Tableau 2020.1 新機能紹介:[Discover (発見)] ペインのカスタマイズ

2020.02.26

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データアナリティクス事業本部プロダクト営業部プリセールススペシャリストの兼本です。

日本時間2020年02月24日(月)、Tableauの最新バージョンとなる「v2020.1」がリリースされました。

当エントリでは、バージョン2020.1の新機能の中から「[Discover (発見)] ペインのカスタマイズ」についてご紹介します。

概要

Tableau Desktop のスタート ページに表示される [Discover (発見)] ペインをカスタマイズして、既定で表示されるリンク、ブログ投稿、Tableau ニュースの代わりにカスタム コンテンツを表示できるようになりました。

つまり、下図の赤枠で囲った部分に表示するコンテンツを変更できるというものです。

やってみた

本機能を紹介するページによると、Tableau Desktop 2020.1のインストールをする際に以下の引数を付けてインストーラを実行することで、[Discover (発見)] ペインのカスタマイズが可能となるようです。

[Discover (発見)] ペインのカスタム コンテンツを表示するように Tableau Desktop を構成するには、コマンド ライン (Windows) からのインストール時に DISCOVERPANEURL="https://yourwebpageURL" プロパティを含めます。

ところで、皆さんは新しいソフトウェアや電化製品を買ったら最初にマニュアルを読みますか? 私は読まない派です。 何が言いたいかというと、新機能の説明を読む前にインストールをしてしまったので、すでにこの方法では構成をすることができなくなりました。(涙) というわけで、今回はレジストリを変更する方法で対応します。

幸いなことにレジストリを変更する方法についても、新機能紹介ページに記載されていました。

インストールの完了後に [Discover (発見)] ペインのコンテンツを更新する場合は、Tableau Desktop がインストールされている各コンピューターでレジストリ (Windows) または .plist ファイル (MacOS) に DiscoverPane キーを追加し、DiscoverPaneURL をカスタム URL に設定します。

レジストリの変更箇所は、Tableau社が公開しているオンラインヘルプの以下のページに記載がありましたので、これに従って作業をします。

当該ページにも注意書きがありますが、Windows レジストリを誤って編集すると、コンピューターに問題が発生する可能性がありますので、レジストリに変更を加える前には、必ずバックアップ ファイルを作成してください。

設定手順は以下の通りです。

  1. レジストリエディタを起動します。
  2. レジストリキー、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Tableau\Tableau 2020.1を探します。
  3. キーとして、「DiscoverPane」を作成します。
  4. 作成した「DiscoverPane」キー配下に新しく文字列値のレジストリを作成し、名前を「DiscoverPaneURL」にします。
  5. 値としてターゲットのURLを指定して保存します。

試しに、Developers.IOのURLを組み込んで、Tableau Desktopを起動します。Discoverペインが変更されていることがわかりますね。 当社サイトがレスポンシブデザインに対応しているためか、いい感じに組み込むことができました。

おわりに

調子に乗ってAmazonのトップページを指定したところ、下図のように、きれいにDiscoverペインに収まらない状態になりましたので、カスタマイズをする際にはターゲットのページが正しく表示できるかを確認する必要があります。

また、私の環境でいくつかのWebサイトで動作を確認した際、ページに組み込まれたJavaScriptが誤動作するケースを確認しました。おそらくマーケティングやアクセス解析のために組み込まれたものかと推測しますので、Discoverペインには専用に作成したページを組み込むことをお奨めします。

以上、この情報がどこかの誰かのお役に立てば幸いです。