フィールドとチャートのタイプ〜「メジャーネーム」「メジャーバリュー」について理解する #tableau

2018.03.29

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はじめに

ご無沙汰しております。大阪オフィス唯一のDI部メンバー、tamaでございます。

本エントリは、Tableau Desktop Qualified Associateの試験ガイド「評価するスキル」に関連する内容となります。

本エントリの概要

今回は「「メジャーネーム」と「メジャーバリュー」ということで、それぞれの意味についておさらいしたいと思います。

そもそもこれは一体何なんだという話ですが、これはTableauで何らかのワークシートを作成する時、必ず自動的に作成されるフィールドです。(よくわからないけど、何か見覚えがある、というユーザーもいるかと思います)

今回はこの2つのフィールドについて見ていきます。

ちなみに、Tableau Japanの公式ブログ等にも、詳細な解説がありますので、そちらもご覧ください。(本エントリ下記「参考」参照)

そもそも「メジャーネーム」「メジャーバリュー」とは?

まず、2つに共有して言えるのが、接続しているデータ全てのメジャーを集めた項目ということです。(メジャー〜という名称ですからね)

で、メジャーネームとメジャーバリューの違いは何かというと、以下の通りです。

  • メジャーネーム:メジャー全部の不連続値(項目名)
  • メジャーバリュー:メジャー全部の連続値(値)

ここまで書いておいてアレですが、文章だけ見ても、あまりしっくりこないのではないでしょうか。ということで、次から実際のユースケースを交えて、メジャーネームとメジャーバリューがどんな働きをするのか実際に試してみたいと思います。

例:クロス集計表において、複数のメジャーを別カラムで表示する

サンプルデータストアに接続し、メーカー別の売上表を出してみます。

こういう表を作成したとき、「売上以外の値も表示させたい」と思うことは無いでしょうか。他のメジャーをドラッグすればいいのですが、どこにドラッグするかが問題です。売上と同じ場所(テキスト)の中にドラッグしがちだと思います。

「表示された」という点では問題ありません。しかし、Excelに慣れたユーザーなどは違和感を感じるのではないでしょうか。Excelの感覚的には「売上」列と「利益」列に分かれてほしい気分ですが、1つのセル内に2つのメジャーが同居させられています。とんでもありません。

ここでメジャーネームとメジャーバリューの出番です。

まず、テキストから売上と利益を取っ払います。そして、代わりに「メジャーネーム」を列に配置します。

すると、「メジャーバリューなし」というカラムが出現しました。ここで配置したメジャーネームとは「メジャー全部の不連続値」であると冒頭で説明しました。不連続値というとわかりにくいですが、要するにメジャー全部に対するラベルのようなものと認識してください。
今はまだ「メジャー全部に対するラベル」しか配置していないため、列には「メジャーバリューなし」と出るわけですね。じゃあ次はどうするのかというと、メジャーバリューをテキストに追加してあげればOKです。

表の値部分に、サンプルデータストアのメジャー全てがカラム別に表示されましたね。
全てのメジャーにあたるラベル(メジャーネーム0を列に配置し、メジャー別に列を分け、そこにメジャー全部の値(メジャーバリュー)を組み込むことで、このような表が実現しています。

後は、「メジャーバリューシェルフ」から表示させたいメジャー以外を取っ払えば完了です。

おわりに

今回はメジャーネームとメジャーバリューについて見てきました。意味や機能を理解するために、今回は1つの例を挙げてみましたが、これらの使い道は他にもありますので、下記参考リンクのTableauヘルプを見てみて下さい。また、この2つの項目は、ビューの作成手順によっては自動で配置されたりしますが、そのタイミングについてもヘルプに書かれていますので、こちらもチェックしておきましょう。

参考