社内勉強会の内容共有はNotebookLMでやるのがいいかもと思った話

社内勉強会の内容共有はNotebookLMでやるのがいいかもと思った話

Clock Icon2025.05.27

お疲れさまです。とーちです。

皆さんの会社では社内勉強会をやったりしていますか?

業務都合等もあって勉強会に参加できない人もいると思いますが、そういった方にも勉強会の内容は共有したいですよね。また、勉強会後に個人的に復習したいなというケースもあるかなと思います。

こういった勉強会の内容の共有をするためにNotebookLMを使うのがいいかもと思ったので、今日はその内容を共有しようと思います。

前提条件

前提としてGoogle Workspaceを使っている環境を想定しています。

Google Workspaceのプランごとの比較表を見る限りでは今回ご紹介する内容なら Business Standard プラン以上であれば試せると思いますが、筆者が試した環境はEnterpriseプラン環境である点をご承知おきください。

勉強会の内容はMeetで録画・文字起こし

オンラインでもオフラインでも勉強会を開くときはとりあえずMeetで録画しながらやると良いかなと思っています。

Meetには文字起こし機能があります。つい最近日本語での文字起こしにも対応しました。

https://www.softbank.jp/biz/blog/cloud-technology/articles/202503/meet-notes/

文字起こしの自動開始設定

文字起こしでちょっとしたTipsなのですが、Googleカレンダーで予定を入れるときに以下のように設定すると文字起こしを自動で開始してくれます。

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文字起こし結果の確認

文字起こし機能を使うと、内容を一言一句文字起こししてくれます。

正直、精度はいまいちな部分はあります。そのため、以下のようなプロンプトで生成AIに清書をさせるのもいいかもしれません。

文字起こし内容の清書用プロンプト

以下の文字起こし文章を、NotebookLMのソースとして最適化された技術ドキュメントに清書してください。

### 【保持・強化すべき内容】

**技術的核心情報**
- 技術的な説明、実装手順、アーキテクチャ設計
- コード例、コマンド例、設定ファイル(一字一句正確に)
- 具体的な数値、設定値、パラメーター、性能指標
- ツール名、サービス名、API名、機能名(正確な表記で)

**実践的価値のある情報**
- 実装方法、使用方法、運用手順の詳細
- 課題の具体的な背景と解決策のプロセス
- 効果、メリット、デメリット、制約事項の定量的・定性的評価
- トラブルシューティング事例と対処法
- 発表者の実体験、具体的な使用感、学んだ教訓
- ベストプラクティス、アンチパターン、注意点

**参考・補足情報**
- 質疑応答の技術的内容(背景説明も含む)
- 参考資料、リンク、推奨ツール・サービス
- 関連技術、代替手段、比較情報
- 今後の展望、ロードマップ、改善予定

### 【除去すべき内容】

**非技術的な会話**
- フィラー(「えー」「あの」「ちょっと」「まあ」など)
- 会議運営(音声テスト、画面共有確認、発表順序調整)
- 社交的な挨拶、お礼(技術的文脈以外)
- 雑談、個人的感想(技術に無関係)

**冗長・不正確な部分**
- 重複した相槌、単純な確認応答
- 文字起こしエラーによる意味不明な箇所
- 話し言葉特有の重複表現や言い直し

### 【編集・構造化方針】

**内容の整理**
- 技術的文脈と重要な実体験は完全保持
- 論理的な流れを維持しつつ、読みやすさを向上
- 章立て・見出し構造を明確化(## 主要トピック、### サブトピック)
- 重要ポイントは **太字** や > 引用ブロックで強調

