EFS のバーストスループットモードについて、ベースラインスループットを増やす方法を教えてください
困っていること
対象 EFS ファイルシステム の CloudWatch を調査したところ、バーストスループットモードの利用可能なスループットや IOPS パフォーマンスを超過しているため、パフォーマンスが遅い問題が発生しています。(EFS のバーストスループットモードのパフォーマンス制限によって制約を受けている状況です)
エラスティックスループットモードまたは、プロビジョンドスループットモードへの変更以外に対処法があれば教えてください。
どう対応すればいいの?
前提として、ドキュメントを参考にファイルシステム構成をエラスティックスループットモードまたは、プロビジョンドスループットモードへ変更されることをお勧めします。
バーストスループットモードは仕様上、「ファイルシステム内のストレージの量に応じてスケールするスループットを提供するように構築」されています。
その仕様を利用して、ストレージ容量を意図的に増やすダミーファイルを作成することをご検討ください。ダミーファイルを使用して対象 EFS のサイズを大きくすることで、ベースラインスループットを増やすことが可能です。
なお、引き続き事象が解消されない場合は、前途の通りエラスティックスループットモードまたは、プロビジョンドスループットモードへの変更をご検討ください。
※参考資料 (P35)
バーストスループットモードの場合、ダミーファイルを使用して Amazon EFS のサイズを大きくして、ベースラインスループットを増やすことができます。
1 TB のダミーファイル作成コマンド例
dd コマンドでは 1 GB のブロックを 1024 個作成し、fallocate コマンドでは 1 TB のサイズのダミーファイルを作成しています。
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dd コマンド
dd if=/dev/zero of=dummyfile bs=1G count=1024
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fallocate コマンド
fallocate -l 1T dummyfile