「新しい WorkSpaces クライアント」を試してみた (Windows)

新しい Amazon WorkSpaces クライアントを試してみました。 特に、複数の WorkSpace を使い分けている方には嬉しいアップデートが含まれています。
2020.05.29

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みなさま Xin chao !

 

少し前のことになりますが、Amazon WorkSpaces について以下のようなアナウンスがありました。

Windows および Mac 用の新しい Amazon WorkSpaces クライアントをご紹介いたします。クライアントには、登録コード用のパーソナライズされたラベルの作成機能、より直感的な新しい UI など、新しい機能強化が含まれているほか、PCoIP プロトコルへの最新の更新も含まれています。

新しい Amazon WorkSpaces クライアントのリリース - Amazon Web Service

月末近くということもあり*、Windows で新しい WorkSpaces クライアントを実際に試してみたので、スクリーンショット多めでご紹介します。

* 月末近くに利用を開始し、その当月末までに削除することで WorkSpaces を安価に検証することができるからです。 利用開始の初月のみ、WorkSpaces の利用料金が日割り計算になるのをご存知でしょうか? 詳細は以下のブログをご参照ください。

なお、本ブログでは、サービスを表す場合を WorkSpace's'、個々の仮想デスクトップを表す場合を WorkSpace と表記しています。

新しい WorkSpaces クライアントを試してみた

WorkSpaces 環境の構築 (管理者側の操作)

以下のブログの Let's try ! 以降を参考に WorkSpaces を起動します。

WorkSpaces クライアントのインストール (利用者側の操作)

届いたメールの URL をクリックします。

 

パスワードを設定します。

 

Windows 版の WorkSpaces クライアントをダウンロードし、インストールします。

 

インストールが完了したら、WorkSpaces クライアントを起動します。 新しい WorkSpaces クライアントは、どう変わっているでしょうか...?

あれ? 以前のバージョン (2.x) と変化がない?

 

と思ったら、バージョンアップを促されました。 このブログ執筆時点では、メールから誘導される WorkSpaces クライアントダウンロードページからダウンロードしたのは、以前のバージョン (2.5.11) だったようです。 [Install Update] をクリックし、新しい WorkSpaces クライアントをダウンロードします。

 

[Install update] をクリックし、新しい WorkSpaces クライアントをインストールしていきます。

 

セットアップウィザードを進めていきます。

 

以前のバージョンの WorkSpaces クライアントを起動したままインストールを続けていると注意されるので、自動的に閉じる ("Close the applications and attempt to restart them.") か、ここでは閉じずに再起動後にインストールを完了させる ("Do not close applications. A reboot will be required.") かを選択します。

WorkSpace への接続 (利用者側の操作)

あらためて、WorkSpaces クライアントを起動します。 見た目が変わりましたね!

 

このログイン画面で選択できるメニューは以下の通りです。

[Amazon WorkSpaces] メニュー

  • [Amazon WorkSpaces について...] ・・・ WorkSpaces バージョン情報を確認できます

  • [Amazon WorkSpaces を終了] ・・・ WorkSpaces クライアントを終了します

[設定] メニュー

  • [ログイン情報を管理] ・・・ 複数の WorkSpace を使い分けている場合、これまでは 登録コード+リージョン の組み合わせだけでどの環境かを識別する必要がありましたが、WorkSpaces 名を設定できるようになったので環境を識別しやすくなりました (AWS からのアナウンスに記載されていた "登録コードのパーソナライズされたラベル" がコレですね)

  • [プロキシ設定を管理] ・・・ TCP 443 で WorkSpace に接続するのにプロキシを経由する必要がある環境の場合、プロキシサーバーを指定することができます

註: TCP 443 と共に必要な TCP / UDP 4172 の通信についてはプロキシをサポートしていません。

Amazon WorkSpaces の IP アドレスとポートの要件 - Amazon WorkSpaces 管理ガイド

  • [言語を変更] ・・・ WorkSpaces クライアントの言語を設定することができます

[サポート] メニュー

  • [フィードバックを送信] ・・・ フィードバックを送信するために OS 既定のメールクライアントが起動します

(ウィンドウ右上のアイコン)

  • [ネットワーク] ・・・ WorkSpaces への接続に必要なネットワーク要件を満たしているか確認することができます

 

WorkSpace ログイン後に選択可能なメニューは以下の通りです。 なお、WorkSpaces の設定 (ユーザーセルフサービスアクセス許可) で有効化されていない機能については利用できません。

ユーザーを対象とした WorkSpace の自己管理機能を有効にする - Amazon WorkSpaces 管理者ガイド

[Amazon WorkSpaces] メニュー

  • [Amazon WorkSpaces について] ・・・ WorkSpaces クライアントのバージョン情報を確認することができます
  • [WorkSpace を切断] ・・・ WorkSpace から切断します
  • [WorkSpace を再起動] ・・・ "WorkSpace を再起動してもよろしいですか?" と確認されたうえで再起動を行うことができます
  • [Amazon WorkSapces を終了] ・・・ WorkSpace を終了します (AlwaysOn の場合 [WorkSpace を切断] と同じです)

[表示] メニュー

  • [Ctrl + Alt + Delete で送信] ・・・ スクリーンロック や サインアウト, パスワードの変更, タスクマネージャー を起動するために [Ctrl] + [Alt] + [Delete] を送信します
  • [全画面表示にする] ・・・ WorkSpaces クライアントを使用している接続元 PC に WorkSpace 上のデスクトップを全画面表示します

[設定] メニュー

  • [ログイン情報を管理] ・・・ (ログイン画面で選択できるメニューと同じです)
  • [プロキシ設定を管理] ・・・ (ログイン画面で選択できるメニューと同じです)
  • [表示設定] ・・・ 高 DPI モードを有効にすることができます

WorkSpaces の高 DPI 表示設定のサポート - Amazon WorkSpaces ユーザーガイド

  • [言語を変更] ・・・ ログイン画面で選択できるメニューと同じです)
  • [コンピューティングタイプを変更] ・・・ 使用している WorkSpace のコンピューティングタイプを変更することができます

  • [ディスクサイズを増加] ・・・ 使用している WorkSpace のディスクサイズを増やすことができます (ただし設定可能なディスクサイズは決められています)

WorkSpace の変更 - Amazon WorkSpaces 管理ガイド

  • [実行モードを変更] ・・・ 使用している WorkSpace の実行モード (AlwaysOn / AutoStop) を変更することができます

  • [WorkSpace を再構築] ・・・ 使用している WorkSpace を再構築することができます

WorkSpace の再構築 - Amazon WorkSpace 管理ガイド

[サポート] メニュー

  • [WorkSpace について] ・・・ 接続中の WorkSpace に関する情報を確認することができます

  • [フィードバックを送信] ・・・ (ログイン画面で選択できるメニューと同じです)

おわりに

新しい WorkSpaces クライアントを試してみました。 UI が新しくなり、より使いやすくなったと思います。

今回試した限りでは、レスポンスなどの使用感に違いは感じられませんでしたが、登録コードに名前 (WorkSpace 名) を設定することができるようになったので、複数の WorkSpaces を使い分けている方には、特にこの新しい WorkSpaces クライアントは嬉しいのではないでしょうか。

今後も、WorkSpaces のアップデートに期待したいと思います。