アップデートされた AWS Well-Architected Labs Cost Optimization をやってみた

2021.01.21

AWS の運用フェーズにおいて重要な要素にコスト管理(最適化)があげられます。 それは AWS が提唱する AWS Well-Architected Framework の一つの柱に コスト最適化 が据えられていることからもその重要さが窺い知れますし、実際にコスト管理している担当者は自明かと思います。また現在の時世からも、コスト最適化に対する期待は小さくはないはずです。

と、少し真面目な導入でしたが、個人的にはコストを分析することで AWS 自体の利用状況を把握することも出来るため、非常に興味のある分野です。

本記事では、冒頭に登場した AWS Well-Architected Framework を学ぶためのハンズオンラボがあり、その中の Cost Optimization が昨年秋頃に更新されていたので、やってみました。

AWS Well-Architected Labs とは?

AWS Well-Architected Framework を学習するためのハンズオンラボです。英語のみではありますが画像も多く、ブラウザレベルで翻訳すれば進めるのは苦ではないです。環境(リソースやデータ)が不足しているなどはあるかもしれません。

The Well-Architected framework has been developed to help cloud architects build the most secure, high-performing, resilient, and efficient infrastructure possible for their applications. This framework provides a consistent approach for customers and partners to evaluate architectures, and provides guidance to help implement designs that will scale with your application needs over time.

This repository contains documentation and code in the format of hands-on labs to help you learn, measure, and build using architectural best practices. The labs are categorized into levels, where 100 is introductory, 200/300 is intermediate and 400 is advanced.

(上記サイトより引用)

↓↓↓ 機械翻訳 ↓↓↓

このリポジトリには、アーキテクチャのベストプラクティスを使用して学習、測定、構築を支援するための実践的なラボの形式のドキュメントとコードが含まれています。 ラボはレベル別に分類されており、100 は入門、200/300 は中級、400 は上級となっています。

AWS Well-Architected Labs の概要は弊社メンバーが既に記事にしてくれています! ご興味のある方は是非お読みいただければと思います。

どこが更新されたの?

AWS サービスはもちろんのこと、そのベストプラクティスである AWS Well-Architected Framework も更新されていきます。それにあわせて Lab もコンテンツが更新されています。(これがすごいですよね。更新が止まり鮮度が落ちて、現状と乖離してしまうとムムム...なコンテンツになってしまいがちです)

今回 Cost Optimization で更新された詳細な内容は AWS Well-Architected Cost Optimization Labs Updated をご確認いただければと思いますが、抜粋して紹介させていただきます。

  • Lab の増加にともない、各 Lab の関連性を考慮した構成(前の Lab で作成したリソースを使う)にすることで手順を簡略化
  • Organizations を前提としたアカウント戦略下での Lab や手順追加(コスト管理チームを想定した権限や通知、ダッシュボードなど)

Lab に注目すると以下が増えています。

出来上がり画像のインパクトが強くて、、作りたい!欲しい!となってしまいましたが、CUR をデータソースとして QuickSight を活用したダッシュボード作成と配布を行う Lab です。ステークホルダーが増えるエンタープライズならではのコスト可視化・アクションのための指標を想定された Lab ではないかと感じました。

ライセンス料金を可視化し、無償のものへ移行を検討する材料とするための分析を行う Lab です。Lab で紹介されている下記画像は結果をまとめたもので、ここまでは Lab に含まれませんが、特に OS にかかるライセンス料金を検討する際の確かな情報となりそうです。

CUR をデータソースとした一部サービスの分析に利用可能な SQL ライブラリです。 ブックマークしておいて Athena で状況を確認する際などで、有益ではないでしょうか。

メンバーアカウントの情報を取得し、他の Lab で作成したものへ情報を活用する Lab です。確かに アカウントID で用途や状況を把握することは出来ないため、細かな部分ですが必要な要素ではあります。

オススメの Lab

Lab を一通り実施した(データや環境の関係で出来ないものもあったのでその場合は Lab を読むのみ)中で、個人的によかった Lab としては Cost Effective Resources としてまとめられていた Labs です。今回、更新要素でもある SP や Compute Optimizer のような比較的新しい要素を中心に取り上げている Lab を一連の流れとしてまとめているものです。

RI や SP 推奨事項を利用し、プランの期間を変更することで対象リソースの変動要素を確認したり、ローデータから損益分岐点のような指標を追加し、どの推奨事項(レコード)が ローリスク&ハイリターン であるかを分析する Lab もあり、受動的な購入から(勧められているから)戦略的に購入するヒントとなります。

※ Lab ではサンプルデータもあるため、保有アカウントですぐに実施できなくても方法やイメージをつかむことが可能です。

また対象リソース( Lab では EC2 )の価格や割引レートを取得して、最新情報のダッシュボードを作成する Lab もあります。高頻度で実行する必要はないですが、個々のパーツとしても押さえておくだけでもSP購入や管理運用を軽減してくれる可能性がありそうです。

さいごに

今回は、更新された AWS Well-Architected Lab Cost Optimization をやってみました。担当ではないと触れないテーマやサービスでもあり、また妥当性がないまま管理や購入することへの是正のヒントにもなりそうな部分もあり、よかったです!

AWS では コスト管理(Cost Management) としてカテゴライズされ専用ページも用意されています。

ここでは、 Cost Explorer や Budgets といった関連サービスをはじめ、ブログ記事や事例などもまとまっていて、キャッチアップするのに最適です!

余談にはなりますが、実は Lab の中で、画像と後続 Lab で利用するデータの整合性が取れていないように見受けられる部分がありました。その旨をフィードバック先へ連絡したところ、素早く返答をいただきました。Lab のコンテンツの内容はもちろん、こういった対応をしてもらえると利用者としてはとても嬉しいし、他の人にもお勧めしたくなる良い体験だよな。と自分も学ぶべきところだなと思いました。