パッチグループを使用して特定のパッチベースラインのみ関連付けしてみた

パッチグループを使用して特定のパッチベースラインのみ関連付けしてみた

Clock Icon2025.05.07

はじめに

テクニカルサポートの 片方 です。
Quick Setup でのパッチポリシー設定の場合、その特性上パッチ適用オペレーションをより広範囲かつ一元的に制御する機能であるため、作成したカスタムパッチベースラインのみ実行することは叶いません。
※ 他オペレーティングシステムのデフォルトパッチベースライン又はカスタムパッチベースラインを除外できません

他の OS ベースラインが存在していることにより、対象 OS のパッチ動作に支障・影響はないものの、運用要件によっては特定の (カスタム) パッチベースラインのみを適用させたい場合もございます。
今回はその様な場合を想定し、パッチグループを使用した方法をご紹介します。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/systems-manager/latest/userguide/patch-manager-policies.html

AWS では、パッチポリシーを使用して組織と AWS アカウントのパッチ適用を設定することが推奨されています。パッチポリシーは、2022 年 12 月に Patch Manager に導入されました。
パッチポリシーは、AWS Systems Manager のツールである Quick Setup を使用して設定します。パッチポリシーを使用すると、以前のパッチ適用を設定する方法に比べて、パッチ適用オペレーションをより広範囲かつ一元的に制御できます。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/systems-manager/latest/userguide/patch-manager-patch-groups.html

パッチグループを使用して、AWS Systems Manager のツールである Patch Manager でマネージドノードを特定のパッチベースラインに関連付けることができます。

やってみた

特定のカスタムパッチベースラインのみを適用させる方法でやってみました。
以下の設定手順が想定されます。
なお、既にマネージドノードとして登録している Windows OS の EC2 インスタンスが起動中として進めます。

  1. カスタムパッチベースラインの作成
  2. パッチグループの作成。作成したカスタムパッチベースラインを選択して、パッチグループの変更を実施。お好みの パッチグループの値を設定
  3. 適用対象 EC2 インスタンスにタグ付け。 例) key=Patch Group、value= "上記の値を記述"
  4. 弊社ブログ参考に、代替方法セクション "こちらから同様のページへ遷移することが可能ですので、ご参考にしてください。" まで実施
  5. "パッチを適用するインスタンス" のセクションで、パッチグループを選択
  6. 項番 2.で作成した パッチグループを選択(パッチグループの値)
  7. パッチ適用スケジュールのセクションで メンテナンスウィンドウを利用したスケジュール設定、又はパッチ適用を直ちに実施

ドキュメント を参考にカスタムパッチベースラインの作成します。
ベースライン名:Test-Windows-Baselines で作成しました。

001

002

003

パッチグループの作成します。
こちらでは、作成したカスタムパッチベースラインを選択して、パッチグループの変更を実施。お好みの パッチグループの値を設定します。
今回は、Test-Windows-Baselines で設定しました。

004

005

適用対象 EC2 インスタンスにタグ付けします。
例) key=Patch Group、value= "上記の値を記述"

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/systems-manager/latest/userguide/patch-manager-tag-a-patch-group.html

パッチオペレーションでタグを使用するには、タグキー Patch Group または PatchGroup をマネージドノードに適用する必要があります。また、タグの値としてパッチグループに付ける名前を指定する必要があります。任意のタグ値を指定できますが、タグキーは Patch Group または PatchGroup とする必要があります。
EC2 インスタンスのメタデータでタグを許可している場合は、PatchGroup (スペースなし) を使用する必要があります。

01

弊社ブログを参考に、代替方法セクションの "こちらから同様のページへ遷移することが可能ですので、ご参考にしてください。" まで実施します。

007

"パッチを適用するインスタンス" のセクションで、パッチグループを選択します。
前途で作成した パッチグループを選択(パッチグループの値)します。

008

パッチ適用スケジュールのセクションで メンテナンスウィンドウを利用したスケジュール設定、又はパッチ適用を直ちに実施を選択します。

009

010

これで設定終了です。お疲れさまでした!

02

Run Command を確認します。成功です!

まとめ

マネジメントコンソール画面の表示が異なっているなどあるため、本ブログが誰かの参考になれば幸いです。

参考資料

アノテーション株式会社について

アノテーション株式会社は、クラスメソッド社のグループ企業として「オペレーション・エクセレンス」を担える企業を目指してチャレンジを続けています。「らしく働く、らしく生きる」のスローガンを掲げ、様々な背景をもつ多様なメンバーが自由度の高い働き方を通してお客様へサービスを提供し続けてきました。現在当社では一緒に会社を盛り上げていただけるメンバーを募集中です。少しでもご興味あれば、アノテーション株式会社WEBサイトをご覧ください。

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.