Tableau 2019.2 新機能紹介:Tableau Serverのローカル認証でパスワードポリシーが設定できるようになりました #tableau
はじめに
どうも。DI部@大阪オフィスのtamaです。
日本時間2019年05月22日(水)、Tableauの最新バージョンとなる「v2019.2」がリリースされました。
当エントリでは、バージョン2019.2の新機能の中から「Tableau Serverのパスワードポリシー設定」についてご紹介したいと思います。
個人的に神アップデートだと思う機能の1つです。
今までは設定できなかったパスワードポリシー
Tableau Serverの「ローカル認証」とは、その名の通り、Tableau Server自身がユーザー名とパスワードを持つ仕組みです。しかし、これまでは、このローカル認証で設定するパスワードに、パスワードポリシーを設定する機能はありませんでした。
設定できないこと自体も困りますが、導入する企業によっては、セキュリティルール上「企業に導入するシステムには必ず○○というパスワードポリシーを設けること」みたいなことが結構あります。
既にシングルサインオンができるシステムを導入していれば、Tableau ServerとSAML連携することで、上記が解決できますが、そういったものがない組織の場合、パスワードポリシーのためだけに、別途何らかの手段を講じなければなりませんでした。
今回のアップデートで、Tableau Server単体でもパスワードポリシーが設定できることにより、別の認証システムとの連携はできないけど、パスワードのセキュリティはルール上固くする必要がある…という場合への対応が非常に楽になりました。
設定はTSMから
パスワードポリシーの設定はTSMから行います。
設定画面に移動する
TSMにログイン後、[構成]→[ユーザー アイデンティティとアクセス]→[認証方法]と移動します。
設定できる項目
パスワードポリシー
- 「文字」を含める必要がある
- 最低1つの大文字を含める必要がある
- 「数字」を含める必要がある
- 「特殊文字」を含める必要がある
- 設定しないといけない最低文字数の設定
- 設定できる文字数の上限の設定
パスワードの有効期限
パスワードに有効期限を設定するか否かを指定できます。また、有効期限を日単位で設定できます。
ログインレート制限
「連続x回、ログインに失敗したらy分間ログインできない状態にする」っていうやつです。
デフォルトでは「5回連続で失敗すると60分ログインできない」となっています。この「60分」の部分は任意の値に変更することができます
また、「さらに連続で失敗したらアカウントをロックする」という機能のオンオフが選択できます。オンの場合は、ロックする失敗回数を指定します。
パスワードがロックされるとどうなる?
やってみました。3回失敗するとロックされる設定にします。
そして、3回間違ってみます。
ロックマンのパスワードがロックされました。
サーバー管理者でユーザー画面を見てみましょう。パッと見は何も変化はありません。ただし、ユーザーに対するサブメニューに「アカウントのアンロック」というメニューがあるので、それをやってみます(ちなみに、全ユーザーで、このメニューが表示されます)。
ロックマンのパスワードロックが解除されました。
さて、改めてロックマンでログインしてみます。
ロックマンでログインできました。
おわりに
地味ではありますが、パスワードのセキュリティに関する一通りの機能が揃ったという感じで、個人的には非常に嬉しい機能です。SAML等の連携にこだわりがない場合は、この機能で基本的な対応が可能になると思います。