フィールドとチャートのタイプ〜Tableauで複合軸グラフを作成する(二重軸など)

2017.11.17

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はじめに こんにちは。DI部のtamaです。

本エントリは、Tableau Desktop Qualified Associateの試験ガイド「評価するスキル」に関連する内容となります。

本エントリの概要

今回は複合軸グラフ(二重軸)の作成方法と、その使用場面について、見ていきたいと思います。

複合グラフとは

Tableauで何気なくグラフ(棒グラフなど)を作成した場合、一つのディメンション(日付や顧客種別などのセグメントなど)に対して、一つのメジャー(売上、利益など)をプロットすることになると思います。 (ディメンション毎に、集計されたメジャーが棒グラフや折れ線グラフ等で可視化される。)

ただ、分析を進めていくにあたって、一つのビューに対して、複数のメジャーを同時にプロットしたいと思うことがあると思います。 (ディメンション毎に、「売上」「利益」の2つのメジャーを同時に可視化したい等。)

Tableauは複合グラフという機能があるので、それを使って実現できます。 種類が色々とあるため、順番に見ていきましょう。

複合グラフを作成してみる

作業環境

  • MacOS High Sierra 10.13.1
  • Tableau 10.4.1

使用データ

  • Tableau付属のサンプルスーパーストア

普通に軸を増やしてみる

まずは、普通の棒グラフを作成します。 ここでは、メーカー別の売上棒グラフを作成したいと思います。「メーカー」を列に、「売上」を行に配置します。

ここで仮に「売上はいいけど、利益はどうなのよ?」ということになったとします。

とりあえずここは素直に「利益」を「売上」の横に配置します。

これが通常の複合軸グラフとなります。 …しかし、グラフ毎にスケールも違いますし、そもそも単純に見づらいですね。

軸をブレンドしてみる

上記の場合、「複合といっても、軸自体は別々になってるから比較しづらい」という感じに思われるかもしれないので、ここは「軸をブレンド」して、同じ軸にしてみましょう。

まず、操作を一つ前に戻します。(Windows→Control+Z、Mac→Command+Z) そして、利益を「売上の軸部分」にドラッグします。

すると、売上と利益が同じ軸として可視化されました。 軸のスケールも統一されております。

二重軸を作ってみる

さらにもう一つの方法「二重軸」についてみてみましょう。

「売上は棒グラフのままにして、利益の方は折れ線にしてよ」となった場合、二重軸という機能を使って実現できます。

また、操作を一つ前に戻します。 そして、最初と同じように「利益」を「売上」の横に配置します。 配置した後、行にある「合計(利益)」を右クリックして、「二重軸」を選択します。 ※「二重軸」のメニューが出るのは、後の方(右側)に設置されているメジャーのみです。この場合だと、先に設置されている「売上」の右クリックメニューには、二重軸メニューが現れません。

すると、以下のように、両サイドにメジャー(売上、利益)それぞれの軸のスケールが出ます。 この、2つの軸が同じビュー内で表示されている状態が「二重軸」です。二重軸になっているメジャーは、ピルの形状が若干変わります。(「売上」と「利益」 のピルが、合体しているような形に変わっています。)

ただ、グラフの形状が点になってしまっているので、マークシェルフの部分から、形状を「売上→棒」「利益→折れ線」に変更します。

それぞれ、指定した形状で、同じビュー内に2つのメジャーを可視化することができました。

複合グラフの使用場面

これに関しては、あらゆる場面で使用できるものだと思います。 データを分析・深掘りしていく中で、「こういう形で見たい」という課題が出た時の、一つの可視化テクニックとしてもっておくと良いでしょう。

おわりに

Tableauにおける複合軸グラフの作成について見てきました。 色々と応用を効かせられそうな機能ですので、ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。

参考リンク

Tableau_複数のメジャーの使用