
QdrantにMCPでドキュメントを追加して検索してみる
こんばんは、製造ビジネステクノロジー部の夏目です。
今回はQdrantの公式MCPサーバーを試してみます。
Qdrant
Rust製のベクトルデータベースです。
SaaSとして提供されるQdrant Cloudとローカルで動かすことができるContainer Imageの二種類があります。
Qdrantのデータ構造
Qdrantではデータ構造が次のようになっています。
- Collection
- 複数のデータを入れるもの
- この中にPointが入る
- Point
- 一つのデータ
- idとベクトルとPayloadを持つ
- ベクトルがデータの本体
- Payload
- ベクトルに追加できるデータ
- JSONで保持される
Collectionという入れ物にPointがたくさん入ります。
Pointには一意のidがあり、データの本体のベクトルと追加データのPayloadを持ちます。
mcp-server-qdrant
公式で提供されているMCPサーバーです。
できることは二つだけで「Qdrantにドキュメント(Point)を追加する」「QdrantからPointを検索する」の二つだけです。
使ってみる
MCPサーバーを登録する
今回は先にMCPサーバーの登録からします。
(後で使う値の説明のため)
{
"mcpServers": {
"qdrant": {
"command": "uvx",
"args": [
"mcp-server-qdrant"
],
"env": {
"QDRANT_URL": "http://localhost:6333",
"QDRANT_API_KEY": "21f6dc2f-dcc8-4827-a0a1-31f5e6758e0a",
"COLLECTION_NAME": "default_collection",
"EMBEDDING_MODEL": "sentence-transformers/all-MiniLM-L6-v2"
}
}
}
}
今回Qdrantをローカルで動かすので QDRANT_URL
には http://localhost:6333
と書きます。
QDRAND_API_KEY
に任意の文字列を設定します。
ここではUUIDを生成して書いています。
COLLECTION_NAME
にはデフォルトで使用するCollectionの名前を入れます。
ここでは default_collection
としています。
EMBEDDING_MODEL
はデータをベクトル化するのに使うモデルの名前を入れます。
ここではデフォルト値の sentence-transformers/all-MiniLM-L6-v2
を入れています。
QdrantをDocker Composeで立ち上げる
services:
trial-qdrant:
image: qdrant/qdrant:latest
ports:
- 6333:6333
environment:
QDRANT__SERVICE__API_KEY: 21f6dc2f-dcc8-4827-a0a1-31f5e6758e0a
環境変数 QDRANT__SERVICE__API_KEY
に MCPサーバーの設定の QDRANT_API_KEY
で指定した値を入れます。
portsの左側の番号はMCPサーバーの設定の QDRANT_URL
で指定したポートを書きます。
右側は 6333
を指定します。
今回はMCPサーバーを使うだけなので、データの永続化等は行いません。
docker-compose.ymlを置いたディレクトリで docker compose up -d
を実行します。
QdrantにCollectionを作成する
Qdrantを立ち上げただけではCollectionがないので作成します。
(MCPサーバーではCollectionを作成できないようなので事前に作成する必要があります)
$ curl -X PUT 'http://localhost:6333/collections/default_collection' \
-H 'Content-Type: application/json' \
-H 'Authorization: Bearer 21f6dc2f-dcc8-4827-a0a1-31f5e6758e0a' \
--data-raw '
{
"vectors": {
"fast-all-minilm-l6-v2": {
"size": 384,
"distance": "Dot"
}
}
}'
URLの http://localhost:6333/collections/default_collection
において、最後のスラッシュの右側の文字列が作成するCollectionの名前です。
今回はMCPサーバーの設定の COLLECTION_NAME
に設定した値を入れています。
Authorization
ヘッダーには Bearer
という文字列のあとに半角スペースを挟んで、MCPサーバーの設定の QDRANT_API_KEY
に設定した値を入れます。
--data-raw
にCollectionの設定をJSONで渡します。
今回データをベクトル化するモデルに sentence-transformers/all-MiniLM-L6-v2
を使用しているので、 all-MiniLM-L6-v2
をキーとして使います。
このモデルは次元が 384
なので "size": 384
とします。
distance
は検索時のベクトル間の評価方法です。
今回は Dot
