Zed 1.24.2でコミットにローカルGitタグを作成する

Zed 1.24.2でコミットにローカルGitタグを作成する

Zed 1.24.2で、Git history / Git Graphのコンテキストメニューとコマンドパレットから、コミットにローカルタグを作成できるようになりました。2つの操作と、作成したタグが自動pushされない点、リモートへ送る方法を整理します。
2026.10.20

どうも!オペ部の西村祐二です!

Zed でコミット履歴を眺めていて「このコミットにタグを打っておきたい」と思ったとき、自分はターミナルに切り替えて git tag を実行していました。Zed 1.24.2 で、Git history や Git Graph のコミットから直接ローカルタグを作成できるようになりました。

この記事では、タグを作成する2つの操作と、リモートへの反映について整理します。

今回やること

この記事で分かること:

  • Zed 1.24.2 でコミットにローカルタグを作成する2つの操作
  • 作成したタグがリモートに自動で反映されない点
  • タグをリモートへ送る方法

前提条件

動作環境

  • ツール / バージョン: Zed 1.24.2 以降(動作確認は macOS 26.6.1、Zed 1.24.2、git 2.56.0)
  • 対象: Git リポジトリとして開いているプロジェクト

読者に求める前提

  • Zed で Git リポジトリを開いていること
  • Git のタグを使ったことがあること

動作確認には、コミットを3件だけ積んだ使い捨てのリポジトリを使いました。

タグを作成する2つの操作

Zed 1.24.2 のリリースノート(2026-10-14)によると、タグ作成には2つの入口があります。

コンテキストメニューから作成する

リリースノートによると、Git history と Git Graph のコンテキストメニューに Create Tag… が追加されました。履歴を見ながら任意のコミットを指定できる方法です。今回は Git Graph で試しました。

Git Graph はコマンドパレットの git graph: open で開けます。コミットの行を右クリックすると、メニューに Create Tag… が並びます。

Zed 1.24.2のGit Graphで2番目のコミット(ab2a53a)を右クリックしたメニュー。View Diff、Copy SHA、Copy Tag、Create Tag…が並んでいる

Create Tag… を選ぶと、「Create Tag at ab2a53a」というタイトルの Tag name 入力欄が開きます。

Create Tag at ab2a53aというタイトルの入力欄。プレースホルダーにTag nameと表示されている

タグ名に v0.0.2 を入れて Enter を押すと、「Created tag "v0.0.2" at ab2a53a」という通知が出て、グラフのコミットに tag: v0.0.2 が付きました。

タグ作成後のGit Graph。ab2a53aの行にtag: v0.0.2が表示され、画面下部にCreated tag "v0.0.2" at ab2a53aという通知が出ている

Git history(ファイルの履歴)側のメニューは今回試していません。

コマンドパレットから作成する

コマンドパレットで git: create tag at head を実行すると、現在の HEAD にローカルタグが作成されます。コマンドパレットで createtag と入力すると候補に出てきます。

コマンドパレットにcreatetagと入力し、git: create tag at headが候補に表示されている

実行すると「Create Tag at f9afba9 (HEAD)」の入力欄が開くので、タグ名を入れて Enter を押します。

Create Tag at f9afba9 (HEAD)というタイトルの入力欄

v0.1.0 で作成した後に git cat-file -t v0.1.0 を実行すると commit が返りました。Git ドキュメントにあるとおり、作られるのは軽量タグ(lightweight tag)です。いま作業しているコミットにそのままタグを打ちたいときは、こちらが早いです。

2つの違いは、対象のコミットをどう選ぶかです。履歴から任意のコミットを選ぶならコンテキストメニュー、HEAD でよいならコマンド、という使い分けになります。

作成したタグは自動pushされない

リリースノートには "Tags are not pushed automatically" と明記されています。ローカルの bare リポジトリを origin にして試したところ、Zed でタグを作成した後も git ls-remote にタグは出てきませんでした。Zed で作成したタグはローカルにとどまります。

リモートへ反映するには、タグを明示的に push する必要があります。

git push origin <tagname>

ローカルにあるタグをすべて送る場合は次のとおりです。

git push origin --tags

--tags は送るつもりのないタグもまとめて送るため、事前に git tag で一覧を確認しておくのが良さそうです。なお、Zed で作られるのは軽量タグなので、git push --follow-tags(ブランチと一緒に注釈付きタグだけを送る)では送られません。実際に git push --follow-tags origin main を実行してもリモートにタグは増えず、git push origin v0.2.0 でタグ名を指定すると送られました。

つまずきポイント

同じ名前のタグは作成できない

タグ作成機能を追加した Pull Request によると、タグは既存のタグを上書きしない形で作成されます。作成済みの v0.1.0 をもう一度作ろうとすると、「Failed to create tag」のダイアログで reference already exists と表示され、タグは作られませんでした。

Failed to create tagのダイアログ。fatal: update_ref failed for ref 'refs/tags/v0.1.0': cannot lock ref 'refs/tags/v0.1.0': reference already existsと表示されている

付け直したいときは、別の名前を付けるか、先に git tag -d <tagname> で既存のタグを削除します。

まとめ

Zed 1.24.2 で、コミットにローカルタグを作成できるようになりました。操作は、Git history / Git Graph のコンテキストメニュー(Create Tag…)と、コマンドパレット(git: create tag at head)の2つです。作成したタグはリモートに自動で push されないため、共有したいときは git push でタグを送ります。タグを打つところまではエディタ内で済み、共有するときだけ git push を実行する、という分担になります。

誰かの参考になれば幸いです。


参考リンク:

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