全リージョンから全リソースを一括検索する方法【タグエディター】
はじめに
こんにちは、ちゃだいん (@chazuke4649) です。
いきなりですが、普段AWSを使っていてこんなことを感じてました。
- 「あれ、そういえば今どのリージョンにどんなリソースを立ててるんだっけ?」
- 「他のリージョン含め全体を把握したいけど、各リージョン1つ1つ確認するのは手間...」
初心者の私の場合、試しにいろんなサービス触ったり消したりしている中で、 ちゃんと全部削除できているか、意図しない形で他のAZやリージョンにリソースが作成されていないかなどが不安なので、 とにかく全体を俯瞰できたら良いなあと思ってました。
そんな時に先輩に教えてもらったツールが、タグエディターです。
本来の使い方ではありませんが、タグエディターで、全リージョンの全リソースを一括検索する方法をご紹介します。
ちなみに、本来の使い方は下記記事をどうぞ。
タグエディターで検索する方法
(その前に)タグエディターには2つの画面がある
実は、タグエディターには2つの画面が存在します。リージョンがしぼられている方とリージョンがしぼられていない方です。
↑これがリージョンがしぼられている方。こちらは通常の経路で開くパターンで、①マネジメントコンソールの上部ナビゲーション > ②リソースグループ > ③タグエディターで開くことができます。
↑これがリージョンがしぼられてない方。右上のリージョン部分がグローバルになってます。
リンクは、公式ドキュメントにしかありません。(おそらく正式な経路があるかもしれませんが、私はドキュメントから飛ぶ方法しか知りません。知ってる方いたら教えてください!)
今回使用するのは、リージョンがしぼられていない方です。
2つの違いは、前者はリージョン固定でタグを検索・編集する画面、後者はリージョンも選べる状態で、タグを検索・編集する画面です。 今回は複数のリージョンから検索したいため、後者を使用します。
1. マネジメントコンソールにログインする
まずは先にログインしておきます。
2. タグエディターを開く
通常のルートではなく、下記リンクからリージョンがしぼられていない方のタグエディターを開きます。
https://resources.console.aws.amazon.com/r/tags
参考)下記ドキュメントにもリンクが貼ってあります。
「(公式ドキュメント)タグ付けされていないリソースの検索 - タグエディターの使用」
繰り返しになりますが、こちらから入ると、右上のリージョン部分が「グローバル」と表示されています。
3. リージョンを全て選択する
ちょっと手間ですが、全リージョンを全てクリックしないといけません...。
4. リソースタイプを選択する
例として「EC2 インスタンス」を選択してみます。
結果
右下のボタン「リソースの検索」を押すと、全リージョンから対象のリソースが全て表示されます。
例では、ap-northeast−1(東京)と、us-east-1(バージニア北部)に各1台ずつEC2インスタンスが存在することがわかりました。
またリスト左側のハイパーリンクで、各リソースの画面に飛ぶことも可能です。
ちなみにリソースタイプを「VPCs」で調べると、どかっと出てきます。
おそらくアカウント作成時に自動で作成されるデフォルトVPCが全リージョンに各1個ずつ存在することがわかります。 このようにデフォルトで自動作成されているリソースも全て検索されるので、リソースタイプで「全てのリソース」を選ぶと、VPCの他デフォルトのサブネットやセキュリティグループ、ENIなど大量に全部表示されるのであしからず。
余談)コストエクスプローラーでも全リージョンのコスト把握が可能
タグエディター以外でも、コストエクスプローラーを使えば料金が発生しているリソースのみ把握することができます。
(コスト発生有無=管理する必要性有無 ならこちらでOK)
1. Cost Explorer を開く
マネジメントコンソールにログイン後、コストエクスプローラーを検索して開きます。
2. Explore から Cost & Usage を開く
左側のメニューから開きます。
3. Regionでグルーピングする
中央棒グラフにて、グルーピングするカテゴリを選ぶことができます。ここで Region を選択します。
結果
そうすると、リージョン単位でコストがどれくらい発生しているかわかります。
棒グラフの下には、表もあります。
詳細を知りたい場合は、フィルタで任意のリージョンをしぼり、内訳を確認することが可能です。
終わりに
タグエディターもコストエクスプローラーも本来の使い方とは少し異なりますが、全リージョンをまたいで全体像を把握することができます。
もっと良い方法がありましたらぜひコメントいただけるとありがたいです! それではまた。