Tableau 2018.2 新機能紹介:空間ファイルの結合が可能に #tableau

空間ファイルをより簡単に扱えるようになりました。
2018.07.31

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はじめに

DI部@大阪オフィスのtamaです。

Tableau Desktop 2018.2の新機能についてどんどん見ていきます。 というわけで、さっそく2018.2の新機能の1つである「空間ファイルの結合」を試してみたいと思います。

準備

データ

この2つの空間ファイルを使用して、奈良県葛城市のどこの地域が観光資源が多いか見てみたいと思います。

実践

結合してみる

さっそくTableau Desktop 2018.2を起動し、接続するデータとして「空間ファイル」を選択。前もってダウンロードしておいた、奈良県の境界データを読み込みましょう。

※当エントリで扱っているものは、文字化けを直した後の空間ファイルです。文字化けの直し方はこちらをご覧ください。

そして、さっそくもう一つの空間ファイルを結合します。今回は奈良県葛城市が配布しているオープンデータを使用します。普通にもう一つの空間ファイルを読み込むと、いつもの結合の画面が出てきますが、最初は結合項目がちゃんと指定されていないのでエラーのマークが出ていると思います。

そこで、お互いの結合項目がジオメトリであることを確認できたら、結合条件を「intersects」にしましょう。

SQLの結合演算子でも出てくるINTERSECTですが、これを指定することで、空間ファイル自体での結合ができました。奈良県葛城市の地域毎の境界ポリゴンデータと、葛城市の観光資源のポイントデータが結合されたことになります。

結合した空間ファイルでビューを作ってみる

では、さっそく「奈良県葛城市のどこの地域が観光資源が多いか」がわかるようなビューを作ってみましょう。

まず、境界データの方のジオメトリを「詳細」にドラッグします。

そして、同じく境界データ側のKEY_CODEも詳細にドラッグします。このKEY_CODEは「図形と集計データのリンクコード」ということですが、これを詳細に入れておくことで、後で観光資源をカウントするときに、ちゃんと地域毎にビジュアライズできます。

最後に観光資源データ側の「レコード数」を「色」にドラッグしましょう。すると、地域別に観光資源がどれだけあるか可視化することができました。

観光資源のデータに、葛城市の地域境界データは含まれていません。しかし、先程の簡単な結合の作業をするだけで、このような可視化ができるようになってます。

もう少し手を加えると以下みたいなビューができます。私が住んでいる地域は8つも観光資源がありました!

おわりに

かなり簡単に空間ファイルを結合できることがわかりました。空間を扱えるファイルこそ、同じ地域に関する色々な空間ファイルを同時に扱いたいところでしたが、それが今回の機能ですごく簡単にできるようになり、地理空間分析がますますやりやすくなったのではないかと思います。

参考

Tableau 2018.2に関するリンク