NITRO世代のM5インスタンスがAmazon RDS for MySQL/MariaDBで利用可能になりました

NITRO世代のM5インスタンスがAmazon RDS for MySQL/MariaDBで利用可能になりました

Amazon RDS for MySQL と MariaDB で最新のNITRO世代のインスタンスタイプ「M5」の利用が可能になりました。
Clock Icon2018.09.22

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はじめに

AWSチームのすずきです。 Amazon RDS for MySQL と MariaDB で利用できるインスタンスタイプとして「M5」、最新のNITRO世代のインスタンスタイプの利用が可能になりました。

「M5」のRDSインスタンスの起動確認と、従来の汎用インスタンス「M4」、「M3」との比較を行う機会がありましたので、紹介させていただきます。

MySQL と MariaDB 用の Amazon RDS は、M5 インスタンスタイプをサポートします

「M5」設定

作成

DBエンジンとしてMySQL、MariaDBを指定すると、「M5」インスタンスを選択可能になりました。

復元

スナップショットからの復元でも、「M5」インスタンスを指定する事が可能です。

変更

既存のRDSインスタンス、RDSダッシュボードから変更する事も可能です。

今回即時反映で実施したdb.m4.large から db.m5.largeへの変更は2分程度。メンテナンスウィンドウを利用した変更をお勧めします。

比較表

「M3」(2014年2月リリース)、「M4」(2015年11月リリース)、「M5」(2018年9月リリース)のスペックと、東京リージョンの月額費用を比較してみました。

インスタンスクラス vCPU ECU Memory(GiB) 最大帯域幅(Mbps) ネットワークパフォーマンス 月額料金(USD)
db.m5.24xlarge 96 345 384 10000 25 Gbps 8121.6
db.m5.12xlarge 48 173 192 5000 10 Gbps 4060.8
db.m5.4xlarge 16 61 64 2120 Up to 10 Gigabit 1353.6
db.m5.2xlarge 8 31 32 Up to 2,120 Up to 10 Gigabit 676.8
db.m5.xlarge 4 15 16 Up to 2,120 Up to 10 Gigabit 338.4
db.m5.large 2 10 8 Up to 2,120 Up to 10 Gigabit 172.8
db.m4.16xlarge 64 188 256 10000 25 Gbps 5853.6
db.m4.10xlarge 40 124.5 160 4000 10 Gbps 3664.8
db.m4.4xlarge 16 53.5 64 2000 High 1461.6
db.m4.2xlarge 8 25.5 32 1000 High 734.4
db.m4.xlarge 4 13 16 750 High 367.2
db.m4.large 2 6.5 8 450 Moderate 180
db.m3.2xlarge 8 26 30 1000 High 694.8
db.m3.xlarge 4 13 15 500 High 349.2
db.m3.large 2 6.5 7.5 Moderate 172.8
  • AWS Documentation、DB Instance Classより抜粋
  • 月額料金は東京リージョン、SingleAZ利用時の720時間分のオンデマンド料金

xlarge 比較

同等スペック(4コアCPU、約16GBメモリ)のインスタンスで比較を試みました

インスタンスクラス db.m5.xlarge db.m4.xlarge db.m3.xlarge db.m1.xlarge
vCPU 4 4 4 4
ECU 15 13 13 4
Memory(GiB) 16 16 15 15
最大 帯域幅 (Mbps) Up to 2,120 750 500 -
ネットワークパフォーマンス Up to 10 Gigabit High High -
月額料金 338.4 $ 367.2 $ 349.2 $ 842.4 $

まとめ

NITRO世代の「M5」インスタンス、 改良された仮想化方式、最新世代のCPUの採用、強化され高いバースト性能で利用できるネットワーク/EBS帯域など、 コストパフォーマンスに優れた利用が期待できます。

「large」以上のインスタンスを利用して、RDS MySQL/MariaDBを新規に設置される際には、「M5」をまず第一候補としてご検討ください。 また、既存で「M4」以前のRDSインスタンスをオンデマンド料金で利用中の場合にも、「M5」インスタンスを評価頂いた上で切替をご検討頂ければと思います。

尚、今回(2018年9月)のリリースには含まれませんでしたが、Postgresなど他のDBエンジンへの対応や、メモリ最適化インスタンス「R5」のRDS/Aurora対応が続く事を期待したいと思います。

参考

[C5/M5] Nitro世代EC2インスタンスのEBSスループットが向上しました

EC2 新インスタンスタイプ R4 のネットワークパフォーマンスを調べてみた

RDS旧世代リリース

RDSでDB.M4インスタンスタイプがサポート&Publicly Accessibleを変更可能に!

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