AWS Service QuotasのAmazon VPC項目を上限緩和申請してみた
はじめに
こんにちは、なかたです。
今回はAmazon VPCの2つの項目について、AWS Service Quotasから上限緩和申請を発行してみました。
AWS Service Quotasとは
AWSではリソースに対する操作の上限値が定められていることがあります。
AWS Service Quotasでは、それらの上限緩和や現在の上限値の確認等を行うことができます。
背景
私が所属しているチームには、検証用AWSアカウントが1つ割り当てられています。
しかし、検証用に6つ目のVPCを作成しようと試みたところ、「サービスクォータ上限値が原因で作成ができなかった」というエラーが発生しました。
そのため、原因となるサービスクォータの項目を調査してみました。
調査
1. AWS Service Quotasを開く
マネジメントコンソールからAWS Service Quotas
を開きます。
こちらの画面のクォータの管理
からAmazon VPC
を選択します。
Amazon VPCのサービスクォータ項目が一覧表示されます。
今回は頻繁にクォータの上限に引っかかりそうな項目を調査したいので、
適用されたアカウントレベルのクォータ値
を昇順に並び替えます。
クォータ値が少ない項目が表示されました。
こちらを見ながら、検証アカウントを運用していくにあたって、干渉しそうな項目を調査してみました。
2. 調査結果
以下の2つの項目が該当しました。
-
VPCs per Region
概要:リージョンあたりの VPC の数
デフォルトのクォータ値:5 -
Internet gateways per Region
概要:リージョンあたりのインターネットゲートウェイの数
デフォルトのクォータ値:5
どちらもデフォルトのクォータ値が少なく、かつメンバーが頻繁に検証用に用いることが考えられました。
申請してみる
以下の項目2つを次のように上限緩和したいと思います。
Internet gateways per Region
上限値 5 → 10VPCs per Region
上限値 5 → 10
1. サービスクォータからリクエストを送る
緩和申請をする項目のラジオボタンを選択し、アカウントレベルでの引き上げをリクエスト
というボタンを選択します。
クォータ値を指定して、リクエスト
を選択します。
画面上部に、クォータの引き上げがリクエストされた旨のメッセージが表示されます。
2. サポートセンターからチケットを確認する
AWS サポート > サポートセンター > お客様のサポートケース
を確認します。
そして、上限緩和申請のサポートケースが自動的に発行されていることがわかります。
(今回は即時に反映されたため、ステータスが解決済み
になっています)
メッセージを確認すると、反映に最大30分ほど時間がかかる旨のメッセージが返信されていました。
今回は30分ほどと回答がありましたが、状況によってはより多くの時間がかかることもあるそうです↓
何回かリロードすると、クォータ値の引き上げが完了していることが確認できました!
検証画像では、VPCs per Region
を例に上限緩和申請を行いましたが、Internet gateways per Region
も同様に行いました。
おわりに
今回は、VPCのクォータ項目であるInternet gateways per Region
とVPCs per Region
のクォータ値を10に引き上げました。
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