大家好,AWS事業本部の西野です。
AWSが開催してくださったVMware Cloud on AWSのImmersion Dayに参加してきました。
VMware Cloud on AWS Immersion Dayとは
概要
VMware Cloud on AWSについて講義・ハンズオンによって学べるプログラムです。
この講義・ハンズオンはAWSからお客様やAWSパートナーに向けて提供されます。
休憩を含めて5時間半弱で構成されており、Immersionの名が示す通りVMware Cloud on AWSにどっぷり浸かってサービス概要から実践的な操作・設計まで学べるプログラムです。
トレーニングの対象者
- VMware Cloud on AWSの提案・設計を行う技術者
- VMware Cloud on AWS の概要は知っているが実際の環境を操作した事がない技術者
- ネイティブAWS サービスを活用したVMware Cloud on AWSの設計を知りたい技術者
なお、プログラム内でVMware vSphereに関する詳細な説明は行われないため、vSphereについて設計・構築・運用などの経験を持っていることが望ましいです。
開催方法
リモートでの開催です。
Web会議ツールは弊社からの指定でGoogle Meetを使っていただきました。
当日のアジェンダ
時間 | セッション名 |
---|---|
09:00-09:10 | はじめに |
09:10-09:25 | VMware Cloud on AWSサービス概要 |
09:25-10:00 | VMware Cloud on AWS基本アーキテクチャ |
10:00-11:00 | ハンズオン - VMware Cloud on AWS入門 |
11:00-11:10 | 休憩 + Q&A |
11:10-11:30 | VMware Cloud on AWSマイグレーション |
11:30-12:05 | ハンズオン - HCXを使用したマイグレーション |
12:05-13:00 | 休憩 |
13:00-13:35 | ネイティブAWSサービスとの連携 |
13:35-14:15 | ハンズオン - ネイティブAWSサービスとの連携(FSx、Managed AD) |
14:15-14:20 | クロージング |
※ 受講者の要望に応じてハンズオンのみの実施も可能とのことです。
講師
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
ISV パートナー本部 シニアパートナーソリューションアーキテクト
豊田真行様
講義とハンズオン
上述のアジェンダのとおり講義とハンズオンをおおよそ交互に進めていきます。
なお、ハンズオン部分のガイドは以下のページで公開されています。
VMware Cloud on AWS Immersion Day
VMware Cloud on AWSサービス概要
- AWSが定義する移行パス(7R)について
- VMware Cloud on AWSのサービス概要・ユースケース・特徴
VMware Cloud on AWS基本アーキテクチャ
- VMware Cloudの主要コンポーネントであるvSphere・vSAN・NSX-T
- 上記主要コンポーネントがAWS上でどのように構成されているか
- 高負荷や障害を検知した際の挙動
- SDDCの更新やアップグレードについて
- サイジングの方法
- VMware Cloud on AWS環境へのアクセス方法
- SDDC作成のステップ
ハンズオン - VMware Cloud on AWS入門
本ハンズオンのガイドはこちらです。
SDDCのデプロイから始まり、VMware クラウドサービスポータル(CSP)からネットワークセグメントやファイアウォールルールの追加、仮想マシンの作成などを実施しました。
VMware Cloud on AWSマイグレーション
- VMware Cloud on AWSへの移行のオプション
- VMware HCXによる移行
- vMotionでのハイブリッド移行(ハイブリッドリンクモード)
- AWS Backupを利用したバックアップ&リストア
- Veeam Backup & Replication などのパートナーツールを利用した移行
ハンズオン - HCXを使用したマイグレーション
本ハンズオンのガイドはこちらです。
HCXを利用した仮想マシンの移行を体験できました。
ネイティブAWSサービスとの連携
- ユースケースからみたビジネス価値
- AWSサービスとの連携によって機能補完・コスト削減・データ活用・新規ビジネス展開を達成
- Amazon VPCとの接続パターン
- ENI経由での接続
- Amazon Transit Gatewayとの接続
- VTGW(VMware Transit Connect)との接続
- ネイティブAWSサービスとの接続
- ELB + AWS WAFによるセキュリティ強化
- マネージドデータベース(Amazon RDS・Amazon Aurora)による運用負荷・コスト削減
- AWS Systems Managerによる一貫した運用
- ストレージサービスとの連携による運用負荷・コスト削減
- Amazon FSx for NetApp ONTAPをクラスタのNFSデータストアとして利用
- VMware Cloud on AWS + Amazon S3を中心としたデータレイクの構築
ハンズオン - ネイティブAWSサービスとの連携(FSx、Managed AD)
本ハンズオンのガイドはこちらです。
VMware Cloud on AWS上の仮想マシンをManaged AD管理下のActive Directoryドメインに参加させた後、FSxでホストされたファイル共有にアクセスしました。
ハンズオン - おまけ(RDS、FSx for NetApp ONTAP)
ハンズオンガイドには含まれていないものの、以下のシナリオを追加で用意してくださっていました。
- VMware Cloud on AWS上の仮想マシンからAmazon RDSのSQL Serverへクエリを実行
- FSx for NetApp ONTAPのボリュームをNFSデータストアとしてクラスタに接続
所感
VMware Cloud on AWSは他のAWSサービスと比べてしまうと環境構築やコストの面でどうしてもとっつきづらさがあるかと思います。
本Immersion DayではそんなVMware Cloud on AWSの環境を参加者ごとに無償で用意してくれます。また、それだけではなく、VMware Cloud on AWSにとても詳しいソリューションアーキテクトにその場で質問できるというとても超豪華なプログラムになっています。
VMware Cloud on AWSの利用や学習を検討している皆様に是非おすすめしたいです。
終わりに
このブログがほんの少しでも世界を良くできれば嬉しいです。
AWS事業本部の西野 (@xiyegen) がお送りしました。