Tableauの関数を全て試してみる〜数値関数編その3〜 #tableau

2017.12.03

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はじめに

こんにちは。DI部のtamaです。

当エントリはTableau Functions Advent Calendar 2017の3日目のエントリです。 昨日のエントリはTableauの関数を全て試してみる〜数値関数編その2〜でした。

今回も引き続き、数値関数について見てきます。

  • 使用するTableauのバージョンは一貫して10.4.1です。
  • 各関数の説明で引用しているのは、Tableauの公式リファレンスからの引用です。
  • TableauHelp 関数

目次

検証環境

作業環境

  • MacOS High Sierra 10.13.1
  • Tableau 10.4.1

使用データ

  • (原則)Tableau付属のサンプルスーパーストア
  • (場合によって)関数グラフ描画用データ
  • -1〜1の範囲で、0.01毎に値が並んでいるデータ
  • 上記の値をディメンション「X軸」とし、その上に色々な関数をプロットする。
  • 参考:Tableau 関数グラフの描画 | Developers.IO

LN(number)

概要

数値の自然対数を返します。数値が 0 以下の場合は、Null を返します。

  • 自然対数とは、定数e (2.71828182845904) を底とする対数のことです。
  • EXP関数の逆関数です。

使ってみた

関数グラフ描画用データにて、グラフを描写してみたいと思います。

LN([y])

どういう時に使う?

  • 自然対数を求めたいとき
  • 微分や積分に非常に役に立つとの事ですが、Tableauで数学的なことをガリガリするのかと言われると、珍しいケースだと思われます…。
  • 凝ったVizを作りたいとき、この関数を利用して図形を描く、という利用方法もありそうです。

参考文献

LOG(number [, base])

概要

指定された基底について数値の対数を返します。基底値が省略された場合は、10 を使用します。

  • 引数を底とする数値の対数を返します。
  • LOG(x,y):yを何乗したらxになるか、という数値が返ってきます。

使ってみた

関数グラフ描画用データにて、グラフを描写してみたいと思います。

LOG([y],10)

どういう時に使う?

  • 金利や利息についての計算式を作成するとき
  • 数字の桁数を算出したいとき(底を10として利用する)

参考文献

MAX(number, number)

概要

2 つの引数の最大値を返します (2 つの引数は同じ型でなければなりません)。いずれかの引数が Null の場合は、Null を返します。MAX は集計関数の単一フィールドに適用することもできます。

  • 引数に指定した値の最大値を求めることが出来ます。フィールドでも使えます。
  • 引数は一つでも問題ありません。
  • 文字列も使用できます。
  • アルファベット順で並べた時の最後の値が返ります。

使ってみた

MAX([利益])

そのセグメントの中(今回でいうとメーカーの製品の中で)一番大きい利益が算出されています。

どういう時に使う?

  • 他の関数と組み合わせて使うことが多いと思われます。
  • IF文の条件など
  • 上記の例のように、クロス集計表などで、階層化されているディメンションを表示しているとき、その階層の中で一番大きい値を一覧で見るときなど。

参考文献

MIN(number, number)

概要

2 つの引数の最小値を返します (2 つの引数は同じ型でなければなりません)。いずれかの引数が Null の場合は、Null を返します。MIN は集計関数の単一フィールドに適用することもできます。

  • 引数に指定した値の最小値を求めることが出来ます。フィールドでも使えます。
  • 引数は一つでも問題ありません。

使ってみた

MIN([利益])

そのセグメントの中(今回でいうとメーカーの製品の中で)一番小さい利益が算出されています。

どういう時に使う?

  • 他の関数と組み合わせて使うことが多いと思われます。
  • IF文の条件など
  • 上記の例のように、クロス集計表などで、階層化されているディメンションを表示しているとき、その階層の中で一番小さい値を一覧で見るときなど。

参考文献

PI( )

概要

数値定数 pi (3.14159) を返します。3.14159。

  • 円周率を返してくれます。
  • 返ってくるのは、あくまで近似値です。
  • 引数は不要です。

使ってみた

PI()

どういう時に使う?

  • 円周率を用いて計算したいとき
  • 凝ったVizを作りたいとき、この関数を利用して図形を描く、という利用方法もありそうです。

参考文献

POWER(number, power)

概要

指定された回数、数値を掛け合わせます。

  • 「べき乗」の計算が出来ます。

使ってみた

数量を3乗してみます。

POWER([数量],3)

どういう時に使う?

  • 桁の大きい計算を行う時は使用すると良さそうです。
  • 累乗根を求めることにも利用できます。

参考文献

RADIANS (number)

概要

指定された数値を度単位からラジアン単位に変換します。

  • 度数を弧度に変換します。
  • DEGREES関数の逆になります。

使ってみた

昨日のエントリのDEGREES関数で算出した「66.41°」を戻してみます。

RADIANS(66.41)

ちゃんと戻りました。

どういう時に使う?

  • 他の三角関数を使用する時、弧度じゃないとダメなので、予めRADIANSで変換しておきます。

参考文献

おわりに

次回はtamaによるTableauの関数を全て試してみる〜数値関数編その4〜です。 数値編も最後となりました。お楽しみに!