Amazon Elastic File System(EFS)をWindowsから使いたかった
はじめに
AWS Summit 2015 San Franciscoで発表された、Amazon Elastic File System(EFS)。本ブログでも取り上げて記事にしております。
EFSはNFSv4プロトコルでアクセス可能な共有ファイルストレージです。これまではGlusterFSやRedHat Storageのような外部プロダクトを使っていただけに、AWSのフルマネージドサービスとして提供されるのはアツいです。これをWindowsから使えないものかと試してみました。
使ってみようとした
まず、WindowsにはNFSクライアント機能が用意されています。Windows Server 2012 R2では「役割と機能の追加」から、「NFSクライアント」を選択してインストールすることができます。
その上でmountコマンドを使ってマウント...できません。
なんでだろうなんでだろうと調べていたところ、Microsoftが提供しているWindows Server 2012 R2 最新ファイル サーバーの機能&移行ガイド(Word直リンク注意)を発見しました。
こちらに、以下のような記述があります。
Windows Server 2012 以降は、NFS v4.1 (RFC 5661)、NFS v3 (RFC 1813) および NFS v2 (RFC 1094) のサーバー機能を標準でサポートしており、UNIX や Linux に対して最新の NFS 共有を提供できます。
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Windows Server 2003 では「Windows Services for UNIX 3.5」というアドオンで NFS サーバー機能が提供されていました。Windows Server 2003 R2 からは「NFS 用 Microsoft サービス」という OS 標準のコンポーネントとして NFS サーバーおよびクライアント機能を簡単に導入できるようになりました。これらはいずれも NFS v2 および NFS v3 をサポートするものでした。なお、Windows Server 2012 以降においても、NFS クライアント機能は NFS v2 および NFS v3 までのサポートになります。
なん...だと...
nekodriveなどのNFSクライアントソフトウェアもいくつか試したのですが、v4はサポートしておらず。Microsoftが出資したというミシガン大学CITIのNFSv4.1 Client for Windowsも見つけたのですが上手く動きませんでした。
結論
現時点では、Amazon Elastic File SystemはWindowsからは使えません。WindowsがNFS v4をネイティブサポートしてくれるのを正座して待っています。