023/5/8時点、パブリックプレビューです。
Pythonを用いたストアドプロシージャで各種処理を行った結果を持つデータフレームをそのままテーブル形式で返すことが出来るので、Pythonのストアドプロシージャで処理を行った結果をそのままテーブルとして保持したい場合には便利ですね。
Search Optimizationの対応範囲が拡張
これまで「WHERE句における等価(=)述語」「WHERE句におけるIN述語」といった特定の条件に合致するレコードを抽出する際のクエリの性能を向上させることができていたSearch Optimizationですが、「LIKEを用いた部分的な文字列」「REGEXPなどの正規表現」「VARIANT・ARRAY・OBJECT型に含まれるフィールドを使用する述語」「GEOGRAPHY 型のカラムに対してST_INTERSECTSなどの地理空間関数を使用する述部」といった条件であってもクエリの性能を向上させることができるようになりました!こちらの新機能はすでに一般提供されています。
この新機能により、あるカラムの部分的な情報で絞り込むクエリであってもSearch Optimizationの恩恵を受けることができるようになったので、より使える場面が増えたのではないでしょうか!
気になる方は下記も参考にぜひお試しください。
Snowsight上で特定のファイルをステージにアップロードできるように ※パブリックプレビュー
Snowsight上のUI操作で、名前付きステージに使用しているPCのローカルにあるファイルをアップロード出来るようになりました! ※2023/5/8時点、パブリックプレビューです。
これまでは基本的にSnowSQLをインストールして、Snowflakeアカウントへ接続してPUTコマンドを使ってファイルをアップロードするという流れが必要だったのですが、より簡単に名前付きステージにローカルにあるファイルをアップロード出来るようになりました!
特に最近はPython Worksheetsもリリースされ、名前付きステージに保存したPythonファイル/パッケージをimportして使用することも出来るため、この機能が役立つ場面もあると思います。
Snowsight上でテーブルへのデータロードやワークシートのタブ切り替えができるように ※パブリックプレビュー
従来のClassic Consoleでは出来ていた、UI上での操作によるテーブルへのロード、ワークシート上でのタブ切り替え、がSnowsightでも出来るようになりました!※2023/5/8時点、パブリックプレビューです。
それぞれ、Classic Consoleの時からSnowflakeを使っていたユーザーからすると要望が強かった機能だと思いますので、念願のアップデートになります!
Behavior Change Log
各種ドライバの非推奨となるバージョンについて
2023/5/8時点ではまだ「Pending」となっていますが、以下のバージョン以下の各クライアントツール・ドライバが直近で非推奨となるため、ご注意ください。
- SnowSQL 1.2.14
- Python Connector 2.4.3
- SQLAlchemy (for Python) 1.2.5
- JDBC Driver 3.13.1
- ODBC Driver 2.23.2
- Node.JS Driver 1.6.1
- Go Driver 1.4.3
- .NET Driver 2.0.0
- PHP PDO Driver 1.0.2
- Kafka Connector 1.5.3
- Spark Connector 2.8.5
おまけ:Modern Data Stack全般の最新情報
Snowflakeも含め、個人的に気になったModern Data Stack全般の最新情報についても、定期的にブログにまとめて投稿しております!こちらもぜひご覧ください。