
Zed 1.24.2でコミットにローカルGitタグを作成する
どうも!オペ部の西村祐二です!
Zed でコミット履歴を眺めていて「このコミットにタグを打っておきたい」と思ったとき、自分はターミナルに切り替えて git tag を実行していました。Zed 1.24.2 で、Git history や Git Graph のコミットから直接ローカルタグを作成できるようになりました。
この記事では、タグを作成する2つの操作と、リモートへの反映について整理します。
今回やること
この記事で分かること:
- Zed 1.24.2 でコミットにローカルタグを作成する2つの操作
- 作成したタグがリモートに自動で反映されない点
- タグをリモートへ送る方法
前提条件
動作環境
- ツール / バージョン: Zed 1.24.2 以降(動作確認は macOS 26.6.1、Zed 1.24.2、git 2.56.0)
- 対象: Git リポジトリとして開いているプロジェクト
読者に求める前提
- Zed で Git リポジトリを開いていること
- Git のタグを使ったことがあること
動作確認には、コミットを3件だけ積んだ使い捨てのリポジトリを使いました。
タグを作成する2つの操作
Zed 1.24.2 のリリースノート(2026-10-14)によると、タグ作成には2つの入口があります。
コンテキストメニューから作成する
リリースノートによると、Git history と Git Graph のコンテキストメニューに Create Tag… が追加されました。履歴を見ながら任意のコミットを指定できる方法です。今回は Git Graph で試しました。
Git Graph はコマンドパレットの git graph: open で開けます。コミットの行を右クリックすると、メニューに Create Tag… が並びます。

Create Tag… を選ぶと、「Create Tag at ab2a53a」というタイトルの Tag name 入力欄が開きます。

タグ名に v0.0.2 を入れて Enter を押すと、「Created tag "v0.0.2" at ab2a53a」という通知が出て、グラフのコミットに tag: v0.0.2 が付きました。

Git history(ファイルの履歴)側のメニューは今回試していません。
コマンドパレットから作成する
コマンドパレットで git: create tag at head を実行すると、現在の HEAD にローカルタグが作成されます。コマンドパレットで createtag と入力すると候補に出てきます。

実行すると「Create Tag at f9afba9 (HEAD)」の入力欄が開くので、タグ名を入れて Enter を押します。

v0.1.0 で作成した後に git cat-file -t v0.1.0 を実行すると commit が返りました。Git ドキュメントにあるとおり、作られるのは軽量タグ(lightweight tag)です。いま作業しているコミットにそのままタグを打ちたいときは、こちらが早いです。
2つの違いは、対象のコミットをどう選ぶかです。履歴から任意のコミットを選ぶならコンテキストメニュー、HEAD でよいならコマンド、という使い分けになります。
作成したタグは自動pushされない
リリースノートには "Tags are not pushed automatically" と明記されています。ローカルの bare リポジトリを origin にして試したところ、Zed でタグを作成した後も git ls-remote にタグは出てきませんでした。Zed で作成したタグはローカルにとどまります。
リモートへ反映するには、タグを明示的に push する必要があります。
git push origin <tagname>
ローカルにあるタグをすべて送る場合は次のとおりです。
git push origin --tags
--tags は送るつもりのないタグもまとめて送るため、事前に git tag で一覧を確認しておくのが良さそうです。なお、Zed で作られるのは軽量タグなので、git push --follow-tags(ブランチと一緒に注釈付きタグだけを送る)では送られません。実際に git push --follow-tags origin main を実行してもリモートにタグは増えず、git push origin v0.2.0 でタグ名を指定すると送られました。
つまずきポイント
同じ名前のタグは作成できない
タグ作成機能を追加した Pull Request によると、タグは既存のタグを上書きしない形で作成されます。作成済みの v0.1.0 をもう一度作ろうとすると、「Failed to create tag」のダイアログで reference already exists と表示され、タグは作られませんでした。

付け直したいときは、別の名前を付けるか、先に git tag -d <tagname> で既存のタグを削除します。
まとめ
Zed 1.24.2 で、コミットにローカルタグを作成できるようになりました。操作は、Git history / Git Graph のコンテキストメニュー(Create Tag…)と、コマンドパレット(git: create tag at head)の2つです。作成したタグはリモートに自動で push されないため、共有したいときは git push でタグを送ります。タグを打つところまではエディタ内で済み、共有するときだけ git push を実行する、という分担になります。
誰かの参考になれば幸いです。
参考リンク:






