GitHub Universe 2023 での AI に関する発表まとめ!Copilot Chat の12月からの一般提供開始など

2023.11.09

こんにちは、CX 事業本部 Delivery 部の若槻です。

現在、GitHub Universe 2023 がサンフランシスコで現地時間 11/8 および 11/9 の日程で開催されています。

今年は AI、セキュリティおよび Developer Experience の 3 つのテーマにフォーカスされた内容となっています。

1 日目では GitHub Copilot を始めとした AI 関連の発表が多く行われており、本記事ではその内容をまとめてみました。

発表内容

GitHub Copilot Chat が 2023年12月より一般提供開始

GitHub Copilot のチャットインターフェース機能である GitHub Copilot Chat が、 2023 年 12 月より一般提供開始されることが発表されました。

下記で紹介している通り、GitHub Copilot Chat のベータ版は 7 月から提供されていましたが、いよいよ安定版が提供されることになり、エンタープライズの案件などでも本格的に使われるようになりそうです。

また利用可能な IDE は今までは Visual Studio Code および Visual Studio のみでしたが、JetBrains IDE へのプレビュー提供の開始も発表されています。

GitHub Copilot Chat が GitHub.com およびモバイルアプリで利用可能に

今までは IDE 上での提供のみだった GitHub Copilot Chat が、GitHub.com およびモバイルアプリでも利用可能になります。

このアップデートにより Pull Request でのレビューやドキュメンテーションなど開発サイクル全体で Copilot による支援を受けることが可能になります。

GitHub Copilot Enterprise が 2024年2月より一般提供開始

組織のコードベースにより fine-tuning されたモデルを GitHub Copilot が来年より利用可能になります。

これにより Copilot Chat がリポジトリに基づいてより適切な回答をしてくれたり、Pull Request のレビューを支援したりしてくれるようになります。

GitHub Copilot Partner Program の発表

GitHub Copilot Partner Program により、GitHub Copilot が GitHub 以外のサードパーティツールと連携することが可能になります。

ChatGPT におけるプラグインのような形で、GitHub Copilot のエコシステムが拡大され、より利便性が高まることが期待できます。

GitHub Advanced Security サポートのプレビュー提供開始

GitHub では GitHub Advanced Security というコードやシークレットのスキャニングを組織のプライベートリポジトリに対して行える追加ライセンス機能がありますが、こちらの機能の AI によるさらなる強化が発表されました。

これにより IDE や Pull Request 上で脆弱性や漏洩の検知や修正を AI により支援してくれたり、AI を活用した検知を行ってくれたりします。

GitHub Copilot Workspace の発表

こちらはとにかくなんかすごそうな機能です。「アプリケーションに〇〇を可能とする機能を追加して」のように命令すると、解決プランの提案やコードの修正の提案、ビルドやテストを行う環境の提供まで、一連の開発サイクルを支援してくれる機能のようです。

GitHub Copilot Workspace は、GitHub Next という次世代の開発エクスペリエンスを実現するためのプロジェクトの一環として開発されているようです。

近い将来に提供が開始されたら、私達の開発体験は今までとはまったく違ったものになる予感がしますね。

おわりに

GitHub Universe 2023 での AI に関する発表まとめでした。

発表されたプレビュー機能の一部は次のページからウェイトリストに登録可能ですので、誰よりも早く使ってみたい方は急いでご登録ください。

以上