[アップデート] AWS Compute Optimizer が 57 種類の新しい Amazon EC2 インスタンスタイプがサポートされました
こんにちは、岩城です。
先週、タイトルのアップデートがありました。
AWS Compute Optimizer now supports 57 new Amazon EC2 instance types - AWS
昨年 10 月にも同様のアップデートがあり、Compute Optimizer は定期的にサポートするインスタンスタイプを追加しています。
[アップデート] AWS Compute Optimizer が 80 種類の新しい Amazon EC2 インスタンスタイプをサポートするようになりました | DevelopersIO
追加されたインスタンスタイプ 57 種類について知りたくなってしまったので、本エントリでは確認した結果を共有したいと思います。
追加されたインスタンスタイプは具体的に何?
What's New には、以下の記載がありました。
The newly supported instance types include the latest generation accelerated computing instances (P5e, P5en, G6e), storage optimized instances (I7ie, I8g), and compute optimized instances (M8g), as well as high memory instances (U7i) and new instance sizes for C7i-flex and M7i-flex.
機械翻訳:
新しくサポートされるインスタンスタイプには、最新世代の高速コンピューティングインスタンス (P5e、P5en、G6e)、ストレージ最適化インスタンス (I7ie、I8g)、コンピューティング最適化インスタンス (M8g) に加えて、ハイメモリインスタンス (U7i) と、C7i-flex および M7i-flex の新しいインスタンスサイズが含まれます。
今回のアップデートでは、インスタンスファミリー自体が新規サポートされたものと、既にインスタンスファミリー自体はサポート済みだが、インスタンスタイプが追加でサポートされたものがあります。
その結果、全部で 57 種類のインスタンスタイプが Compute Optimizer でサポートされました。
せっかくなので各インスタンスファミリーのユースケースを確認しましょう。
- 新規サポートされたインスタンスファミリー
- P5e, P5en
- 深層学習とハイパフォーマンスコンピューティング (HPC) において Amazon EC2 の中で最高のパフォーマンスを発揮
- G6e
- 深層学習推論と空間コンピューティングのワークロードを加速するように設計
- I7ie
- 第 5 世代のインテル Xeon スケーラブルプロセッサと第 3 世代 AWS Nitro SSD を搭載
- クラウドで最高のローカル NVMe ストレージ密度を実現
- I8g
- AWS Graviton4 プロセッサと第3世代の AWS Nitro SSD を搭載
- ストレージに最適化された Amazon EC2 インスタンスの中で最高のコンピューティングパフォーマンスとストレージパフォーマンスを誇る
- M8g
- AWS Graviton4 プロセッサが搭載
- 汎用ワークロードのために、Amazon EC2 で最高のコストパフォーマンスを提供
- U7i
- SAP HANA や Oracle などの大規模なインメモリデータベースを実行するために特別に構築されている
- P5e, P5en
- 新たにインスタンスタイプが追加サポートされたインスタンスファミリー
- M7i-flex
- 第 4 世代インテル Xeon スケーラブルプロセッサを搭載
- M6i インスタンスより 19% 優れた料金パフォーマンスを実現
- C7i-flex
- 第 4 世代インテル Xeon スケーラブルプロセッサを搭載
- C6i インスタンスより 19% 優れた料金パフォーマンスを実現
- M7i-flex
つぎに、新規サポートされたインスタンスファミリーに含まれるインスタンスタイプを、バージニア北部リージョンの EC2 のマネジメントコンソールのインスタンスタイプを比較
から確認してみました。
P5e, P5en, G6e, I7ie, I8g, M8g, U7i でフィルターすると全部で 48 あることがわかりました。
残り 9 つのインスタンスタイプは M7i-flex と C7i-flex から追加になったのだと思いますが、具体的にどのインスタンスタイプかは調べても分かりませんでした。
参考までに各インスタンスファミリーのインスタンスタイプを載せておきます。
ドキュメントを見てみる
本日 (2025 年 4 月 11 日) 時点で、本アップデート内容は日本語ドキュメントへ反映されていませんでした。
英語ドキュメントは既に反映されているので、英語ドキュメントと日本語ドキュメントを比較してとサポートされたインスタンスタイプの差分を確認してみました。
赤字が日本語ドキュメントに記載のない新規サポートのインスタンスファミリー、青字が既にインスタンスファミリーインスタンスはサポート済みであるが、サポートされるインスタンスタイプが追加されたものを表しています。
掲載元: 英語ドキュメント
以下は比較元となった日本語ドキュメントのキャプチャです。差分が分かると思います。
掲載元: 日本語ドキュメント
対象リージョンは?
AWS GovCloud (米国) および中国リージョンを除く、AWS Compute Optimizer が利用可能なすべての AWS リージョンで利用できます。
もちろん、東京リージョンと大阪リージョンでも利用できます。
おわりに
Compute Optimizer は、幅広い EC2 インスタンスタイプにわたってコストとパフォーマンスの最適化の機会を特定するのに役立つ推奨事項を提供し、ワークロードのパフォーマンスを向上させ、コストを削減するのに役立ちます。
新しいインスタンスタイプがサポートされ、分析対象が拡張されるのは嬉しいアップデートですね。
本エントリが、どなたかのお役に立てれば幸いです。