【東京開催】AWS re:Inforce 2025 振り返り勉強会にて「最大80%工数削減!?AWS WAFの新コンソールを徹底検証してみた!」というタイトルで登壇しました

【東京開催】AWS re:Inforce 2025 振り返り勉強会にて「最大80%工数削減!?AWS WAFの新コンソールを徹底検証してみた!」というタイトルで登壇しました

Clock Icon2025.07.07

こんにちは!クラウド事業本部コンサルティング部のみなみです。

先日開催された【東京開催】AWS re:Inforce 2025 振り返り勉強会にて、「最大80%工数削減!?AWS WAFの新コンソールを徹底検証してみた!」というタイトルで登壇しました。

本記事では、発表内容と関連情報をまとめて紹介します。

https://classmethod.connpass.com/event/357989/

登壇概要

AWS re:Inforce 2025にてAWS WAFのコンソールのアップデートが発表されました。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/06/aws-waf-web-application-security-configuration-steps-expert-level-protection/

作成画面・管理画面・モニタリングの部分で大幅な変更が行われました。
最大80%工数削減!?AWS WAFの新コンソールを徹底検証してみた! (1)

AWSの公式ブログでも紹介されています。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/security/introducing-the-new-console-experience-for-aws-waf/

弊社の臼田による速報ブログはこちらから
https://dev.classmethod.jp/articles/aws-waf-new-console-2025/

今回のアップデートによる主な変更点は2つです。

1. 作成画面の刷新:WebACLから「保護パック」へ

新しいコンソールでは、WebACLが保護パックという名称に変更されました。
基本的な概念や機能は同一ですが、アプリのカテゴリーとトラフィックソースを選択すると、最適なルールを自動選択してくれます。

最大80%工数削減!?AWS WAFの新コンソールを徹底検証してみた!

レコメンドされるルール群は2つあります

  • 重要な保護:最低限有効化すべきルール群
  • 推奨保護:重要な保護のルールに加えて、追加ルールを含む

レコメンドされるルール群には、AWSマネージドルールだけでなく、レートベースルールや地理的ブロック、IPの許可・ブロックリストなどのカスタムルールも自動で作成されます。

もちろん、後からルールを編集することも、手動で1から作成することも可能です。

具体的にどのカテゴリー・トラフィックソースによってどのルールが選択されるかについては、弊社のいわさによるブログを参照ください。

最大80%工数削減!?AWS WAFの新コンソールを徹底検証してみた! (2)

https://dev.classmethod.jp/articles/waf-protection-pack/

ざっくり説明すると、カテゴリーに限らず重要な保護、推奨保護では以下のルールがレコメンドされます。

重要な保護

  • DDoS対策
  • IPv4許可リスト
  • IPv6許可リスト
  • IPv4ブロックリスト
  • IPv6ブロックリスト
  • 地理的ブロック
  • 全体レート制限
  • ボディサイズ制限
  • 共通ルールセット

推奨保護

  • HTTPメソッド別レート制限(GET)
  • HTTPメソッド別レート制限(POST)
  • IPレピュテーションリスト
  • DDoS IP向けレート制限
  • 匿名IPリスト
  • ボット制御

そして、カテゴリーによって以下のルールが重要な保護に追加されます。

カテゴリー 追加されるルール
APIおよび統合サービス 追加なし
コンテンツおよび公開システム ・SQLインジェクション対策
・管理者保護
eコマースおよび取引プラットフォーム ・既知悪意入力対策
・PHP脆弱性対策
・SQLインジェクション対策
・管理者保護
エンタープライズおよびビジネスアプリケーション ・既知悪意入力対策
・SQLインジェクション対策
・Linux脆弱性対策
メディアおよびファイル処理 ・既知悪意入力対策
・SQLインジェクション対策
・Linux脆弱性対策
その他 ・既知悪意入力対策
・SQLインジェクション対策
・Linux脆弱性対策

トラフィックソースの違いは、一部ルールのアクション(Count / Block など)が変わるのみで、ルール自体は同じです。

2. 監視・モニタリング画面の改善

既存のコンソールにも監視・モニタリング画面は存在していましたが、全体的に見やすく、直感的でドリルダウン分析しやすくなりました。

最大80%工数削減!?AWS WAFの新コンソールを徹底検証してみた! (3)

例えば、保護アクティビティという項目が新たに追加されました。
AWS WAFではルールに設定されている優先順位によって評価順序が決められますが、保護アクティビティではトラフィックがどのようなルールで評価されているのかを直感的に把握することが可能です。

スクリーンショット 2025-07-06 9.39.31

最後に

今回のアップデートによって、AWS WAFの開発体験が大幅に向上しました!

従来のAWS WAFコンソールでは「設定が複雑」「どのルールを選べばいいかわからない」「運用時の監視が大変」といった課題がありましたが、新コンソールではこれらの課題が一気に解決されています。

AWS WAFをまだ導入していない方も、既に利用している方も、ぜひ新コンソールを試してみてください!

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