
Twilio Studio Connect Virtual Agent で実現する次世代 IVR システム - Twilio CX Innovation Night Part 2 レポート
はじめに
従来の IVR (Interactive Voice Response) システムでは、発信者が番号を押して選択肢を辿る方式が主流でした。しかし、この方式では操作が複雑で離脱率が高く、顧客体験の向上が課題となっていました。
Twilio Studio の Connect Virtual Agent は、この課題を解決するソリューションです。Google Dialogflow CX とのネイティブ統合により、自然言語による会話型 IVR を簡単に構築できます。本記事では、Connect Virtual Agent の技術的特徴と実装アプローチについて解説します。
対象読者
- IVR システムの改善や会話型システムの導入を検討している開発者
- Twilio Studio を活用したワークフロー構築に関心のあるエンジニア
- コンタクトセンターの自動化や効率化を担当している方
参考
Connect Virtual Agent の特徴
Connect Virtual Agent は Twilio Studio の Widget として提供され、Google Dialogflow CX とのシームレスな統合を実現します。
従来の デュアルトーンマルチ周波数 (Dual-Tone Multi-Frequency, DTMF) ベース IVR と比較し、以下の特徴があります。
- 自然言語対応: 番号入力ではなく音声による自然な会話
- 柔軟な対話フロー: 発話内容に応じた動的な応答生成
- ハイブリッド対応: AI 対応と人間オペレーターへの引き継ぎを組み合わせ
実装例
イベント『Twilio CX Innovation Night Part 2』で紹介された構成例を基に、Connect Virtual Agent の実装パターンを解説します。
基本的な実装フロー
- 通話開始: 発信者が Twilio の電話番号に発信
- Virtual Agent 起動: Studio Flow が Connect Virtual Agent Widget を実行
- Dialogflow CX 連携: 音声が Dialogflow CX に送信され、インテント解析を実行
- AI 応答: 解析結果に基づいて適切な応答を生成
- エスカレーション判定: 必要に応じて人間オペレーターに転送
Studio Flow での設定
Connect Virtual Agent Widget では、以下の設定が可能です。
必須設定
- Widget Name: 任意
- Channel: voice または conversations の選択
- Virtual agent connector: Dialogflow CX コネクタの名前
オプション設定
- Parameters: セッションパラメータによるパーソナライゼーション
- Configurations: 言語設定や音声モデルの調整
ユースケース例
図中の『皆さんの課題』として、たとえば以下のようなユースケースが想定されます。
- 営業時間外の自動対応: FAQ や基本的な問い合わせに 24 時間対応
- 多言語対応の自動化: 発話内容から言語を自動判定
- 複雑な問い合わせの効率化: AI による初期対応で情報収集
まとめ
Twilio Studio の Connect Virtual Agent は、従来の DTMF ベース IVR の限界を超える会話型システムを簡単に構築できます。Google Dialogflow CX とのネイティブ統合により、自然言語処理・柔軟な対話フロー・ハイブリッド対応が実現できます。特に営業時間外対応、多言語対応、複雑な問い合わせの効率化において真価を発揮します。