SORACOM Conference 2016 “Discovery” レポート – A5 SORACOMxLoRaWAN™ 省電力広域ネットワークへの取組み #scd2016a #soracom

SORACOM Conference 2016 “Discovery” レポート – A5 SORACOMxLoRaWAN™ 省電力広域ネットワークへの取組み #scd2016a #soracom

Clock Icon2016.07.13

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

discovery

こんにちは、せーのです。今日は東京、西新宿にて行われているSORACOMのカンファレンス「SORACOM Conference 2016 "Discovery"」のレポートをお送りします。

SORACOM Conference 2016 "Discovery"

このエントリではA5トラック「SORACOMxLoRaWAN™ 省電力広域ネットワークへの取組み」のレポートをお送りします。スピーカーは株式会社ソラコム 代表取締役社長 玉川 憲氏、ゲストスピーカーとして株式会社M2Bコミュニケーションズ代表取締役 田中 雅人 氏です。

a5_5

レポート

a5_1

  • LoRaは乾電池で数年稼働し、広範囲で飛ぶ。いいコトずくめに見えるが通信速度が遅い。テキストデータが送れる程度
  • 4月、SORACOMがM2Bコミュニケーションに出資し戦略的に業務提携
  • M2Bは日本唯一のLoRa Allianceコントリビューター

a5_2

M2Bコミュニケーションズ 田中 雅人 氏

a5_4

  • 通信には免許の要る方式と免許の要らない方式がある。LoRaは免許がいらない。

a5_6

  • IoT/M2Mでの要求事項
    • 省電力: 電池寿命がながい
    • 低価格: デバイスの数が多いため
    • 長距離通信: 通信費を安くするためにインフラのコストを下げる
  • LPWA(Low Power Wide Area)ではLoRaWANかSigfoxが話題に上がるが通信速度が遅い
  • LoRaWANとは「LoRaWANデバイス」から「LoRaWANゲートウェイ」までを通信し「LoRaネットワークサーバ」までの通信規格をそう呼ぶ

a5_7

  • プロトコルは現在日本を含めたアジア全体の周波数を策定中
  • その上のMAC層をクラスが3つに分かれる
  • クラスAは全体、クラスBはビーコン方式(まだ仕様が曖昧)、クラスCは連続やマルチキャスト用。日本は法律的にクラスBは使えない

a5_8

  • LoRaWANのデータレート。LoRaはそもそも少量のデータを送るネットワークに最適化された方式。元々フランスで水道メータ量を月一で送るために出来たもの
  • 現状の日本の規格に合わせると11バイトしか送れないので、それに合わせた仕様を考える必要がある
  • SORACOMを使うことでLoRaの使える所はLoRa、使えないところはセルラー等ベストマッチで使うのが良い

a5_9

SORACOMプラットフォームの拡張

  • LoRaモジュールのデータは拡張されたSORACOMプラットフォームにセルラー通信同様に入ってくる
  • SORACOM Airを使う方法とインターネットを通してSORACOMにつなぐ方法を選べる
  • ネットワークサーバーのデータをどう受け取るか。SORACOM Beam, SORACOM Funnelは既に対応している

LoRa実証実験

  • Farmnote: 放牧中の牛の動線をトラッキング@北海道。牧場(約2km)をカバー
  • サントリー: クラメソ秋葉原オフィスを中心にどこまで取れるかを実験。将来的には自販機販売データを送ることを検討

a5_10

  • 沖縄ファミリーマート: 沖縄、宜野湾市郊外におけるLoRaの電波距離測定を実験。コンビニLocationを利用した各種サービスとの連携を検討)

九州通信ネットワーク 松崎氏

a5_11

  • 橋のひび割れや傾きをセンサー計測して常時モニタリングする
  • 現在は光ファイバー、届きにくいところはSORACOM Airを使っている。電波の届かない所にLoRaを使ってみてはどうか

a5_12

  • 橋梁にLoRaゲートウェイを設置、車でLoRaモジュールをもち山間部のどこまで届くか実験
  • 橋の中に空洞があり、そこにゲートウェイを取り付けている
  • 結果: コンクリート越しは取れない
  • ゲートウェイの位置を動かさない車の中に置いて再試。結果、見通しの良い部分はよく飛ぶ。最大3.8km
  • 一般的な車の速度では取れない
  • 山と山の間を狙うと遠くまで届く
  • ゲートウェイは見通しの良い所に置くことが大切。エリア設計が重要

  • LoRaWAN PoCキットの発売&受付を開始

a5_13

  • モジュール、ゲートウェイ、Air、設置サービス、開発キット等を込み込みで提供&トレーニング

まとめ

いかがでしたでしょうか。クラメソでもLoRaの実証実験を行いました。結果色々わかったこともありました。またLoRaデバイスを使ってのソリューションデモ等も作ったりしましたので、後ほどそれはまたブログに書きたいと思いますね。

LoRaはこれからの技術ながらとても可能性を感じるものです。ノウハウをためながら色々な場面に使っていきたいですね。

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.