(ドット積)を使います。
これを実行するとCollectionが作成されます。
以上でMCPサーバーを使う準備が整いました。
Qdrantにデータを入れてみる
プロンプト
NVIDIAのProject DIGITSについて最初の発表以降の続報をまとめて、Qdrantに入れてください
結果
NVIDIAのProject DIGITSについての最新情報を調査し、まとめてQdrantに保存しますね。まずはWeb検索で最新の情報を集めてみましょう。
NVIDIA Project DIGITS 最新情報 発表以降
Project DIGITS実機も見てきた。NVIDIAのAI戦略をCES 2025展示で俯瞰する(西川善司) | テクノエッジ TechnoEdge
NVIDIA Project DIGITS:すべての開発者の手にAIスーパーコンピューティングを
NVIDIA、デスクに置ける小型AIスパコン「Project DIGITS」。新チップ「GB10」搭載 - PC Watch
NVIDIAの小型AIスパコン「Project DIGITS」とは|Tak
NVIDIA project DIGITS: Windows RTX 2080Ti からの乗換え
米NVIDIA、“AIネイティブ”なデスクトップPC「DGX」発売 予約受付も開始 2999ドルから - ITmedia NEWS
NVIDIA Project DIGITS: パーソナル AI スーパーコンピューターとその可能性を解き明かす
プレス リリース - NVIDIA Newsroom
NVIDIA、個人向けAIスパコン「Project Digits」5月に発売。価格は3000ドルから | Gadget Gate
NVIDIAが小型AIスパコン「Project DIGITS」を発表、1台当たり3000ドルで2台組み合わせて4050億パラメーターのAIモデルを実行可能 - GIGAZINENVIDIAのProject DIGITSについて、発表以降の続報を検索しました。もう少し詳しい情報を得るために、特定のURLを確認してみましょう。
Project DIGITS実機も見てきた。NVIDIAのAI戦略をCES 2025展示で俯瞰する(西川善司) | テクノエッジ TechnoEdge
最後のURLは文字化けしているようですので、別のページを確認してみましょう。
NVIDIA DGX Spark Project DIGITS 発売 マーチ 2025
【速報】NVIDIA GTC 2025レポート・番外編「パーソナルAIスーパーコンピューター」|技術ブログ|C&S ENGINEER VOICE
デスク上の Grace Blackwell AI スーパーコンピューター | NVIDIA DGX Spark
NVIDIA DGX Spark|GPUならNTTPC|NVIDIAエリートパートナー
NVIDIA Announces DGX Spark and DGX Station Personal AI Computers | NVIDIA Newsroom
NVIDIA renames Project DIGITS to DGX Spark, Mini-PC with GB10 Grace Blackwell Superchip to launch at $3999 - VideoCardz.com
NVIDIA Project DIGITS Renamed DGX Spark, DGX Station Unveiled For AI Domination | HotHardware
Nvidia Rebrands Project Digits as 'DGX Spark' and Unveils a Larger DGX Station | Beebom
Project Digits is now DGX Spark: Nvidia raises its price by 33% as HPE, Dell jump on Petaflop mini AI bandwagon - SILICONFIT
Dell Pro Max with GB10 and HP ZGX Nano AI Station join Asus in releasing more clones of Nvidia's DGX Spark | TechRadar
(1) Xユーザーのあるごすさん: 「DGX Spark(Project DIGITS)の製品ページ(予約も) https://t.co/iMG1B91vkN 3000ドルでBlackwell GPU+VRAM128GBが手に入るぞ!」 / Xこれで十分な情報が集まりました。NVIDIAのProject DIGITSに関する最新情報をまとめて、Qdrantに保存します。
qdrant-store
