ブログ原稿執筆時にNotionDBのAIプロパティを有効活用できる指示について突き詰めてみた #NotionAI
先の記事を書いた後も、NotionAIによるDB用AIフィールドに様々な指示を試してみました。意義があるかは別として、多種多様なバリエーションが有効であることを実感しました。
AIフィールドは重要情報とカスタム自動出力の2パターンがありますが、即何らかの出力を得たい場合はカスタム自動出力、テキスト中からキーフレーズを元に出力されない可能性がありつつも精査されたテキストを得たい場合は重要情報を使うべきです。
実際の出力指示について、記事を書き上げることを前提にした実例を交えていくつか挙げてみました。
カスタム自動出力での指示出し
必要に応じて文字数を指定しましょう。偶に本文よりも長いテキストを出してくるので要注意。
文字数のカウント
AIに出した指示は「本文文字数のカウント」となります。
「文字数のカウント」と指示すると、プロパティの文字数も含めて計算してしまうことがあります。必ず、「本文文字数のカウント」と指定しましょう。
また、日本語と英語の両方でおおよその数字を示しますが、日本語でのカウント指示を追加した場合、以下のような回答になりました。
カスタム自動出力での指示出しにおいて、日本語ベースでの文字数カウントは実現できません。カウント結果が不正確になる可能性があるため、英語ベースでの文字数カウントを推奨します。
つまり、出された文字数カウントが1つのみで明らかに異なる場合は、英語ベースの文字数カウントとなっているということです。
注意すべきは、カスタムAIブロックで出力された文字数は含まれていなかった点です。複数利用している場合、実際の文字数と大きく異なる可能性があることに留意してください。
重要情報での指示出し
生成ではなく抽出であるため、該当する情報がなければ通常は空になる前提です。
誤字脱字カウント
AIに出した指示は以下の通り。
AIによる修正を必要とする箇所
当初は誤字脱字で指示を出していましたが、本文中に「誤字脱字」が含まれていると「誤字脱字カウントあるものの誤字脱字はない」という矛盾した結果が出力されたためです。
問題がない場合は、以下のようなテキストが出力されます。
本文には修正が必要な箇所はないようです。
なお、指示による直接修正は不可能です。試しに修正するように指示すると以下のテキストが生成されます。
こちらの部分を修正する場合は、該当のブロックにアクセスして手動で修正してください。
修正が必要なブロックへのリンク出力もできません。AIによる修正が必要なブロックがあることが分かるというメリットがあります。
読了時間
AIに出した指示は「本文を読むのに掛かる時間」となります。
コードブロックを含めた計測も行いましたが、文章として扱わないブロックは除外された数値となっています。また、文字数カウントとは異なり、カスタムAIブロックが出力した文章も含めた時間を測定しています。
文章中の言い回しや表現、Mermaidの利用などで、読了時間が大きく変動することがあります。文字数に対して読了時間が大きく伸びる場合でも、一概におかしい数字とは言い難いようです。
フォーマット指定も可能ですが、AIは必ずしもフォーマットに従って出力するわけではありません。全角半角で入り交じることもあります。
ハッシュタグ
AIに出した指示は「ハッシュタグとして使えるキーワード1つ。prefixにシャープを忘れずつける。」となります。
prefixにシャープが足される時と足されない時があるため、シャープをつける指示を行うのが無難です。
キャッチコピー
AIに出した指示は「キーワードを直接使わない、30文字程度のキャッチコピー」。
キャッチコピーという定義が既にあるようで、本文がよほどの内容でない限りは自然と短めの文章が出力されます。キーワードを直接使わせていない理由は、「30文字程度のキャッチコピー」と指示した結果、単に複数のキーワードを連呼する文章になりがちだったためです。
AI動作における抽出と生成の違い
実際に処理させてみた上での違いとしては、抽出はすべてのテキストを舐めた上で肝となる箇所をピックアップしているようで情報が更新されるまで時間がかかります。
生成は内容に関して精査が行われませんが、即出力がなされます。この出力結果は速さを優先するためかMarkdownの切れ端のような状態で出ることもあり、利用者側で適度に加工が求められます。
故に精度がほしい指示の場合は重要情報にて、出力されるまでの速度がほしい場合はカスタム自動出力を選択すべきです。
そして、いずれの出力を選択したとしても、AIの処理が詰まってくると次のエラーが頻発するようになります。この場合は少し待ちましょう。
あとがき
今回は原稿を書いた後で行う指示をプロパティに追加することで、書きながら自動実行させてみました。
重要な情報は精度が高い一方で、原稿の入力が長くなるほど処理結果が得られるまで時間がかかることが悩みの種です。AIの処理が渋滞している場合は、データベースの各プロパティにおけるAI自動処理を一時的にオフにして、作業しているページに対してAIを手動で実行することも検討しましょう。