Tableauで人口ピラミッド(年齢構成を可視化したグラフ)を作成してみた
はじめに
こんにちは。DI部のtamaです。
顧客などの、人単位のデータを分析する際、「性別及び年齢別の分布を一目で確認したい」といった場面があるかと思います。 今回は、そのような場面で威力を発揮しそうな「人口ピラミッド」を、Tableauで作成してみました。
人口ピラミッドとは
縦軸に年齢、横軸に性別をとり、それぞれの人口を可視化したグラフです。グラフの形状で、分布が一目で概観できるようになっているのが特徴です。(日本の人口ピラミッドは「つぼ型」と言われています。)
人口ピラミッド(じんこうピラミッド)とは、男女別に年齢ごとの人口を表したグラフのことである。 中央に縦軸を引き、底辺を0歳にして頂点を最高年齢者として年齢を刻み、左右に男・女別に年齢別の人口数または割合を棒グラフで表した「年齢別人口構成図」のこと。
作業環境
- Tableau Desktop Professional 10.4.0
- macOS Sierra 10.12.6
作業のポイント
- 左右反対にグラフを並べる必要がある。
- 「軸の編集」メニューにある、「スケール」という項目を使用します。
手順
使用するデータについて
今回は、東京と奈良(私の出身なので)の人口統計データを使用致します。 上記リンクから、男女別人口データを取得し、下記のように整形しました。
※本エントリは、Tableauの作業手順がメインなので、データの整形作業については割愛致します。
各項目を配置する
まず、年齢を行シェルフに移動します。
続いて、男女の人口を列シェルフに移動します。
軸を反転させる
ここが今回のポイントです。 男性側グラフの軸を右クリックし、「軸の編集」を開きます。
「スケール」の「反転」にチェックを入れます。
「反転」にチェックを入れると、その名の通り、対象のグラフが反転します。
体裁を整えて完成
反転後は、見る人がわかりやすいように、体裁を整えて、完成です。
- 男女別に色を分ける
- 都道府県別にフィルターを用意する
- 軸の単位を変える
…などなど
おまけ
グラフの形状を変えたり、年齢をビン機能で分割したり、計算フィールドで総人口に対する比率を出したりすると、以下のようなグラフにもできます。
まとめ
今回は、Tableauで人口ピラミッドを作成する方法を紹介しました。
人口ピラミッドは、性別及び年齢別に人単位のデータを概観するときに向いていると思います。
また、データにセグメントが色々ついていると、それをフィルターに使用し、さらにデータを深掘りすることができると思います。(顧客データ分析で、優良顧客かそうでないかで、性別や年齢に違いがあるかどうかをみたり…など)