[アップデート]Amazon WorkSpaces Multi-Region Resilience(MRR) が一方向のデータレプリケーションに対応しました! #AWSreinvent
コンニチハ、千葉です。
今回のアップデートにより、Workspaces のクロスリージョンの一方向データレプリケーションが追加されました!
WorkSpaces は元々、Amazon WorkSpaces Multi-Region Resilience という機能がありました。最新のバンドルイメージをクロスリージョンでコピーし、DNSフェールオーバーにより自動的に別リージョンで利用にできる機能でした。
しかしバンドルを利用するため、バンドルから起動されたインスタンス内に保存されたデータはフェイルオーバーできませんでした。フェイルオーバーさせたい場合はバンドルを再作成する必要がありました。今回のアップデートにより、WorkSpace に保存されているアプリケーション、ドキュメント、およびその他のリソースを 12 時間ごとにスナップショット作成し、セカンダリへコピーされます。フェイルオーバー時にはコピーされたデータにより新しく Worksapcesが構築されるため以前より短い RTO で復旧できることになります。
注意事項
利用に当たり、いくつか前提条件と制限事項があります。レプリケーションに関する注意事項をピックアップしています。詳細はドキュメントをください。
前提条件
- データ レプリケーションを有効にするには、セルフマネージド Active Directory または AWS Managed Microsoft AD をスタンバイリージョンにレプリケーションする必要があります
- プライマリ リージョンとセカンダリ リージョンの Active Directory が FQDN、OU、およびユーザー SID に関して同期している必要があります
制限事項
- フェイルオーバー後は、12 ~ 24 時間の間のデータを利用できます(12時間の間でプライマリのスナップショットが取得され同期されます)
- セカンダリ WorkSpace で作成したデータをプライマリに戻すには手動でバックアップし、ログアウトします。プライマリ WorkSpace からデータにアクセスできるように、作業内容をネットワーク ドライブなどの外部ドライブに保存することをお勧めします。
- データ レプリケーションは AWS Simple AD をサポートしていません
最後に
Amazon WorkSpaces Multi-Region Resilience(MRR) が一方向のデータレプリケーション機能が提供されました。今までバンドル作成後のデータはレプリケーションできませんでしたが、今回のアップデート対応しました。 ユーザーデータを手動でコピーする必要はなくなりました。利用にあたりまずは外部ストレージの利用を検討し、それでもローカルのデータの同期が必要な場合はレプリケーションを利用するのがいいかなと思います。
それではまた!
参考
https://docs.aws.amazon.com/workspaces/latest/adminguide/multi-region-resilience.html