**品質保証**
- 固有名詞、専門用語の表記統一と正確性確保
- コードブロック(```)を適切に使用
- 箇条書きや番号付きリストで情報を整理
- 「重要」「ポイント」「注意」などの強調表現は特に注意深く保持

**追加価値の創出**
- 関連する技術情報をグループ化
- 手順は番号付きリストで明確化
- 設定例やコマンド例は独立したコードブロックに
- 質疑応答は「Q&A」セクションとして整理

### 【出力形式】
- マークダウン記法を使用
- 見出し構造を適切に設定
- コードブロック、リスト、強調を効果的に活用
- NotebookLMでの検索・参照がしやすい構造に最適化

この方針に従って、技術的価値を最大化した清書版を作成してください。

清書結果の例

上記のプロンプトを使うと以下のようにある程度整理された形で出力されます。

## AIコーディングの現実と課題

### 理想と現実のギャップ

#### 期待していた理想
- 指示すれば適切なコードを自動生成
- 効率的な開発プロセスの実現

#### 実際に直面した課題
- **制約の無視**: 指定した制約が守られない
- **不適切なライブラリ選択**: 知らないライブラリを勝手にインストール
- **非効率な実装**: 既存関数で済むところを膨大なコードで実装
- **破壊的変更**: 既存コードを意図せず破壊
- **動作はするが要件不一致**: 動くが作りたいものと異なる

> **重要な認識**: AIが作ったコードは「動くには動くが、必ずしも作って欲しいものとは限らない」

## 作りたいものに導くための3つのポイント

### 1. 必要な知識の事前共有
- **関数情報**: 利用可能な関数の詳細
- **API情報**: 使用するAPIの仕様
- **テーブル構造**: データベース設計情報
- **プロジェクト固有の情報**: チーム内の規約・ルール

### 2. 責任範囲の細分化
- **アバウトな指示を避ける**: 「こういうもの作って」では不十分
- **具体的な範囲指定**: フロントサイドの特定画面の特定コンポーネント
- **人間の想像より細かく**: フロントエンド・バックエンドよりもさらに細分化
  - 画面
  - コンポーネント
  - BFF(Backend for Frontend)

自動化できるともっと良いのですが、現状は自動化というところまでは出来てないです。このあたりは今後改善したいですね。

登壇資料と一緒にNotebookLMに読み込み

上記の文字起こしのGoogleドキュメントや清書したドキュメントと一緒に登壇してくれた方の登壇資料をNotebookLMに読み込ませます。

サポートされるドキュメント形式

Google Workspaceで提供されるNotebookLM Pro(Plusと記載される場合もあります)では以下のドキュメント形式がサポートされています。(参考:Learn about Pro capabilities in NotebookLM - NotebookLM ヘルプ

PDF、ウェブサイト、Google ドキュメントとスライド、YouTube URL など

資料のPDF変換

登壇者の方の資料はMicrosoft PowerPoint形式やPDFなど、人によって様々ですが、Googleスライドで開くことができるならPDF形式に変換することができます。

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これでPDFにした後に、NotebookLMにソースとして追加しましょう。(このあたりもGASとかでサクッと特定ドライブ上の全ファイルをPDF変換とかできると楽なのですが、やり方がわからず)Googleスライド形式にしてドライブ上に保存してもいいです。

NotebookLMでの共有と活用

最後にNotebookLMで共有をすれば、社内メンバーがNotebookLMを使って振り返りをしたり、登壇内容について質問出来たりします。共有は以下のボタンから実行できます。機微な内容が含まれる場合、共有範囲には気を付けてください。

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実際の活用例

試しに 登壇内容の概要を教えて下さい と質問をしてみました。

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更に深堀りした質問にも回答してくれてます。

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共有機能の制限事項

なお共有機能はNotebookLM Proでないと使えないので注意です。

https://notebooklm.google/plans

まとめ

以上、簡単にはなりますが、NotebookLMを活用した勉強会の内容共有についてお伝えしました。

NotebookLMを使えば自分が知りたいことをピンポイントで聞けるので復習にはピッタリではないでしょうか。

自分もこれを使ってちゃんと内容を復習していきたいと思います。

以上、とーちでした。

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