[アップデート] Amazon SQSのFIFOキュー高スループットモードの制限が引き上げられました
こんにちは。サービス開発室の武田です。
AWSのサーバーレスキューサービスAmazon SQSで、制限引き上げのアップデートが発表されました。
SQSのおさらい
まず前提として、SQSでは次の2種類のキューがサポートされています。
- 標準キュー
- FIFOキュー
標準キューはメッセージの順序が保証されません。一方のFIFOキューは順序が保持されます。そのためメッセージの順序が要件となるシステムではFIFOキューを使用することになります。
また、それぞれのキューではサポートされるスループットが異なります。
標準キューではほぼ無制限のスループットがサポートされています。そのためあまり気にする部分はありません。FIFOキューでは標準と高スループットモードがあり、それぞれでスループットが異なります。
今回のアップデートは、「FIFOキューの高スループットモード」でのスループット制限が引き上げられました。
制限引き上げ
FIFOキューの標準のスループットは、1秒あたり300トランザクション(300TPS)です。高スループットモードの変更前後を見てみましょう。
変更前のスループット
- バージニア北部、オハイオ、オレゴン、フランクフルト、アイルランド
- 9000TPS
- ムンバイ、シンガポール、シドニー、 東京
- 4500TPS
- その他のリージョン
- 2400TPS
変更後のスループット
- バージニア北部、オハイオ、オレゴン、フランクフルト、アイルランド
- 18000TPS
- ムンバイ、シンガポール、シドニー、 東京
- 9000TPS
- ロンドン、サンパウロ
- 4500TPS
- その他のリージョン
- 2400TPS
まとめ
東京リージョンではこれまでの4500TPSから、倍の9000TPSに引き上げられました!これまでこの制限に抵触してスループットを押さえていたシステムでは緩和してみてはいかがでしょうか。