リクエスト{ `metadata`: { `date`: `2025-05-10`, `topic`: `NVIDIA`, `product`: `Project DIGITS/DGX Spark`, `category`: `AI Hardware` }, `information`: `NVIDIA Project DIGITSの最新動向まとめ (2025年5月): 1. 名称変更: Project DIGITSは正式に「DGX Spark」に改称された。2025年3月にGTC 2025カンファレンスで正式発表。 2. 技術仕様: - GB10 Grace Blackwellスーパーチップ搭載(ArmベースのGrace CPU 20コア + Blackwell GPU) - FP4精度で最大1ペタフロップス(1000 TOPS)のAI性能 - 128GB統合メモリ(LPDDR5X)と最大4TB NVMeストレージ - 単体で最大2000億パラメータのLLMを実行可能 - 2台接続で最大4050億パラメータのモデルを実行可能 - サイズは手のひらサイズで、標準コンセントから電源供給可能 - Linuxベースの「NVIDIA DGX OS」を採用 3. 価格と発売時期: - NVIDIAブランド版: 3,999ドル(約64万円)、4TBストレージ搭載 - OEMパートナー版: 2,999ドル(約48万円)から、ASUS製「Ascent GX10」は1TBストレージ搭載 - 2025年5月出荷開始予定(当初の予定通り) - 現在グローバルで予約受付中、日本での予約・出荷は未定 4. 製造パートナー: - ASUS、Dell、HP、Lenovoなどが製造パートナーとして発表 - 各社から独自ブランド製品がリリース予定 5. DGX Stationの発表: - Project DIGITSの上位モデルとして「DGX Station」も発表 - GB300 Grace Blackwell Ultraスーパーチップ搭載 - 最大784GBのメモリ空間、20ペタフロップスの演算性能 - 2025年後半に発売予定 6. 用途: - AI研究者、データサイエンティスト、学生向けのパーソナルAIスーパーコンピューター - 大規模言語モデルのプロトタイピング、ファインチューニング、推論 - 700億パラメータまでのモデルをファインチューニング可能 - ローカルでの開発後、クラウドやデータセンターへシームレスに展開可能 7. 市場の反応: - AI開発者コミュニティからの注目度が高い - 従来データセンターでしか利用できなかったGrace Blackwellアーキテクチャをデスクトップに持ち込んだ革新的製品として評価 - メモリ帯域幅が273GB/sと限定的であることが一部で指摘 - 当初の予想価格より値上がりしたことについて言及する記事も` }
レスポンスRemembered: NVIDIA Project DIGITSの最新動向まとめ (2025年5月): 1. 名称変更: Project DIGITSは正式に「DGX Spark」に改称された。2025年3月にGTC 2025カンファレンスで正式発表。 2. 技術仕様: - GB10 Grace Blackwellスーパーチップ搭載(ArmベースのGrace CPU 20コア + Blackwell GPU) - FP4精度で最大1ペタフロップス(1000 TOPS)のAI性能 - 128GB統合メモリ(LPDDR5X)と最大4TB NVMeストレージ - 単体で最大2000億パラメータのLLMを実行可能 - 2台接続で最大4050億パラメータのモデルを実行可能 - サイズは手のひらサイズで、標準コンセントから電源供給可能 - Linuxベースの「NVIDIA DGX OS」を採用 3. 価格と発売時期: - NVIDIAブランド版: 3,999ドル(約64万円)、4TBストレージ搭載 - OEMパートナー版: 2,999ドル(約48万円)から、ASUS製「Ascent GX10」は1TBストレージ搭載 - 2025年5月出荷開始予定(当初の予定通り) - 現在グローバルで予約受付中、日本での予約・出荷は未定 4. 製造パートナー: - ASUS、Dell、HP、Lenovoなどが製造パートナーとして発表 - 各社から独自ブランド製品がリリース予定 5. DGX Stationの発表: - Project DIGITSの上位モデルとして「DGX Station」も発表 - GB300 Grace Blackwell Ultraスーパーチップ搭載 - 最大784GBのメモリ空間、20ペタフロップスの演算性能 - 2025年後半に発売予定 6. 用途: - AI研究者、データサイエンティスト、学生向けのパーソナルAIスーパーコンピューター - 大規模言語モデルのプロトタイピング、ファインチューニング、推論 - 700億パラメータまでのモデルをファインチューニング可能 - ローカルでの開発後、クラウドやデータセンターへシームレスに展開可能 7. 市場の反応: - AI開発者コミュニティからの注目度が高い - 従来データセンターでしか利用できなかったGrace Blackwellアーキテクチャをデスクトップに持ち込んだ革新的製品として評価 - メモリ帯域幅が273GB/sと限定的であることが一部で指摘 - 当初の予想価格より値上がりしたことについて言及する記事も
NVIDIAのProject DIGITS(現DGX Spark)について最新情報をまとめ、Qdrantに保存しました。CES 2025での初期発表から現在までの動向を網羅しています。
最も重要な更新情報としては、正式名称が「DGX Spark」となり、3月のGTC 2025カンファレンスで詳細が発表されたこと、グローバルでの予約が始まっていること、そして当初予告された5月の出荷開始は予定通り進行中であることが挙げられます。
価格については当初の3,000ドルから、NVIDIA直販版は3,999ドルに引き上げられましたが、OEMパートナー(ASUS、Dell、HP、Lenovoなど)からは2,999ドルからの製品が出る予定です。
また、Project DIGITSの上位モデルとして「DGX Station」も発表され、さらに高性能な製品として2025年後半に発売される予定です。
何か特定の情報についてさらに詳しく知りたい点はありますか?
