インストールと構成〜Tableau Serverのインストールの手順を理解する #tableau
はじめに
お早うございます。大阪オフィス唯一のDI部メンバー、tamaでございます。
本エントリは、Tableau Server Qualified Associateの試験ガイド「評価するスキル」に関連する内容となります。
※2018年現在のTableau Server Qualified Associateはバージョンが対象のため、当エントリもバージョン10を対象にしています。
本エントリの概要
今回は、単一サーバーに対して、Tableau Serverを1からザッとインストールしてみたいと思います。
本エントリはインストールの流れを概観する内容となっております。インストール中には色々な設定項目がありますが、そこの詳細な解説は別エントリに預ける形とします。
前準備
インストール先環境を準備する
Tableau Serverをインストールするにあたって、まずは何らかのサーバー環境が必要です。今回はAWS上に構築することとします。
Amazon AWS での Tableau Server の実行方法 | Tableau Softwareを参考にし、AWS上にWindows ServerがインストールされたEC2を構築。そこにTableau Serverをインストールすることにします。
※本エントリとは別の話の部分のため、ここに関して具体的な手順は記載致しません。
Tableau Serverの最小要件又は推奨要件について
Tableau Serverのインストール先のスペックついて、ハードウェア最小要件及びソフトウェア要件が定められています。これらを満たした環境でないと、Tableau Serverはインストールできません。
上記ページに、Tableau Serverの各種要件が記載されています。最小要件と推奨要件が記載されていますが、最小要件はあくまでテストや検証のみに使用されることが前提となっています。本番運用の場合は、必ず推奨要件を満たした環境を用意しましょう。
インストール作業を行う
Tableau Serverのインストーラーを用意する
今回はインストール手順を見ていくだけですので、トライアル版を使用します。トライアル版と製品版でインストール作業の違いはほとんどありません。(「このTableau Serverはトライアルです」と聞いてくる程度)
上記からインストーラーを入手します。
インストーラーを実行する
インストーラーを先ほど用意したサーバーに配置し、実行します。Tableau Serverのインストールは基本的にウィザードを進めていくだけで完了します。
インストール先のパスを確認する
インストール序盤の方で、インストール先のパスについて確認します。既定のインストール先はC:\Program Files\Tableau\Tableau Server
となっています。変更することも可能ですが、変更した場合、インストール後の一部パーミッション関係の設定を手作業で行う必要があります。(詳しくはフォルダー パーミッションの検証)
今回はデフォルト設定で進めます。パスはそのままでウィザードを進めると、しばらく自動的にインストールが進みます。
Tableau Serverの技術要件を満たしていない場合
インストール先の環境が、上述した最小要件を満たしていない場合は、下記の画面が表示されます。メモリや空き容量など、どの部分の性能が満たされていないのか表示されます。
各種初期設定
ライセンス規約やトライアル版の表記画面を経て、しばらくすると、上記のような設定画面が表示されます。Tableau Serverのおおまかな設定はここで行うことになります。冒頭で書いた通り、今回は各種設定の解説まで踏み込みませんが、重要な部分及び試験ガイドの「ゲートウェイポート」について触れておきます。
ユーザー認証はインストール時にしか選べない
Tableau Serverにログインする際の認証方式を選択できる項目がありますが、これに関してはこのインストール時にしか選択できません。他の設定は後から変更できますが、ユーザー認証については後からの変更が効きません。(変更したい場合はTableau Server自体を再インストール)
ゲートウェイポートについて
Tableau Serverへアクセスする際の玄関口となるゲートウェイですが、こちらのポートはデフォルト値80となっています。もし、他アプリケーションがこちらのポートを既に使用している場合は、他アプリケーション側を変更するか、こちらの設定画面でTableau Serverのポートを変更する必要があります。
Tableau Serverの管理者ユーザーを作成する
初期設定を済ませ、さらにTabelauへのユーザー登録(Tableau Desktopでも聞かれる、会社名とか入力するやつ)を終えると、しばらくインストール作業が進みます。それが終わると、Webブラウザが起動し、Tableau Serverの管理者ユーザーを作成する画面になります。
ここは、前述した「ユーザー認証の方式」で選んだ方式によって変わる部分です。今回はローカル認証を選択したので、Tableau Server自体に新たなユーザーを作成していく形になります。その最初となる管理者ユーザーを、この画面で設定します。
インストール終了
管理者ユーザーを作成し終えると、Tableau Serverのインストールが完了し、管理者ユーザーで自動的にログインされたTableau Server画面が立ち上がります。インストール作業としては一旦これで終わりとなります。色々触ってみましょう。
おわりに
今回はTableau Serverのインストールについてシンプルなインストール手順を追ってみました。次回以降は試験ガイドに沿って、インストールの際の各種設定について見ていきたいと思います。