[アップデート]Amazon ElastiCache for Memcached は、AWSマネジメントコンソールから簡単に作成できる設定が追加されました

2023.08.23

はじめに

Amazon ElastiCache for Memcached クラスターの作成画面で、簡単に作成できる設定が選択できるようになりました。

簡単に作成できる設定では、推奨されるベストプラクティス設定を使用しており、3つの構成(本番、開発/テスト、デモ)のいずれかを選択し作成できます。

ElastiCache for Redisでは既に簡単に作成できる設定がありますので、Memcachedでもできるようになったようですね。

画面を見てみる

実際に画面を見てみましょう。

[クラスターの作成方法を選択]から、[標準の作成]と[簡単な作成]の2つが存在します。

簡単な作成を選択すると、本番稼働用開発/テストデモの3つが選択できるようです。

他に設定する必須項目は、以下の3つです。

  • クラスター名
  • ネットワークタイプ
  • サブネットグループ

必須の項目が3つしかないため、クラスターを作成するのが、楽だと分かります。

既存のサブネットグループない場合、その場で作成することも可能です。

3つの設定

各設定がどのような設定になっているか確認しましょう。

[デフォルト設定の表示]から各設定値を確認できます。

本番稼働用

基本的に有効にすべき、暗号化などは有効になっていますね。

ただし、ノードタイプやポートに関しては、作成後編集不可のため、必要なスペックやポートと異なる場合、[標準の作成]から作成しましょう。

また、作成後に編集可能ですが、パラメータグループやセキュリティグループは、defaultがアタッチされるようですので、必要に応じて、作成後に編集しましょう。

作成されるノードは3つです。

開発/テスト

本稼働用と異なる点は以下です。

  • ノードタイプ
    • cache.r7g.large
  • ノード数
    • 2つ

本番稼働用と同様ですが、ノードタイプやポートに関しては、作成後編集不可のため、必要なスペックやポートと異なる場合、[標準の作成]から作成しましょう。

本番稼働用よりも、コストを抑えた設定と言えます。

デモ

開発/テスト設定と異なる点は、以下です。

  • ノードタイプ
    • cache.t4g.micro
  • ノード数
    • 1つ
  • 転送中の暗号化
    • 無効

ただし、転送中の暗号化に関しては無効という設定ですが、作成後編集不可のため、有効にしたい場合、[標準の作成]から作成しましょう。

テスト的に、さっと使いたい場合に選択するとよいでしょう。

最後に

今回のアップデートでは、数回クリックするだけで、クラスターの構成に必要な最小限の設定を、簡単に作成できるようになりました。

ただし、転送中の暗号化やノードタイプ、ポートに関しては、作成後編集不可のため、設定したい値と異なる場合、[標準の作成]から作成するとよいでしょう。

ぜひ利用してみてください。