[内製化支援] 内製化支援のグループコーチングをドッグフーディングして見えたもの

[内製化支援] 内製化支援のグループコーチングをドッグフーディングして見えたもの

内製化支援サービスをドッグフーディングさせていただく機会を得ることができました。 私の所属するコアシステムチームが内製化支援サービスを受けることで得たものに関してまとめました。 自走する勇気が持てない全てのチームの参考になればと思います。
Clock Icon2024.06.21

情報システム室の進地@日比谷です。

2024年に入ってから、約半年ほどCX事業本部の内製化支援サービスをドッグフーディングさせていただく機会がありました。 支援対象は私が所属する情報システム室コアシステムチームになります。

All limitations are self-imposed.

内製化支援を受けた背景

手前味噌ではありますが、私達のチーム、コアシステムチームはとても良いチームであると思っています。 皆、自律的に動けるプロフェッショナルですし、性格も皆穏やかで、安心してお互いに意見を述べ合うことができます。 客観的にみて、心理的安全性がとても高いチームだと思います。

しかし、そんなチームにも「こうなったらもっといいな。もっとデキるようになれるな」と思うポイントがあります。 チームリーダーの私が思うに大きく5つのポイントがありました。

  1. チームのみんなの社内外のプレゼンスをもっと上げたい
  2. 課題の優先順位づけをもっと上手くやりたい
  3. スケジュールにコミットしたい
  4. ふりかえりを成長につなげたい
  5. 外部の視点をチームに入れたい

こうした背景、目的をもって今回、内製化支援サービスのお力を借りることになりました。

内製化支援を受けて見えてきたもの

私たちがドッグフーディングした内製化支援サービスは大まかに次のステップで構成されていました。

  1. ゴールの明確化(「もっとできるチームになるために何ができるか?」)
  2. 内製化支援チームによる、メンバー一人一人の個別ヒアリング(STEP0) 期間: 約2ヶ月
  3. グループコーチング 期間: 約3ヶ月

いきなり全員でグループコーチングを始めるのではなく、一人一人に向き合って認識や事実関係を丁寧に拾い、全員の目線を合わせてからグループコーチングに臨む形であったため、事実関係の認識が食い違ったまま議論が平行線になってしまうといったこともなく、建設的な意見がポンポンと出る場になったと思います。

何を議論するか?その優先度はどの程度か?どうなっていれば満足と言えるのか?といったありとあらゆることを自分達の議論で導き、定義していく場であるため、内製化支援サービスが「何かを与えてくれる」という認識であった場合には面食らうかもしれません。答えを出せるのは自分達で、自分達以外にいなくて、自分達の中に充分答えを出す力はあることに気づくこと。これがもしかしたら内製化支援サービスの肝なのかもしれないと思いました。この認識に至れたチームは、その後自走できるし、故にあくまで内製化「支援」サービスなんだなと。

ちょっとずつでも掃除し続けることが大事と理解

ファシリテーションを受けながら、グループコーチングで自分達のありようを深掘りしていくなかで、私が感じたことは次の3つでした。

  1. 既にうまくまわっていると感じている現況に対して無理に欠けている部分を探す必要はない。自分達の自己評価、実感をもっと信じていい。
  2. ファシリテーション能力は一朝一夕で身につくようなものではない。必要な時はプロに頼んだほうがいい。
  3. 週に1時間、隔週に1時間で良いので、業務改善に使う固定枠の時間をとり、それを取り続けることが大事。

私は自分達のチームが上手く行っていることを外部の何かに保証して欲しい、担保して欲しい、証明して欲しいとどこかで思っていたようで、そのことがグループコーチングを進めていくなかで見えてきました。でも、そんなものはないし、仮に得られたとしても何の意味もない、そのことがわかってきました。自分達が上手く行っている、充実した仕事を行えていると感じているならそれが正解だし、その感覚や実感を信じていいんだと感じました。

また、ファシリテーション能力は、それだけで何冊もの本がかけてしまうほど奥深い世界であるということも感じました。素人が一朝一夕で身につけられるものではない。何気ない一言、最初の認識のすり合わせ、場の設定、同時に議論する最大人数の調整など、様々なことに気が配られていました。基本は自分達のチームで何とかするという姿勢は持ちつつも、ファシリテーションだけは必要な時は外部のプロに頼るのは最適解だと感じました。

最後に、チームの外部環境も内部環境も、チーム自体も常に変化していくものであるため、最適解は常に変わっていくという認識と、とはいえ無理をしては続かないということから、週に1時間〜隔週に1時間で良いので、業務改善に使う枠をとって、それを取り続けることが大切であることも学びました。いわば、これは掃除のようなもので、掃除は掃除能力を身につけたら終わりではないし、一度行ったらもう行わなくていい類のものでもありません。続けること、少しずつでも良いので掃除し続けること。能力の問題ではなく、姿勢の問題として取り組み続けること。それが大事なことなのだと学びました。

内製化支援ドッグフーディングを終えて

私たちは自分達で決めていくことに自信を持つことができるようになったと思います。そして、具体的に新たに導入した習慣として、毎週1時間の業務改善の時間をとる習慣があります。チームをもっとよくするための具体的なノウハウではなく、チームをもっと良くするための道の歩き方を教えていただきました。必ずやもっと良いチームになっていくと思います。

内製化支援チームの皆さん、ありがとうございました!!

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