[新機能]WorkSpacesにセルフ管理機能が登場!エンドユーザーが自分でハード再起動や再構築が可能になります
はじめに
おはようございます、加藤です。WorkSpacesにセルフサービスの管理機能が追加されました。
Enable Self-Service WorkSpace Management Capabilities for Your Users - Amazon WorkSpaces
これによってエンドユーザーが自分のWorkSpacesに対して様々な操作を行えるようになりました。
可能な操作一覧
以下の操作が可能になります。
- 認証情報のキャッシュ
- WorkSpacesの再起動(OS外からの再起動)
- ボリュームサイズの増加
- スペックの変更
- 実行モード(常時起動/自動停止)の変更
- WorkSpacesの再構築
これらは管理者が個別でエンドユーザーに機能を開放するか設定することが出来ます。(エンドユーザー毎に制御することはできません、機能毎に全てのユーザーに対してON/OFFを設定できます)
さわってみた
実際に試してみましょう。Simple ADを用意してWorkSpacesに登録します。
登録時にセルフサービスアクセス許可の有効化という項目が増えていました。はいのまま進めてWorkSpacesの作成を行います。
ユーザー新規登録時の登録画面は今までと変わりがありませんでした。
MacでWorkSpacesクライアントを立ち上げるとアップデートリクエストが届きました。
セルフサービス管理を利用するには、Windows, MacのWorkSpacesクライアントの version 2.5.0 以上が必要です。
アップデートが完了したら、WorkSpacesクライアントを起動してログインします。
ログインすると上部のメニューに自分のWorkSpacesという項目があります。
各項目を確認していきます。
WorkSpaces 情報
WorkSpaces の再起動
ディスクサイズの増加
起動直後ではディスクサイズの増加はできませんでした。新しく作成されたWorkSpacesの場合は6時間待つ必要があり、以降も6時間の間に1回までしか増加ができません。
コンピューティングタイプの変更
こちらも選択はできますが、新しく作成されたWorkSpacesの場合は6時間待つ必要があり、以降も6時間の間に1回までしかスペックの増加ができません。スペックの減少は30日に1回までです。
実行モードの切り替え
WorkSpaces の再構築
新しく作成されたWorkSpacesの場合は12時間待つ必要があります。再構築を行うと最後のバックアップからデータが再作成されるので最大12時間前の状態まで戻ります。WorkSpacesの機能以外で定期的なバックアップを行っておきましょう。
あとがき
今まではエンドユーザーにWorkSpacesを管理させたい場合は、自分で仕組みを実装する必要がありました。オープンソースで公開されている仕組みがあり極端に難易度が高いものではありませんでしたが、保守まで考えると気軽に導入できるものではありませんでした。
今回、公式機能としてサポートされたのは非常に大きいですね、エンドユーザーに使い方を理解して貰う必要はありますが、管理者の負担軽減に繋がる素晴らしいアップデートです。