学校では教えてくれなかったブログを書くときの手順 〜その2. 文章を考えるときの手順〜
はじめに
おばんです、モスバーガーの仙台限定、仙台みそ焼きライスバーガーが美味しかった田中です。この時期に仙台にお越しの際は食べてみてください。
前回に引き続き、全3回のシリーズを予定してお届けする 学校では教えてくれなかったブログを書くときの手順 シリーズの2本目です。今回の記事は、前回の記事をふまえて説明する部分もあるため、気になる方はその1もお読みください。
今回は、前回軽く触れた、文章を考えるときの手順について詳しく紹介していきます。
対象読者
- ブログを書く/これから書こうとしている人
- 人に伝えるための文章を書く/これから書こうとしている人
- 発表用のスライドを作る/これから作ろうとしている人
ブログをベースに話をしますが、文章を書く/発表用のスライドをまとめるなどの作業もブログ書きと共通する部分が多く、自分の考えを他者に伝えるという点で近しいので、対象読者に含めます。ブログ以外も手順は変わりません。
私はITエンジニア向けの話を書くことが多いですが、今回の記事はその限りではありません。
それでは本題に入っていきます。
文章を考えるときの手順
その1 でも紹介しましたが、 各工程で文章のつながりが妥当か確認することで、記事としてまとまるかを細かく確認していくことが大切 です。
後の行程になって、もっと前の行程で考えておくべきだったことに気づくと、修正コストがかかります。場合によっては今このネタについて書くべきでないと判断をつけられたりもします。早い段階で無駄な手戻りに気付けると、早く文章を書けるようになります。早く書けると、モチベーションの低下を抑制できますし、楽しくブログを書くことができるようになってきます。
それでは各行程で気をつけるポイントを見ていきましょう。
伝えたいことを考える
伝えたいこと=結論です。
ここの伝えたいことは、本当に伝えたいことなのかはよく考えなくてはなりません。観点としては、 書き上げるまでにモチベーションが続くほどのネタなのか、というのが一番大きい です。ただ、モチベーションが続くかどうかとか、本当に伝えたいことはなんなのかは、次の章構成を考える段階で見えてきたりすることも多いので、ここで深く考えなくとも、人によっては良いかもしれません。
結論を決めると、その結論づけをするのにどんな説明が必要かが見えてきます。 結論までにどんな要素が必要かを考えるのが、次の章構成を考える行程になります。
ということで次、章構成を考えましょう。
章構成を考える
章構成を考えることは、 はじまりから結論に至る道筋を作る作業です。この道筋が立たないと、何が伝えたいのかがブレてきます。 章構成を考えることで、記事全体の流れを俯瞰して見ることができるメリットがあります。もし章構成を考えてみて結論に至れないのであれば、一個前に戻って伝えたいことを考え直す必要があります。
また、章構成を考えることで、記事を書くために足りていない部分をチェックできます。知識だったり、用意しなければいけない画像素材だったりです。足りていない部分のチェックができると、 記事を書くのにどれくらいかかるかを見積もることができます。 足りないものは集めながら書きますが、見積もった段階で明らかに足りない場合は、また学び直したり、準備し直してから書こうといった判断にもつながります。
数値で比較できるものではありませんが、私の場合は モチベーション < 書くのにかかる時間 となったら書ききれない場合が多いので、一旦書くのをあきらめます。
この行程で結論に至る道筋を用意できそうだと判断できたら、次は章の中身を箇条書きにしていきましょう。
章の中身を箇条書きする
前行程で結論に至れそうだと判断がついたら各章でどんな内容を書きたいかを具体的に考えていきます。そのとき、いきなり文章化するのではなく箇条書きから入るのが大切です。これは、その 章で説明することの順番を並び替えやすい からです。
章の区切りでも、まだ粒度が荒い場合が多いです。箇条書きすることで、章の中で言いたかったことを羅列することができます。前後の章とも見比べながら、箇条書きした内容を前に持ってくるべきか、後ろに持ってくるべきかを確認することができます。
もし箇条書きの段階でどうしても前後の章とのつながりが悪かったり、極端に多かったり少なかったりなってしまう場合は一個前に戻って章構成から考え直してみましょう。
箇条書きが整ったら、文章化していきます。
箇条書きしたものを文章としてつなげる
箇条書きを文章として繋げるのは肉付けになります。私が昔学校で習った肉付けはだいぶ大雑把だった印象があります。ですがここまでを振り返ってみると、この段階ではすでに伝えたいことが箇条書きレベルの粒度になっているので、あとは適切な助詞でつないであげたりするだけでよくなっているはずです。
肉をつけていくにあたって、説明の過不足が見えてくることもあるので、それも補います。 場合によっては、文章として繋げるのではなく、箇条書きのままの方が伝わる文章もあります。
まとめ
- 各工程で文章のつながりが妥当か確認することで、記事としてまとまるかを細かく確認していくことが大切
- 伝えたいことを考える
- 書き上げるまでにモチベーションが続くほどのネタなのか見極める
- 結論を決めると、その結論づけをするのにどんな説明が必要かが見えてくる
- 章構成を考える
- 章構成を考えることは、結論に至るための道筋を考えること
- 章構成を考えると、記事を書くのにどれくらいかかるかを見積もることができる
- モチベーション < 書くのにかかる時間 になっていないか見極める
- 章の中身を箇条書きする
- 箇条書きすることで、伝えたいことの順序を並び替えやすくなる
- 箇条書きしたものを文章としてつなげる
- 場合によっては箇条書きの方が伝わりやすい文章もある
この4行程が終わるとブログが書きあがります。書きあがった後は全体を通して見直しをすると思いますが、その際に不要な文章を削ったり、説明を追加したりするのも大事です。細かく確認はしていると思うので、最後の見直しでの修正も最小限に抑えられるという魂胆です。 書き上げた後の添削って結構モチベーションが削られるので、細かく確認するのがモチベーションコントロールにつながっています。 次にこの手順で記事を書くことがあれば、ぜひこの差にも注目してみてください。
次回でこのシリーズは最後です。最後はその他、ブログを書くときに気をつけていることを紹介します。
参考・関連
- 学校では教えてくれなかったブログを書くときの手順 〜その1. 大枠から入って、徐々に詳細にする〜 | Developers.IO
- エンジニアがブログを書き続けるための5つのマインドセット | Developers.IO
- 文章力向上トレーニングのためのブログレビュー会 #1 | Developers.IO
- 今日から使える文章校正テクニック | Developers.IO
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