RHELのマイナーバージョンアップに必要なリポジトリと確認方法を教えてください。

RHELのマイナーバージョンアップに必要なリポジトリと確認方法を教えてください。

RHEL のマイナーバージョンアップに必要なリポジトリと、BaseOS と AppStream の両方を有効にする必要性を検証結果から紹介します。
2026.09.02

困っていた内容

EC2 の AMI で RHEL を使用していて、update / upgrade に必要なリポジトリを確認したい。

RHEL のマイナーバージョンアップに必要なリポジトリと、その確認方法を説明してほしい。

どう対応すればいいの?

RHEL のマイナーバージョンアップでは、次のリポジトリが必要です。

  • BaseOS
  • AppStream

リポジトリの確認方法

以下コマンドでリポジトリの確認できます。

RHEL 8

yum repolist

RHEL 9

dnf repolist

該当リポジトリが必要なのか検証してみる

マイナーバージョンアップ時に BaseOS または AppStream が無効になっている場合の挙動を確認します。

最新バージョンではない RHEL 9(今回は 9.6) のリポジトリを対象に、次の 3 条件で update のシミュレーションを実施します。

  1. BaseOS と AppStream の両方を有効にする
  2. BaseOS のみを有効にする
  3. AppStream のみを有効にする

本検証では--assumeno オプションを指定するため、実際のパッケージ更新は実行されません。

検証手順

BaseOS と AppStream の両方を有効にする

sudo dnf --releasever=9.6 --refresh update --assumeno

BaseOS のみを有効にする

sudo dnf --releasever=9.6 --disablerepo='*appstream*' --refresh update --assumeno

AppStream のみを有効にする

sudo dnf --releasever=9.6 --disablerepo='*baseos*' --refresh update --assumeno

検証結果

各条件で update のシミュレーションを実施した結果です。

条件 結果
BaseOS と AppStream の両方 依存関係エラーは発生しませんでした。
BaseOS のみ 依存関係エラーが発生しました。
AppStream のみ 依存関係エラーが発生しました。

BaseOS のみの場合に発生したエラー

NetworkManager-cloud-setuppython-unversioned-command の依存関係を解決できませんでした。

エラー文章抜粋

cannot install the best update candidate
problem with installed package

AppStream のみの場合に発生したエラー

AppStream の更新に必要な BaseOS のパッケージを取得できませんでした。

エラー文章抜粋

nothing provides NetworkManager
nothing provides NetworkManager-libnm
nothing provides python3

結論

RHEL 9.6 の update シミュレーションでは、BaseOS と AppStream の両方を有効にした場合に、依存関係を解決できました。

BaseOS のみ、または AppStream のみを有効にした場合は、依存関係エラーが発生しました。

したがって、RHEL のマイナーバージョンアップでは、BaseOS と AppStream の両方を有効にする必要があります。

補足

RHEL 8 および RHEL 9 では、yumdnf は基本的に同じコマンドとして使用できます。

RHEL 8 では、DNF を基盤とした YUM v4 が使用されています。RHEL 9 では、yumdnf の互換用エイリアスです。

参考情報

Chapter 2. Distribution of content in RHEL 8

第 2 章 RHEL 9 のコンテンツの配布

第 1 章 Red Hat Enterprise Linux 9 のソフトウェア管理ツール


AWSテクニカルサポートノートについて

過去にクラスメソッドのAWS総合支援サービスで頂いたお問合せの中から、通常のAWS利用時でも有益になりうる情報をテクニカルサポートチームがTIPSとしてご紹介しています。技術サポートは、無料でご提供しております。詳細は下記ボタンからご覧ください。

クラスメソッドのAWSサポートの詳細を見る

この記事をシェアする

関連記事