[アップデート] AWS Elemental MediaConvert にキューホッピング機能が追加されました!

AWS Elemental MediaConvert にキューホッピング機能が追加されました!一定時間待機したジョブを別のキューに自動的に移動させる事が出来ます。リザーブドキューを使用しているケースがメインのユースケースとなります。
2020.04.10

こんにちは、大前です。

MediaServices のアップデートが立て続けに来ていて嬉しいですが、それぞれキャッチアップするのに苦労しております。。。

 

今回は AWS Elemental MediaConvert に関する掲題のアップデートをお知らせします。

Support for Queue hopping now available with AWS Elemental MediaConvert

 

簡単まとめ

  • 指定されたキューに並んでいるジョブの待機時間が一定時間を超えたら予め指定しておいた別のキューにジョブを移すよ
  • リザーブドキューを契約しているユーザが一部ジョブをオンデマンドキューで実行させる事を想定した機能だよ

どんなアップデート?

(前提知識)AWS Elemental MediaConvert のキューとジョブ

今回のアップデートを理解するために、AWS Elemental MediaConvert の「キュー」と「ジョブ」について軽くおさらいをします。

 

MediaConvert は、動画ファイルの変換の様な処理を「ジョブ」という単位で作成します。

 

作成された「ジョブ」は、「キュー」というものに送られ、処理が行われます。

キューには以下の 2種類があります。

  • オンデマンドキュー ... 利用した分だけ料金が発生。デフォルトはこちら
  • リザーブドキュー ... 年間で決められた金額を契約する事で使い放題となるキュー。EC2 のリザーブドインスタンス的な感じ

ジョブを作成する際には、処理をするキューを指定します。(指定しない場合にはデフォルトキューが選択されます)

デフォルトキューを含め、最大 10個までのオンデマンドキューを作成出来ます。

 

指定したキューがジョブを処理中だったりして新規のジョブを処理するリソースが残っていない場合には、ジョブは既存のジョブが完了するまで待機することになります。

 

既存のジョブが完了すると、各ジョブに設定された優先度に基づき、待機していたジョブが処理されていきます。

 

ここまでが、MediaConvert におけるジョブとキューの基本となります。

これを踏まえた上で、今回のアップデートを見ていきます。

アップデートについて

今回追加された「キューホッピング」とは、処理を待機しているジョブを時間経過で他のキューに自動的に移動させる事が出来る機能です。

 

キューホッピングが設定されたジョブは、設定された制限時間を越えると事前に指定された別のキューに移動する事になります。

 

MediaConvert のジョブ設定画面では、以下の項目が追加されています。

それぞれ、待機時間、移動先のキュー、優先度を設定します。

ユースケース

この機能のユースケースとしては、リザーブドキューを利用している場合です。

Setting Up Queue Hopping to Avoid Long Waits

A common use case for queue hopping is to set up your jobs to usually go through your reserved queue, except when there is a spike in the use of that queue. For example, you might want your jobs to go through your reserved queue whenever they can do so without waiting in the queue longer than 10 minutes. In this case, you would submit your job to your reserved queue, specify an on-demand queue as your hop destination queue, and set the wait time to 10 minutes.

リザーブドキューを契約している場合は、コストの観点から、なるべくリザーブドキューで全てのジョブを処理したいものです。

しかし、大きめのジョブが走っていたりすると、待機ジョブが溜まってしまうケースも考えられます。

 

その場合にこのキューホッピング機能を使用する事で、基本的にリザーブドキューを使用しながら、処理を早く完了させたいジョブについてはオンデマンドキューを動的に利用させる事が可能となります。

料金

キューホッピング機能を使用する事による追加料金に関する記載は特にありませんでしたので、基本無料でご利用頂けると思います。

AWS Elemental MediaConvert Pricing

当然ながら、使用したオンデマンドキューの料金は通常通り発生しますので、キューホッピングを設定する対象ジョブについては検討が必要そうです。

おわりに

AWS Elemental MediaConvert でキューホッピング機能が追加されました!

リザーブドキューを使いつつ、必要に応じてオンデマンドキューを動的に使用するのが主なユースケースになるかと思います。

使用したオンデマンドキューの料金は普通に発生しますので、キューホッピングを検討する際の試算は必要になりそうです。

 

以上、AWS 事業本部の大前でした。