ビジネスモデルを見える化できる「ピクト図解」がとても便利だった
こんにちは、CX 事業本部 IoT 事業部の若槻です。
クラメソ社内では、我こそはという有志が新規事業アイデアを引っ提げ審査員に対してビジネスプランの提案(ピッチ)を行い、聞き手の審査員はベンチャーキャピタリストなりエンジェルなりの役割となって投資判断をすることにより、ビジネスの勘所を押さえる力をみんなで鍛えよう(あわよくば本当に事業化しよう)という活動がひっそりと行われています。
私はすでに 10 回近く参加しているのですが、プレゼンテーションを作る際にピクト図解を使うとビジネスモデルをかんたんに「見える化」することが出来てとても便利だったので紹介します。
ピクト図解とは
ピクト図解とは、ピクトグラム(東京オリンピック開会式で有名になりましたね)を利用してビジネスモデルをかんたんに「見える化」することができる手法です。
ピクト図解メソッドとは、誰が(Who)誰に(Whom)何を(What)いくらで(How much)の「3W1H」に着目し、”経営者の視点”でビジネスモデルをデザイン(設計・創造)する方法論のこと。ビジュアルシンキングの手法を採用しているので、レゴ・ブロックのように基本パターンの「型」を組み合わせれば、誰でも直感的にビジネスモデル設計図を作成できます。リクルート出身のビジネスプロデューサー板橋悟の経験知をベースに考案・体系化しています。
ピクト図解で使用する記号は、3 種類の「エレメント」と 2 種類の「コネクタ」、そして 2 種類の「オプション」のみです。そのため記述も読み解きも非常に簡単に行うことができます。
作ってみた
広告費とアプリ内課金で収益を上げる写真投稿アプリサービスを考えてみます。
ピクト図解では次のように表せます。分かりやすいですね。
そしてこのサービスに、投稿ユーザーを提携サービスに送客し、提携先から紹介料を受け取れる仕組みを追加したとします。
その場合は、「提携サービス」と「投稿ユーザーが時間経過により提携サービス利用ユーザーとなる」という要素をピクト図解に次のように追加します。
新しい仕組みを追加したことにより複雑になった収益の流れでも、ピクト図解により分かりやすく表せました。
「世界最速ビジネスモデル 中国スタートアップ図鑑」で紹介されていた
先日にラスベガスで開催されたAWS re:Invent 2022に現地参加してきたのですが、行き来の飛行機の中では Wi-Fi が使えなかったので Kindle で読書をしていました。
その時読んだ本のうちの 1 つが世界最速ビジネスモデル 中国スタートアップ図鑑です。
この本の中で各スタートアップのビジネスモデルを簡潔に比較しやすく表す手法としてピクト図解が使われており、「これは良いものだ」となり私も自分の新規事業提案活動で採用させてもらいました。
Cacooではピクト図解の素材が用意されている
オンライン作図ツールCacooではピクト図解に使用できる素材が用意されています。
素材は[Other Shapes]の一覧にあります。
ビジネスモデル図解ツールキット
がそれです。
前述のピクト図解の図も Cacoo で作成しました。
おわりに
ビジネスモデルを見える化できる「ピクト図解」がとても便利だったという話でした。
新規プロダクトや新規事業を誰かに提案したり自分で脳内整理したりする際には是非使ってみて下さい。
以上