韓国(ソウル)で「ウォン₩」を持たずにどこまで過ごせるか試してみた

韓国(ソウル)で「ウォン₩」を持たずにどこまで過ごせるか試してみた

Clock Icon2019.02.10

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はじめに

こんにちは、おおはしりきたけです!今回の韓国(ソウル)ではウォンを持たずにどのくらい過ごせるのかを試してみました。

韓国のキャッシュレス比率

韓国のキャッシュレス比率は2015年時点で89.1%と日本の18.4%と比べると約4.8倍となっており、堂々の世界1位となっています。他国でも40%〜60%が多い中でこの比率は相当高いと言えます。

韓国のクレジットカード率の高さは、1999年ごろから韓国政府の施策として、国民の消費の喚起や、脱税防止対策として、クレジットカードの利用を促進するために様々な施策を行っていました。大きくは以下の3つの施策になります。

  • 年間クレジットカード利用額の 20%の所得控除(上限 30 万円)
  • 宝くじの権利付与(1,000 円以上利用で毎月行われる当選金 1 億 8 千万円の宝くじ参加権の付与)
  • 店舗でのクレジットカード取扱義務付け(年商 240 万円以上の店舗が対象)

※参照:経済産業省 キャッシュレスビジョン

ということもあり、ウォンを持たなくても1泊2日なら過ごせるのではないかと思い、今回は現金を持たずに過ごしてみようと考えていました。

結果はどうだったのか?

結論から言うと、私は無理でした。。。

移動手段として、電車、タクシー、バスを利用しましたが、韓国での移動は「T-money」を利用することが多く、「T-money」の購入はクレジットカードで購入できるのですが、チャージは現金のみということで、結果としてはT-moneyをチャージするために現金(ウォン)は必要でした。仁川空港からソウル駅までは、以下の写真の「統合チケット」という1回用交通カードをクレジットカードで購入できたのですが、様々な交通手段を利用する場合には「T-money」は欠かせないため、私の完全キャッシュレスの思惑は失敗に終わりました。

以上、完!

というのはあまりにも記事として足りないので、ここからは韓国での移動で利用した「T-money」について書いてみたいと思います。

T-moneyとは

Tマネー(ティーマネー) とは、大韓民国・ソウル特別市が出資・設立した株式会社韓国スマートカードが発行しているストアードフェアシステムカードである。またTマネー加盟店では電子マネーとして使用できる。

参照:Wikipedia Tマネー

「T-money」は、ソウル市民のほとんどが使用しているプリペイド式の韓国の交通系ICカードで、SUICAやPASMO、Icoca(のような交通系ICカードです。観光客が利用する交通手段としては、電車(地下鉄)、タクシー、バスが多いと思いますが、ソウルでは全ての交通機関で利用できました。私は、コンビニで、クレジットカードでT-moneyのカードを購入し、チャージを現金で行いました。

写真は購入したT-moneyカード。こちらの記事で購入したグミにもカカオトークのキャラクター「カカオフレンズ」が描かれていましたが、T-moneyともコラボしてました。購入したのは、カカオフレンズのアピーチ/APEACHです。値段は4,000ウォン

専用のチャージする機械が置いてあり、現金でチャージができる。写真は10,000ウォンをチャージしている様子。

韓国(ソウル)の入口になる仁川空港にもT-moneyを購入できる自動販売機がありました。ちょっと写真ではわかりにくいですが、カード型以外にも画面上部にキーホルダー型のT-moneyも販売していました。カードは4,000ウォン、キーホルダーが15,000ウォンでした。

ソウルでの交通手段について

今回は、電車(地下鉄)、タクシー、バスを利用しました。もちろん購入したT-moneyを利用しました。日本だと交通系ICは一部利用できないところもありますが、私が利用したソウルでの交通手段では、T-moneyが確実に利用できるので観光客には非常に助かるアイテムです。

電車(地下鉄)

東京の地下鉄並に経路が網羅されており、ソウル市内のほとんどの場所であれば地下鉄で移動することができます。また中心部は路線名が番号になっており、こちらも文字が読めない観光客には非常にわかりやすかったと思います。

日本同様にタッチするだけで入退場ができます。

改札口付近には、チャージ機械が必ず置いてあります。T-money以外で購入する場合は、この機械で「1回用交通カード」を購入します。「1回用交通カード」は、プラスチック製の再利用できるIC型乗車カードとなっており、日本と異なり入場する際は必ずICリーダーで読み込ませることになります。こういったところが徹底されており、非常に利便性の高さを感じました。「1回交通カード」は、使用後に駅で返却するシステムとなっており、返却するとデポジット金の500ウォンが返却されます。

バス

ほとんどの移動は電車(地下鉄)で行いましたが、駅から少し遠いところに行きたかったのでバス(グリーンバス)も利用しました、ここでも、もちろんT-moneyを利用しました。日本のバスと同じで、乗車と降車の時にかざす仕組みです。

乗車のところにT-moneyのリーダーがあるのでかざすだけ。

バスは現金でも乗れますが、T-moneyを利用したほうが安く乗れます。私が利用している中で現金で払っている人はいませんでした。

タクシー

タクシーでも、もちろんT-moneyは利用できます。その他現金、クレジットカード等でも支払うことが可能です。

その他の交通手段

私は利用しませんでしたが、その他の交通手段として以下のようなものもありました。

レンタサイクル

ソウル自転車「タルンイ」は、ソウル市が、交通渋滞の緩和や環境保全、市民の健康促進などを目的に、2015年から始めた自転車のレンタルサービスで、公式サイトで利用券を購入すれば、1時間1,000ウォンから乗ることができます。

ソウル市内のいたる所に置いてありましたが、私の滞在中の気温が「-7℃」という寒い時期で、そもそもレンタサイクル関係なく、自転車自体乗っている人が少なかったです。

レンタル電動キックボード

弘大(ホンデ)入口駅の前には、レンタルキックボードもありました。G.Bikeという会社がやっており、アプリでレンタルを行うようです。AppStoreはこちら、GooglePlayはこちら。※韓国では、公道で電動キックボードが利用できるようです。

 まとめ

残念ながら、私の完全キャッシュレス作戦は失敗に終わりましたが、チャージしたT-moneyとクレジットカードがあれば、あとはキャッシュレスで問題ありませんでした。日本の交通系ICカードの違いとしては、地下鉄がICカードしか利用できないという点と、T-moneyカードが色々な場所で買えるので、購入障壁が低いという点です。日本でもSuicaを購入できるコンビニはありますが、「NEW DAYS」と「KIOSK」というJR系のコンビニでの購入となっており、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなどの店舗数が多いコンビニでは利用/チャージはできますが、購入はできません。2020年の東京オリンピックを来年に控え、観光客のインバウンド消費の増大を目指す日本にとって、キャッシュレス化は非常に重要な課題です。そのキャッシュレス化において、重要になるのは、「交通系電子マネー」になると思ってます。そのためにも購入の障壁を下げるというのは非常に重要な施策となると思っています。

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