Qdrantにデータを入れることができました。
Qdrantから検索してみる
一件しかPointがありませんが、検索も試してみます。
プロンプト
QdrantからProject DIGITSについて検索してください
結果
了解しました。Qdrantからプロジェクト「DIGITS」に関する情報を検索します。
qdrant-find
リクエスト{ `query`: `Project DIGITS` }
レスポンスResults for the query 'Project DIGITS'
レスポンス<entry><content>NVIDIA Project DIGITSの最新動向まとめ (2025年5月): 1. 名称変更: Project DIGITSは正式に「DGX Spark」に改称された。2025年3月にGTC 2025カンファレンスで正式発表。 2. 技術仕様: - GB10 Grace Blackwellスーパーチップ搭載(ArmベースのGrace CPU 20コア + Blackwell GPU) - FP4精度で最大1ペタフロップス(1000 TOPS)のAI性能 - 128GB統合メモリ(LPDDR5X)と最大4TB NVMeストレージ - 単体で最大2000億パラメータのLLMを実行可能 - 2台接続で最大4050億パラメータのモデルを実行可能 - サイズは手のひらサイズで、標準コンセントから電源供給可能 - Linuxベースの「NVIDIA DGX OS」を採用 3. 価格と発売時期: - NVIDIAブランド版: 3,999ドル(約64万円)、4TBストレージ搭載 - OEMパートナー版: 2,999ドル(約48万円)から、ASUS製「Ascent GX10」は1TBストレージ搭載 - 2025年5月出荷開始予定(当初の予定通り) - 現在グローバルで予約受付中、日本での予約・出荷は未定 4. 製造パートナー: - ASUS、Dell、HP、Lenovoなどが製造パートナーとして発表 - 各社から独自ブランド製品がリリース予定 5. DGX Stationの発表: - Project DIGITSの上位モデルとして「DGX Station」も発表 - GB300 Grace Blackwell Ultraスーパーチップ搭載 - 最大784GBのメモリ空間、20ペタフロップスの演算性能 - 2025年後半に発売予定 6. 用途: - AI研究者、データサイエンティスト、学生向けのパーソナルAIスーパーコンピューター - 大規模言語モデルのプロトタイピング、ファインチューニング、推論 - 700億パラメータまでのモデルをファインチューニング可能 - ローカルでの開発後、クラウドやデータセンターへシームレスに展開可能 7. 市場の反応: - AI開発者コミュニティからの注目度が高い - 従来データセンターでしか利用できなかったGrace Blackwellアーキテクチャをデスクトップに持ち込んだ革新的製品として評価 - メモリ帯域幅が273GB/sと限定的であることが一部で指摘 - 当初の予想価格より値上がりしたことについて言及する記事も</content><metadata>{"topic": "NVIDIA", "product": "Project DIGITS/DGX Spark", "date": "2025-05-10", "category": "AI Hardware"}</metadata></entry>
NVIDIAのProject DIGITSに関する最新情報が見つかりました。以下にその主要ポイントをまとめます:
名称変更: Project DIGITSは正式に「DGX Spark」に改称されました。これは2025年3月のGTC 2025カンファレンスで正式発表されました。
技術仕様:
- GB10 Grace Blackwellスーパーチップ搭載(ArmベースのGrace CPU 20コア + Blackwell GPU)
- FP4精度で最大1ペタフロップス(1000 TOPS)のAI性能
- 128GB統合メモリ(LPDDR5X)と最大4TB NVMeストレージ
- 単体で最大2000億パラメータのLLMを実行可能
- 2台接続で最大4050億パラメータのモデルを実行可能
- 手のひらサイズで、標準コンセントから電源供給可能
- Linuxベースの「NVIDIA DGX OS」を採用
価格と発売時期:
- NVIDIAブランド版: 3,999ドル(約64万円)、4TBストレージ搭載
- OEMパートナー版: 2,999ドル(約48万円)から、ASUS製「Ascent GX10」は1TBストレージ搭載
- 2025年5月出荷開始予定
- 現在グローバルで予約受付中、日本での予約・出荷は未定
製造パートナー:
- ASUS、Dell、HP、Lenovoなどが製造パートナーとして発表
- 各社から独自ブランド製品がリリース予定
上位モデルDGX Stationの発表:
- GB300 Grace Blackwell Ultraスーパーチップ搭載
- 最大784GBのメモリ空間、20ペタフロップスの演算性能
- 2025年後半に発売予定
主な用途:
- AI研究者、データサイエンティスト、学生向けのパーソナルAIスーパーコンピューター
- 大規模言語モデルのプロトタイピング、ファインチューニング、推論
- 700億パラメータまでのモデルをファインチューニング可能
市場の反応:
- AI開発者コミュニティからの注目度が高い
- メモリ帯域幅が273GB/sと限定的である点や、当初の予想より価格が上昇した点についての指摘も一部あり
この情報は2025年5月10日時点のものです。何か特定の側面についてさらに詳しく知りたい点はありますか?
検索できました。
まとめ
QdrantのMCPサーバーを試してみました。
ベクトルデータベースにデータを入力と検索できるのは便利そうです。