[アップデート] Amazon EFSにSLAが設定されました
大栗です。
新年明けましておめでとうございます。新年早速AWSのアップデートがありました。Amazon EFSにSLAが設定されたのでご紹介します。
- Amazon EFS Service Level Agreement
- Amazon EFS Announces 99.9% Service Level Agreement
- Announcement: Amazon EFS Announces 99.9% Service Level Agreement
サービスレベルアグリーメントの設定
今までAmazon EFSにはSLAが設定されていませんでしたが2019年1月2日付けでSLAが設定されました。これでAWSでSLAが設定されたサービスは以下のサービスとなりました。
- Amazon CloudFront
- Amazon DynamoDB
- Amazon EC2 / Amazon EBS / Amazon ECS / Amazon Fargate
- Amazon RDS
- Amazon Route 53
- Amazon S3
- AWS Lambda
- AWS Shield Advanced
- Amazon EFS Service Level Agreement <- New!
定義
サービスレベルアグリーメントは以下のように定義されています。
- 「サービスクレジット」とは、ドル建てのクレジットであって、以下の定めに従って計算され、資格を有するアカウントに対してアマゾンが払い戻す金額をいう。
Server Delay
は実行に15秒以上かかるオペレーションのレスポンスを指す。- 「オペレーション」とはAmazon EFSのファイルシステムのデータにアクセスできる命令を指す。
- 「月間使用可能時間の割合」は、一月の間に、Amazon EFSが利用できない利用できない5分間隔の割合を100%から減じて計算される。月間使用可能時間割合の測定から、Amazon EFS SLA 例外事由によって直接または間接に生じたダウンタイムは除外される。
- 5分間に全てのオペレーションが
Server Delay
が発生した場合、Amazon EFSファイルシステムは5分間「使用不能」という。
サービスクレジット
サービスクレジットは以下のようになっています。
- サービスクレジットは、使用不能が生じた請求期間に関して、以下の表に従い、Amazon EFS の料金としてサービス利用者が支払った合計請求額に対する割合として計算される。
月間稼働率 | サービスクレジット率 |
---|---|
99.0%以上 99.9%未満 | 10% |
99.0%未満 | 25% |
さいごに
AWSは今までSLAが設定されているサービスが少なかったように思われますが、最近SLAを設定するサービスが増加しています。エンタープライズ分野への訴求を狙っていると思われます。サービス自体に変更がある訳ではないのですが、サービスやシステム全体のSLAを検討する指標となります。
またサービスクレジットは受け取るためにサポートチケットへの起票が必要で、例外事由も考慮しなければならないので注意しましょう。